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二宮さんの絵にひかれ手に取りました。
愁堂さんのお話は好き嫌いが多少あるのですが、このお話しは面白かったです!
表題作はスランプ状態の脚本家が友人の別荘で缶詰め作業しようとしたら、別荘には友人の元恋人という美少年がいて借金取りに追われていてかくまって欲しいと泣きながら訴えられ、ヤクザや少年の恋人っぽい子が別荘に来たりとあり得ない、まるでドラマのような展開が繰り広げられる。
結局別荘の持ち主である脚本家の友人が、脚本のインスピレーションになればと劇団員などを使い仕組んだことだと判明するが、それまでの過程で美少年の意外な面にひかれたり、美少年も借金を代わりに返済しようとする脚本家に呆れつつも好意を持ち、最後まで致さないもののHをし、仕組まれてたことだと判明した後はこの美少年の為に脚本を書きたいとスランプ脱出。ちなみに美少年は実は26歳(笑)
後半の話しは、付き合い始めた2人は最後までしないものの順調で、その後脚本を書き、美少年を準主役に抜擢し素晴らしい演技をするも主役の俳優が大根で、妬まれ、その関係で2人もギクシャクするものの、脚本家がついつい主役の俳優を怒ってしまい、代わりに美少年を主役に脚本を書き直し、見事高視聴率、2人もやっと最後までしてハッピーエンド。
この作家さんのわりにはH少なめで軽いタッチで物語が進みます。前半のドラマみたいな展開も、読者からしてみたらみえみえの展開で微笑ましいし、後半はお仕事メインな感じだけど重くなく、さらっと読めます。
もうちょっとラブを!萌えを!とも思いますが、全体的に見るとあまりBLらしくない感じなので、きっとこのくらいがいい塩梅だと思います。
人によっては軽すぎて物足りないと思うかもだけど、ちょうど重いもの読んだ後だったのもあって、とても楽しめました☆