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学生の時読んで印象深かったBLファンタジー耽美系(非BLに近い)
3冊あるシリーズの一作目です。神×美貌の青年の物語
小田切さんのイラストが綺麗!!
全くエロシーンの記述がないわけでもないので匂系<商業BLの中間くらい?
世界観は架空の世界、リアルでいうとギリシャ神話に出てくるような神々と人間が共存しています。人間たちの世界では剣や弓を使い、日々どこかで戦が起こる不安定な世の中。多民族の世界です。うれしい設定は、神様全員美しいってところw
勝敗がついた戦場で、一人佇む闘いの神・ルーグは今にも息絶えそうな美貌の戦士を見出し、男に話しかけます。
「我が下に来るか、若者よ。そなたの望みをかなえてやろう」
その言葉に男は、既に仲間や家族を殺され怒りと悲しみのまま「殺してくれ」と頼むのですが・・・
後はあらすじの通り、ルーグに望まない永遠の命を与えられてしまい・・となるわけですが始まり方からして乙女心をくすぐるというか。
闘神ルーグが非常にクールでかっこいいので読者としてはキュンキュンなんですが、主人公死ぬことができない辛さを味わされてとてもラブどころじゃありません。神の身勝手な行為を許すことができないまま復讐に燃えます。
本来なら気性の激しい闘いの神も、愛する人間のために我がままはなんでもきいてあげる状態w
主人公はひたすらかわいそうなんだけど、すごく萌える展開です。
二人のラブシーンがすごくしっとりしててなんだか悲しいけど綺麗・・・みたいな。ついうっとり///
Hシーンはないけど、片方は神様だし情事があるほうが不遜?無いものは妄想で充分イケます。
ここまで書くと二人の話のように思えますが、実は二人が一緒にいるシーンは全体の3分の1。
主人公の復讐やそれらを遂げるために選ばれたキーパーソン・準主役的な青年がその他の部分をしめてます。
ルーグと主人公の関係は3冊の壮大なストーリーで描かれるので、長い目で一作目を読むと良いです。
ファンタジー作品においてBL作家さんが描くファンタジーとファンタジー作家さんが描くBLなら後者のほうがやはりおもしろいですね。
それは、私の場合世界観やラブ以外のストーリーを重視するからにほかありません。ただページ配分的にラブ度が少なめになってしまうことが多いのが難点です。逆にBL作家さんのファンタジーだとラブ中心になるので、世界観など中途半端に感じたりするものもあり残念に思うことがあります。
おもしろさの基準はファンタジーの場合全体のバランスや充実度かな。