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rakuen ni todokumade
作家さんの新作発表
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受けが、美貌の多重人格という本作。
1巻は、分裂格のそれぞれが主張してきて戸惑っていた主格の由貴が、悲しい過去を認識し分裂格を受け入れ尊重した事で、何とか平衡を保って、仕事と拓磨との関係を続けていけるようになった・・というところまででした。
この2巻めは、主格の由貴が別人格と交代している時の拓磨の奮闘振りと、別人格(佳樹以外)が納得して、主格の由貴に統合していく件と、
佳樹が主格になり変わろうと計画を実行していく件の“起承転結の転”まで。
本人達はちゃんと理由を見つけて統合されていくのだけど、とても切なくって、自分の中ではメインキャラを喰った部分でした!
由貴の幸せな頃の5歳の「たっくん」
大人しい由貴の暴力的な部分「牙」
自由で奔放な女性「ユキ」
それぞれが魅力的だったんだよー!
拓磨も、由貴との時間を邪魔していた本心では面倒だったはずなのに、会っている時はちゃんと認めて付き合っている存在達が、
「有難う」「さようなら」と、きっぱり由貴に帰っていくのが寂しくて背中に影が落ちてました。
別にちゃんと実在している個人が消えていってしまうように、自分も拓磨と一緒に泣いていました。
でも、佳樹だけは、消えた人格達に諭されても固辞していた。
刺激や苦痛に反応しない為に作られた人格のはずが、拓磨には恋情を、主格由貴には妬みや嫉妬が芽生え、動揺している。
拓磨を巡っての、由貴vs心の中のリーダー・佳樹の三角関係に、それぞれが沈んだ暗い心を持ってどうなっていくのか?で、このドキドキは3巻に持ち越し・・・!
はぁ~!
きっと、読者達の中で佳樹押しが多数派なんだろうなぁ~!
佳樹に辛い事を押しつけて、自分は純粋な愛されキャラのままでいる由貴より、黒い気持ちを育ててしまう佳樹が可愛いんだろうなぁ~!
でも、純粋に甘える由貴も可愛いんだよ~!
統合された3人の主格の幸せを願う心に、どう応えてあげられるのか?
(ここで「主格」は由貴で良いのか、何か不安になっている!)
続きの3巻、すぐに読み始めなきゃ!