恋をするには遠すぎて

恋をするには遠すぎて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×210
  • 萌16
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
18
得点
159
評価数
49
平均
3.4 / 5
神率
26.5%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小嶋ララ子 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
恋をするには遠すぎて
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784829624814

あらすじ

それは恋じゃない。――「萌え」だ!
チャラい高校生の袖崎陣は、地味で無口でオタクなクラスメイトの外舘翔馬が大嫌い。目障りに思い、陰湿な嫌がらせを繰り返すが、無反応な外舘に苛立ちは募るばかり。そんな中、袖崎は外舘と2人きりで夏休みの補習を受けることになってしまう。いやいや参加していたはずが、恋バナにすら赤面する外舘の初心で小動物みたいに可愛い一面にときめき、キスしてしまい……!

表題作恋をするには遠すぎて

17歳,高2スクールカースト上位の男子
17歳,高2,オタクグループの中心人物

その他の収録作品

  • 恋を知るには近すぎて
  • 恋はあせらず
  • あとがき

レビュー投稿数18

攻めが超可愛い

高校生のチャラ男×オタクがメインの今作は、攻め視点+受け視点+ショート(おまけ)って構成でした。
最初の攻め視点のお話で
攻め→→→受け
となり、
受け視点のお話で
攻め→→→←←受け
となるのですが、これがすごくよかった。
それぞれ二人の恋に自覚する瞬間が楽しめると言うか、だんだん相手が気になっていく過程がじっくり描かれていて大満足でした。
最近は大人の話ばかり読んでたんですが、学生ものはやっぱり良いですねぇ

なにより全編攻めが可愛くって最高でした。自分の気持ちに振り回されてしまうと言うか、ついつい受けに意地悪したり、嫉妬してしまったりと不器用な部分もあって、年相応な高校生って感じがよかった。
もちろん受けも可愛かった。2回目のキスのシーンの反応が可愛すぎて、挿絵も相まって何回も戻って読んでしまった笑

全体的にラブコメ風味なのですが、切ない部分もあって大満足な一冊でした!

1

異文化交流

「今日も明日も会いたくて」が可愛かったので、スピンオフ元も読んでみようと購入。
スピンオフ元の攻めのアシスタントをしていた外舘の高校生時代のお話でした。
派手目の男の子×地味なオタクの男の子の組み合わせ。
ちょっと評価を下げてしまってごめんなさい。


スクールカースト上位に位置する女性関係が派手なギャル男(って今でも言うのですかね)の袖崎が、クラスの中でもある種異様な存在感を放つオタクグループの中心人物・外舘に恋をしてしまう話。
オタク嫌いなチャラっとした男の子が、嫌っているはずの相手に構って欲しくてあれこれ嫌がらせをしたり、いじめのような事をしたり…
なんというかまあ、無意識化で「好きな子ほどいじめたい」子供っぽい感情を持て余していたのです。
ただ、「可愛い」と感じるような意地悪以上に思えてしまったのがだめでした。
いわゆるツンデレを見事に地で行くようなキャラクターの袖崎は、女性関係の経験値の高さとは真逆の乙女のような思考の持ち主だったりと、憎めないところも見られるのですが…個人的にはもうちょっと反省して欲しかったかな。
萌えと恋を混同している外舘の鈍感さ溢れる心のガードの高さを見て、うんうんと四苦八苦する姿は高校生らしくて良いのですけれど。
何の非もない外舘からすればかなり迷惑かつ理不尽な行いの数々ですし、なんでこれが恋になるんだ?と思ってしまうのですが、これまたなぜかくっ付いてしまうんですよね。
王道ストーリーだからですかね。不思議だ。
このマイナスからのスタートを払拭させるような説得力のある大きなエピソードやキャラクター設定が無かったのが残念。
洋服を買いに行くシーンは異文化交流感があって良かったです。
ここで初めて2人を可愛いなと思えました。
もっと素直に萌えたかった。

眠れないから付き合いもしない女性を抱いて、抱き締めて貰っている…という不眠症のような設定はいらなかったような気がします。
途中であっさり解決していて、てっきり外舘と付き合うようになって〜的な何かがあるものだと思っていたのですが、それもなく終わってしまった。
と、いまいちのり切れない部分も多かったため中立評価です。
うーん、期待値が高過ぎたのかもしれません。
オタク設定も初めは面白く感じていたのですが、こう何度もオタクワードが出て来ると食傷気味になってしまいますね。

しかしながら、最後の初えっちはなんだか妙に濃くて良かったんですよね。
初めは経験値の高さが窺えた袖崎が、外舘の初心がゆえの無意識の言動に翻弄されて余裕が無くなっていってしまうシーンの青くささとがむしゃらさが良かった。

それから、外舘が外舘攻め×袖崎受けの漫画を嫌がらせに…と描いたというのに、素直に「すげー!」と思っていたのと違う反応をされ、更には音読までされてしまい羞恥で死にそうになっているシーンには笑ってしまいました。

そして、同じく「今日も明日も〜」に登場していた片倉くんも登場します。
あちらではさらっとしていたので、意外に濃い人物像に驚くと共に惹かれてしまいました。
メイン2人よりも如才無い片倉くんが好きだったかもしれません。
というか、彼が居なかったら2人はどうなっていたんだろう。

0

ヲタ受け萌え(*°∀°)=3噛み合わない会話楽しー!

攻めも受けも可愛いよーY⌒Y⌒ヾ (´▽`)ノ!
遊び人のツンデレ男と恋愛感情を「萌え」と勘違いしているヲタwww
外舘、男相手にツンデレ萌えしている時点でかなりの好意持ってるでしょうに。
異文化交流の噛み合わなさが楽しすぎる。
価値観どころか言語まで通じ合ってないとかwww

2人とも可愛いのだけど、思考や言動が可愛いのは断然袖崎!
外舘は結構オトコ前な性格。

個人的に一番ときめいたのは、ちょっとした勘違いから走り去った袖崎を追い掛けて階段ですっ転んだ外舘を心配して息を切らせて戻ってきたところ~Σd(´∀`*)

SSは噴いたwww
自分達をモデルにした立場逆転漫画の音読攻撃は破壊力が半端ないだろうなwww
アレだよ、一矢報いるためならば、外舘×袖崎じゃなくて片倉×袖崎にしたら良かったと思うの。
ついでに片倉にも読ませちゃえ+.゚(●´I`)b゚+

それにしても外舘の親友・片倉イイわー(*´∀`)
是非スピンオフ出してほしい。

2

期待していただけに…

ネタバレなしで書きたいと思います。

『今日も明日も会いたくて』のスピンオフもと。
ずっと読みたかったのですが新品は手に入らなかったですし、中古でもなぜかなかなかの高値で。
やっと入手できました。


攻めはチャラ男の高校生、袖崎。
クラスの目立つグループ所属で、年上のセフレ有り。
オタクをバカにしています。

受けの外舘は学校では地味で目立たないけれど、某イベントではなかなかの有名人。
袖崎の行動や言動に煩わされず、軸がぶれない。


オタクをバカにして、机を通りすがりに蹴ってみたりとセコイけれど彼らをビクビクさせてしまう嫌がらせをする袖崎ですが、まったく我関せずの外舘を意識し始めます。
確かに自意識の高い人間は、自分の考えるものとは違うリアクションをとられると気になるだろうなあと思います。
袖崎のような、いわゆるオタク男子をバカにしているチャラ系男子ってけっこういそうなので、その辺りはリアルでした。

可愛いお話ですが、個人的には「萌え萌え」と連発する袖崎、うるさい!とイライラしてしまいました。
袖崎の言い方がなんだか嫌らしく苦手。
そのせいか攻めキャラが好きになれず、ハマれませんでした。
外舘はツンデレでありつつも鼻につくタイプでなく、なかなかに潔い感じがひじょうに良かっただけに残念。

『今日も明日も〜』が面白く期待値が上がってしまっていたのかな。
まあ、最初のあらすじ辺りから、わたしの苦手攻めキャラだとは思ってましたし。
けしてチャラ男が嫌いなのではありません。
袖崎の、仲間を分析して自分の立ち位置を決めたり、さりげなくクラスのオタク集団を揶揄したり小学生レベルの意地悪をしたりする部分が嫌いなんだろうと思います。
久々に読み進めることが苦痛な作品でした。

2

萌えるってことは、

恋してるってこと

高校の男子クラスの中で繰り広げられる、オタク男とギャル男のラブバトル。
ツンデレビームは今日も炸裂!!

なんというか、かわいい!

かわいい、かわいい、お子様同士の初恋物語。
ギャル男の袖崎にオタクな外舘。
設定は、いろいろちょっと誇張しているけど、
袖崎が外舘の気を惹きたくて、ちょっといじめてみたり、勝手に誤解して拗ねてみたりと、とってもかわいい。
こんな袖崎を見ていたら、外舘でさえコイツ受けキャラだろうって思うよね。
でも外舘は、いろいろ経験豊富な袖崎には全く敵わなくて、
仕返しに書いた逆転カプのマンガは、ただおもしろがられて、エッチのネタにされちゃうし
コミケやBLを知っているなら、笑えること請け合い。

オマケ
リアル姉や妹があそこまでリアルなのって、やっぱりBLだからこそ。

4

『萌え』・・・かあ。

正直言って栗城さんは、私にとっては作品によってハッキリ好みが分かれる作家さんです。たぶんこれが初読みで、あと1・2作読んですべてがまったく・・・だったので、その後栗城さんはもう読まないほうがいいな、と思って避けてました。その後、たまたまお気に入りの作品に巡り合うまでは。

これはレビューを見れば一目瞭然かもしれませんが、栗城さんに限ったことではなく、私がその作家さんに求めるものが他の方とは根本的に違うというのはよくあるんですよ。

栗城さん、今はあらすじやレーベルを吟味しつつ読んでますが、評価はまあ半々ですね。決してキライな作家さんではないんですが(どちらかというなら好きですよ)、どうも何かが、私のツボからズレていることが多いんです。大抵はキャラクターですが。

これもそのひとつ。設定からして好みでもないんですが、やっぱりキャラクターがどうも好きになれませんでしたね。もともとツンデレは別に好きじゃないので(攻受ともに)。作品やCPによって好きになる可能性はありますが。

キャラクター設定に凝った分(?)、ストーリー自体は王道の範疇だと思います。でもそれは構わないんですよ。キャラクターが気に入りさえすれば何の問題もない。

一般人から見たオタクのわけわからなさ・イケメンくんとのギャップなどは面白いし、可愛いとも思うんですが、それだけです。ラブストーリーとしては、もうまったく乗れませんでした。ツボにかすりもしなかったって感じです。

しかし、最近(なのか?)オタクのキャラクター多いですね。

4

萌えてますね

ギャル男×オタクのカップリングです。
クラスで中心的存在の攻め。
クラスでは隅のほうで固まっているオタク集団の一員で、地味だけど、オタクの中では、シャッター前サークルだったりする(ある意味中心的存在の)受け。
合い交わらない二人が恋に落ちる話。
攻めギャル男が、一方的に、受けにいろんな意味でちょっかいを出すんだけど、その行動が未熟な男子って感じの行動ばかりで、ニヤケます。
一歩間違えれば深刻ないじめになっちゃうようなことなんですが、そこまでできない攻めの軟さが、ほほえましい。
受けは、一言で言うと、萌えてました(ネコ耳とかにね)。
突き抜けたオタクなんだけど、中途半端に照れたり、ギャル男に対してツンツンしていたりと、妙にリアルで、ウソ臭くならなくて、かなり良かったです。

文章になれた感じがなくて、読みにくい表現のところも多かったんだけど、そんなのが気にならないくらい、うぶな二人の何気ないやり取りに萌えたし、両思いなのに、自分の気持ちにうまく気づくことができなくて、二人の想いが、すれ違いになってしまうところなんかは、かなりキュンキュンものでした。
萌えとか、キュンとかって、文章のテクニックだけでは生み出せないものだなと思いました。

0

可愛い可愛い可愛い!!

私にとっては初めてで新鮮なカップリングで、ちるちるさんでの評価も高かったので手にとってみました。

キャラの性格も可愛いし、イラストも可愛いし、とにかく可愛くて可愛くて萌えました!!ギャル男×オタク…こんなに萌えるとは思いませんでしたw終始2828でした。

最初はクラスの中心的存在の攻・袖崎はオタクである受・外舘を敵視し、どうしてこんな奴の周りに人が集まるのかとちょっとした嫌がらせをしたりします。しかし、どんなことされても冷静に何の反応も見せない外舘。そんな外舘にイライラしながらも少しずつ距離が縮まっていくうちにどんどん惹かれてきます。ここまでの袖崎が子供っぽくて可愛いです。

いろいろありながらも紆余曲折を経て結ばれる2人。ここから外舘のターン。可愛さ爆発ですw
今までファッションに何の興味もなく親が買ってきたものをそのまま身につけてきたオタク・外舘。しかし、2人がデートするにあたって「こんな恰好で袖崎の隣にいるのは恥ずかしい」って悩んじゃうんです。

もぉ最大に可愛かった!!!!萌MAX!!!!相手のために必死に悩む受大好物です^^
可愛さ詰まった1冊でお勧めです。

2

萌と中立の半分位の萌ですー

帯『それは恋じゃない。-「萌え」だ!』

高評価の中あれなんですが、自分的にはイマイチでした。
ギャル男攻と真性オタクっていうギャップと、オタク特有文化を第三者から見た時の不可解さは確かにそれなりに面白かったんですが、裏返すとこれって読み手がかなりのオタクじゃないと理解出来ないって事でもあると思うんですよ。
外舘[受]は袖崎[攻]にとっては不思議な台詞を言いますが、その説明はほとんどしない、つまり読み手側はそれを知っているという前提がある訳で、しかも普通にマンガオタクだけじゃなく同人誌やコミケ、それだけじゃなく大手サークルの知識まで無いとこの面白さは分からない訳で。
いや自分的にはその辺の知識はばっちりなんで問題無いんですが、そこまでコアじゃない読み手にとってはもう少しフォローがあってもいいんじゃないかなあとか読んでいてどうもそう思っちゃってそこがモヤッとしました。
その役柄を外舘の友人がやっても良かったんじゃないかなー、そうしたらすっきり読めたんだけど。
ちょっと読み手を置いてきぼりにしてる感を受けました。

話的にはというと、帯コピーの考え方の外舘がいかにツンデレ萌え=恋と自覚するかってとこな気がします。
まあここまでオタクだったら萌えのまんまでもそれはそれでいい気はしますが。
オタク文化を第三者からみた不可解さの面白さが、小説だとちと不親切に思えてしまってそこがマイナスポイント。
ちょっとノレないまま読み終えました。

2

みなさまの高評価に納得!

神か萌えかで迷ったんですが、初読み作家さん記念で神にしました。
ギャル男×オタク、めちゃくちゃ面白かったです。
しっかり王道展開させながらも、メタなコネタがふんだんに散りばめられてて、最初から最後まで萌えたりニヤニヤしたり吹き出したり隙間なく面白かったです。

ギャル男の真面目な告白を聞いて、「それは恋じゃない。『萌え』だ」とキッパリ断言するオタクくん。ギャップ萌えのレクチャーしてるオタクくん面白すぎる。
ギャル男は意味が分からなくて目を白黒。そりゃ分からんわなw
でもそんなオタクくんは恋というものか分からず、ギャル男の見せる優しさに「ツンデレ萌え」してる自分の恋愛感情に気づいてなくて。
なんかもう、どこまでも勘違いしてて欲しいと思うほど、一連のすれ違いが楽しくて仕方なかったです。
最後のショートストーリーまで、悶えながら読みました。外舘が書いたBL、これ単体で読んだら萌えないんだけど(「らめえ」とか「上の口は素直じゃないからな。下の口に訊いてやるよ」とか、私の苦手なパターンのBLだw)、「外舘が袖崎を嫌がらせるために書いた」と思ったらめちゃくちゃ萌える。

こういうカップリング、いいなぁ。ダサダサのオタク受け、もっと読みたいな。ダサダサのオタク攻めとイケメン受けでもいい。イケメン×不細工とか不良×いじめられっことかと似たような萌えがあると思いました。

似たテイストの作品でいうと、吉田ナツさんの『大好きなんです』、かなりオススメですよ。

3

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