天狗恋雪譚

天狗恋雪譚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
14
評価数
7
平均
2.4 / 5
神率
0%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
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イラスト
沖銀ジョウ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784592876427

あらすじ

氷室コンツェルンの御曹司・春雪は、実は雪女の直系で幼い頃から体が弱かった。見かけによらず気が強い春雪は、有名な呪術師・天翔に言い寄られても素直になれずにいた。その2人を狙う者が現れ!?
(出版社より)

表題作天狗恋雪譚

陰陽師で天狗の頭領、178歳
雪女の直系の御曹司、28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

運命って素敵

Kindle Unlimitedにて読みました。
ゆりの先生の「白夜月の褥」と今作の「天狗恋雪譚」に関しては定額でいいのか?と思うほどのハイクオリティですね。Kindleで読んだ後、普通に本屋で買いました笑

ストーリーですが、妖が人間に混ざって生きている時代が舞台となります。本作のメインキャラクターである天翔(天狗の頭領)と春雪(雪女の眷属)もまた、普通に東京で働いています。二人は家族にも認められる婚約者同士ですが、春雪は元服の時に陵辱された記憶から天翔を全て受け入れられずにいます。前半は春雪の葛藤がメインで描かれており、天翔の執着と春雪のツンデレはもはやコメディ笑 なので、よくある執着攻め✕美人系の妖バージョンだと思ってたんですよね。
ところが、実はこの二人、前世から繋がる運命的なカップルなのです。後半にかけての展開が面白すぎて、一気に読んでしまいました。天翔は前世の不幸を繰り返さないために、春雪を必死で守り、愛してきたんですね。後半にかけて天翔がとにかくカッコいいです。そして前世の話が切ない。幸せになってくれと願わずにはいられません。

ちなみに、中盤の氷プレイがめっちゃエロいです。清楚系の春雪がちょっと乱れてるだけでもエロいのに、妖の力を取り入れた指輪で根元を戒めたり、 氷を体内に入れるプレイとか・・濡れ場のバリエーションがかなり豊かです。ストーリーだけ、エロだけ、では妥協しない先生の並々ならぬ拘りを感じますね。春雪のツンデレ具合もちょうど良くて、個人的には満足です。

3

現代と妖のミスマッチ

天狗と雪男(?)の魂の転生を経た結びつきの物語。
設定は、現代。
妖はその姿を変えて上手く人間社会に溶け込んで生き抜いています。
天狗の頭領・天翔は有力者達の呪詛を請け負う陰陽師として、
雪女の血筋は巨大コンツェルンを築きその会社を一族で経営し、主人公の春雪は、その中の宝石部門の会社で働いています。
春雪は「雪の落とし子」と言われる、普通女子にしか受け継がれない強い力を持って生まれた為、成人するまで生き抜ける者は少なく、とても大事にして育てられました。
それには、幼い頃から常に天翔が側にいて、春雪に襲いかかる病魔を退治していてくれたからです。
そして成人の20歳を迎えた時に、俺の嫁にすると無理矢理身体を奪われたのが不愉快でしようがないのですが、雪女の長である祖母にも婚約者として認められている天翔なので、ついつい流されて悔しい思いをしているのです。

一方的に天翔が春雪を愛しているような姿を見せるこの関係がどうやって変わっていくかというのが、この物語の見せ場ですね。
一言で言ってしまうと、現在より過去に起因するもので。
その記憶が春雪にはないということ。
天翔はそれを承知で、過去の約束を貫こうと、何としても春雪を守ろうと一途な姿でいるので、面白みという部分では、自分にはあまり新鮮な面白さというのはなかったです、、
美男美女が多い雪の眷属の為に、春雪は見た目も天翔のような男らしさはなく、いつも天翔に守ってもらっているというコンプレックスが働いて、悔しくてしようがない。
だから仕事を一生懸命頑張って評価してもらおうとする姿勢。
前向きでとってもいいんですが、何だか魅力が感じられない。
過去の前世のお話にしても、ドラマチックではあるんですが、それほど胸に響いてくるものがなく、それが自分に盛り上がりを欠けさせる一因だったかもしれません。

神様・人外モノ好きとしては神秘さが欲しかったのかもしれないな~
それと能力だけでなく、神様とか妖らしいちょっとした俺様な部分とかワガママな部分とか。
おとぎ話が現代で、いきなり砂漠に飛んできました!
ほら、妖狩りに捕まりました。
能力が開眼しました。
とかって出されても、それだけじゃ萌えられなかったのですね。
少しだけよかった部分を挙げるとすると、軽井沢の別荘での深夜、木の枝の上で2人が天狗のたいまつをともす話をするシーンは好きでした。

2

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