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kawaii hito
全9巻の大長編シリーズもいよいよラストです。
本来、旧版ではもう1冊出る予定だったものを、版元の倒産に伴う事情で、9巻に2CP分収録したらしいです。
まずは1編目『春&瑛司』です。前巻ラストで同棲することになった2人。春は大学4年生になり、体育教師になる夢のために中学へ教育実習に行くのがストーリーの中心です。
2編目『絢一&千尋』は、絢一のカミングアウト編とでもいうべきストーリー。両親はすでに亡くなったため、たった一人の身内とも言える姉の夫(義兄)へ真実を告げるんですね(千尋の両親と絢一の姉はすでに知っています)。
そして、千尋の病院で受付を担当している絢一が、将来の目標を見つけて、それに向かって努力を始めるんです。
1冊に2CPでページが限られる分、それぞれのCPの顛末が駆け足気味に語られた感じです。ただ、それが不満かというとそうでもなくて、今までの巻のように、新たに大きな脇キャラクターを登場させることなく、ほぼそれぞれのCPとそのまわり(身内)で展開していく形でした。
正直、大長編の締めくくりとしてはなんともあっけないと言うか、すでに落ち着いた後日談の雰囲気でしたが、まあ山も谷もすでに胸焼けするくらい乗り越えてきてますからね~。
これからも彼らの日々は続いて行くということで、これはこれでよかったんじゃないかとも感じましたね。
ただあえて付け加えるなら、大団円のお約束のように過去の脇キャラクターがちらっと顔(声)を出すんですが(カーテンコールみたい・・・)、瑛司の甥の悠紀也はまあいいとして、千尋の従兄弟の藤岡はいらねえだろ、と思いました。私がコイツ大キライだからというのが大きいですが、ホントにまったく意味なかったし。
あとは、できたらせっかくの新装版なんですから、あまあまの書き下ろしがあるともっとよかったかな。
このシリーズ、ほとんど書き下ろしなかったですね。同人誌や雑誌掲載からの再録はありましたが、とにかく『書き直し』で手いっぱいだったんでしょうか。
シリーズトータルでは、正直なところ『1回読めばもう十分』です。特に好きとも言えません、残念ながら。
ただ、その1回は止まらず9巻分一気に読めました。そういう点では、決して悪くはないんです。単に私の好みとは違うな~というだけで。