すれ違う想いと、求め合う身体

INVISIBLE RISK(2)

INVISIBLE RISK(2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×24
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
49
評価数
15
平均
3.5 / 5
神率
20%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
INVISIBLE RISK
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784861344237

あらすじ

突然いなくなってしまった汐野。すぐに戻ってくると信じつつも、心身のバランスを崩した杉本はついに高熱に見舞われ朦朧とする意識のまま帰宅すると、そこには汐野の姿が…。「好き」だけでは足りないという汐野に戸惑いつつも「愛している」と告げる杉本に彼は…。スィートルームでの甘い夜を描いた『WATERFLOWER』も同時収録!(出版社より)

表題作INVISIBLE RISK(2)

バンドのベーシスト、大学生21歳
バンドのボーカル、20歳

その他の収録作品

  • WATER FLOWER
  • あとがき

レビュー投稿数8

全3巻の2巻だけど、実質2巻の半分で完結

裏切られたとショックを受けた汐野が飛び出して行ったところで終わった1巻。
とはいってもすぐに戻ってくるんだろうな、との私の推測をよそにまるで戻らず、探し続ける杉本が体調を崩してどんどんボロボロになっていく。
この体調を崩してボロボロになる描写が、本当に悲惨過ぎて、そんな状態で出勤するのか、そんな状態で人前に出るのか、とページをめくるたびにいちいち驚いてしまいました。
なんだろう、元が頑丈な人ってこんなに自分の身体に無頓着なんだろうか。
いやむしろ普段健康な人が熱出して、地面がぐるぐる回って、気持ち悪い頭痛い吐きそう、ってなってたら、休め!! 寝ろ!!
読みながら、全然恋愛じゃないこういうところでモヤモヤしてしまいました。


対する汐野がひそんでいた場所(種明かし)に、ああ、と納得しつつ、でもそんな近いところに居たら咳とか聞こえるんじゃないのかな、とか。
やっぱり余計なところに引っかかりを覚えたり。


1巻もそうだったんですけど、バンド物と聞いて頭に浮かんだ気恥ずかしさみたいなものはほぼ無くて、普通に楽しみました。
2巻の5分の3が1巻の続き、5分の2が「WATER FLOWER」という続編(番外編)で、こちらでは著者特有の長くて濃いHシーンが健在でした。


このシリーズは、二人の造形が比較的リアル(等身大)で、同じようにHシーンも地に足が付いているというか、リアルな物でした。著者の作品では珍しい部類かも知れないです。
3巻は番外編集と聞いてますが、別キャラの視点のお話があるといいなと思っています。ちらっと登場した遊佐のお話が読みたいです。

0

すれ違い。

汐野(受)が杉本(攻)のもとを飛び出した1巻ラストから引き続きの展開です。

汐野の行方が分からないまま、バンドのCDレコーディングが進み・・・

相変わらずヘタレ全開の杉本。個人的にヘタレ攻大好きなので構わないんですが、それにしても・・・

でも、考えてみればまだ2人とも若いんだよね。20歳過ぎたばっかりって感じ。
何となく、もっと上の感覚で読んでたんですが、ふと気づくと『そうか、20歳やそこらじゃしょーがないよな~』と微笑ましく見守れました。

ラブとバンドと、両方での成長・成功を描いていますが、1巻レビューにも書いたように、(初期作ならではなのか)いろいろトラブルも起こってるのに、なんかあっさり淡々とした印象なんです。

でも、それが悪いとは感じませんでした。
ほぼ2巻分(2巻には後日談短編も入っていますので)の長編のわりにとても読みやすい。

今の崎谷さん作品からしたら、何かと物足りないかもしれませんが、この若さ・わかりやすさもこれはこれでとてもよかったです。

もう1冊、3巻目は同人誌再録中心の番外編集になります。

1

2巻。

タイトルに「2」と表記されている通り「1」を読まないとさっぱり「?」
だと思います。

もしかすると、受がこんなに痛がるエロシーンって初めて読みました(汗)
杉本贔屓のわたしとしてはちょっと!そんなに痛がらないでよ!
杉本が下手みたいじゃん!!と汐野に怒ってやりたくなったし(笑)
でも、その行為自体を知らなかった杉本ですから・・・と一人でフォローしてみたりとか。
しかし、それも番外編で解消されているので結果的には満足しました。
「はじめて感じてくれたから・・・嬉しかった」って!!!(なんか、生々しい気もしますが)
やっぱり、いいわ杉本っと思った一言でした。

0

2巻もいいな

今回もニヤニヤしっぱなしでした。
いろいろと萌えをごちそうさまですっ!

さて、汐野がどこかへ行ってしまったところで終わりましたが、杉本があまりの忙しさと疲れにより、ダウンしてしまいましたね。
その時の描写があまりにもリアル過ぎて、こっちが息苦しくなりましたよー!!ただの風邪なのに、あと少しで死ぬんじゃないか?というくらいのすごさ。
杉本ー死ぬなぁー!!と大げさに応援してました。
まあそれほど体調が悪かったんでしょうけど。
そんな杉本をやさしく介抱する汐野。
すごく汐野が優しいです・・・!あのツンデレさはどこに行ったの?というほどに優しいよー!!

Hシーンにもかなり萌えー!!布団の中でのHはイイねb
暗いところでするのっていいと思う(≧▽≦)
いれるときに痛くて汐野が「痛い、やだ、ばかぁ・・・・・っ!」
と言う所がキャー!と叫びたくなりました!ボロボロと泣くところが
すっごく萌えーーー!!絵も最高!!汐野の痛くて泣いているところと、
杉本の必死なところが絵から伝わってきて、とてもいいです!
どちらも一生懸命なところがいいなぁ。

最後のライブとなった話が場面的に一番興奮し、感動しました!
高野がメンバーから脱退するので、高野がいるインヴィジブルリスクはこれで最後というわけです。
今にも音楽が流れてきそうなほどのステージ上での激しさや、メンバーの楽しそうな表情が良く描かれているので、こっちまで楽しくなってきます。
でも、高野の引退発言のときは会場の人たちみたいに泣きそうになりました。なんで高野脱退するんだよぉ~(泣)と思いました。

杉本と汐野が自宅について、汐野が泣くシーンがこれまた涙をそそられる。
心を許した人間と離れることに弱い汐野に対し、「俺がいるから」といった
杉本がかっこいい!!!あぁ、二人とも愛し合ってるんだなと感じられました。

1

90年代の意味

この作品って、時代設定が「近い過去」の「90年代」って言うのが、すごく効いている。
それも、過去を振り返っているんじゃなく、「90年代のオンタイムに書かれた」って事が。
最初に書き始めた頃は、まさに90年代で、バンドブームで、携帯も、ネットも普及していなくって。
登場キャラ達の熱や焦りも、「今とは違う時代」の温度。
この、全体に、拙い、若い感じが90年代らしくて懐かしい。

そして、杉本がアナルセックスの存在すら知らなかったり、
汐野がいきなり最初のセックスで感じちゃわないところが、今の感覚からすると、かえって萌える。
初めて最後までする時、
「痛いっ」て泣きながらして、
「やめないで」って泣きながらして、
いきなり、エロエロに乱れちゃったりしないところがいい。
そして本編終了時でも、お互いにセックスに慣れられないまま。
2年後設定の別のお話で、ようやく本当の快楽を知るって言う、そんな奥ゆかしさにも、萌。



0

全ては予定通りに

今回はバンドメンバーで唯一本格的なベーシストと
魅力的な声と美貌をもつヴォーカリストのお話で
前作『INVISIBLE RISK 1』の続編になります。

前作で同居していた攻様に
勢いで手をつけて上に何も言わないままの
ヘタレな攻様に堪忍袋の緒が切れて
出て行った受様が

本作でやっと攻様に気持ちを伝えられて
恋人関係に収まるまでと
プロデビュー後の二人のラブい後日談を収録。

行くあてのない受様を同居されて
共に暮らすうちに徐々に惹かれていった攻様は
受様のセクハラ騒動で彼に触れてしまいます。

自分の言動こそセクハラと
受様に拒絶される事を恐れるあまり、
何も言わないままに関係を続けるという
どうしようもなくヘタレな攻様は

バンド仲間の離脱を黙っていた事で
更に受様を怒らせてとうとう
姿を消されてしまいます。

心当たりを探しても受様は見つからず
攻様は心身ともに大打撃を受けるのですが
CDのレコーディング日程が迫り、
受様探しにばかり構っていられなくなります。

しかし何と言っても
バンドの顔であるボーカルがいなくては
練習にも限度が有ります。

見つからない受様、
ギクシャクするバンドの練習と人間関係、
いよいよ進む体調の悪化に
もう攻様の気力も限界を迎えるかという時
攻様はやっと受様との再会を果たします。

と言っても受様としては
攻様の留守を狙って荷物を取りに戻ったのに
運悪く見つかってしまったのでしたが(苦笑)

実は受様は階下の大家宅に世話になっていて
うまく攻様を避けて過ごしていたのです。

攻様が朝から晩まで出歩いているのが
自分を探しての事とは思わず、

自分がいなくても攻様の暮らしが
変わらないものと落胆していたので
偶然の再会とは言え
本気で出ていく事を告げる受様。

それでもここで踏ん張らなければ
攻の資格はない?!

しかし攻様は
視界もぐらついて立っているのさえ
やっという状態なのですね。

読者的にはワクワク最高潮♪
結果的には人間成せばなる!!です。

攻様もなんとか受様を捕まえて
必死に告白、
受様を惹きとめる事に成功します。

で、
何だかんだ言っても攻様が好き受様は
攻様の必死な様子にほだされて
結局はすぐ許しちゃうのですよ。

その後は
多少ムリヤリ感はありましたが
CDの収録も四人での最後のライブも
二人の関係もひっくるめて全てが
何とかが丸く収まって
めでたし、めでたしとなります。

二人の関係の進展以外にも
バンドメンバーの確執とか
攻様の元のバンドリーダーへの憧れとか
攻様のバイト仲間の存在とか
いろいろ複雑な心理描写は有りますが

最近の崎谷作品の小気味良い
ドンデン返しっていうのはなくて
予定調和な感じですね。

続編の短編は
ちょとはお仕事面も出てますが
妙な感じに邪魔されてる感が強くて
二人の絡みは有っても
まだまだ甘さが足りないです(笑)

崎谷作品としたらモノ足りないかもですが
二人なりの山谷越えてくっつく展開は
それなりに楽しかったので
『萌』評価とさせて頂きました。

今の崎谷作品のノリを期待して読むと
ちょっと期待はずれかもですので
ご注意くださいませ。

来月はいよいよ全編書き下ろしなので
今の崎谷さんぽい捻った展開と
激ラブな絡みを期待です♪

今回は本作とは逆に押せ押せな攻様で一作
真上寺しえさんの『これでお前は俺のモノ!』
など如何でしょうか?

0

期待が大きすぎた割には淡々と物語が進んで行って~

やっと2巻にたどり着けましたね~♪
他の新刊そっちのけで、届いてすぐに読みました。
と!それだけ期待が大きかったんですよね~。1巻の終わり方があれだったので、めちゃくちゃ期待したのですが、
結構あっさりと帰ってきたな~と。いうのが感想ですね。居なくなってだいたい1週間ほどで、しかも熱を出して寝込んでいる杉本に熱烈な告白を受けて、あっさりと。

なので、他のメンバーも戻ってきてくれて嬉しい反面きっと、痴話げんかに巻き込まれていい迷惑なのでは?

今回はメンバーの高野が引退してしまうのですが、泣きましたね~♪私もライブに来ている女の子と一緒に泣いちゃいましたよ~♪
なので、今回のツボはここ?ですかね~

そして、書き下ろし?は同人誌より加筆修正されているそうです。
二人のその後のお話。二人でデビューしてるお話ですね~。もうすでに高野も中嶋もいません。二人でユニットを組んでいます。その地方公演に行った時の打ち上げからのお話です。
こちらはエッチを頑張りました。と言う感じかしら?私はあのホテルのマネージャーに惚れてしまいましたが~。
でもとってもいい場面での挿絵の訂正ですか?あれはどうなの?間違いは仕方がないのですが、よりによってあのシーンってのが、いけない!!読んでる最中はすっかりこの訂正を忘れてたんですが、「えっ」今シャワー?使ってるの?ってそこだけ結構必死に読み返して・・・・・あっ!そういえば訂正入ってたんだって思い出しちゃいました。
のでちょっと悲しい間違いでしたね~。

0

タイトル通りのやっかいな人と恋でした

1巻で、ドラムの高野の脱退を知らされていなかったことから、激しく怒り、杉本の家を出て行ってしまった汐野・・・
というところからの続きであります。
杉本はダメージ受けまくりで、体調を崩すし、レコーディングは迫っているのに、一向に汐野は見つからない。
杉本がとうとうダウンしてしまったところへひょっこりと荷物を取りに戻ってきた汐野・・・

初めて杉本から「好き」って言う言葉を聞けて、やっと汐野が安堵して元サヤに納まるのですが。
いくら親に捨てられた過去がトラウマとなり、人恋しさが子供のような感情の爆発に現れてしまう、汐野の良さが今一つわからないのですよね。
もう杉本は汐野なしではいられないと自覚しているのですが、それは音楽も自分自身にもということなんですが、それも今一つ伝わってこない。
欲情という部分なのかと思えば、結構汐野を気遣う派であったりとか。
結構丁寧に、二人のやりとりを綴ってくれてはいるのですが、余りに自然に二人でいることが当然になっているので、肝心の恋愛感情部分というのが、自分には見えなくなっているような気が、、

細かい部分をとれば、それなりに萌えツボはあるのです。
今まで男同志のセックスの仕方というものを知らなかった杉本が、打ち上げ後に初めて挿入をするエチをするシーンとか、、
またその時の、汐野のツンデレ全開シーンとか、、

崎谷作品によくある、その仕事について詳しく踏み込むあまり何となく人間がおざなりになってしまう部分っていうのが、これにも若干あるのかな?と思いました。
確かにバンド間の人間関係やら、その運営とか、そいういった部分や、そこに携わる人との交流部分に触れられている部分は目に付くのですが、彼等の音楽について、特にバンドの音楽とか汐野の唄や声について表記が薄いので、彼等がインディーズで一位になろうが、ライブハウスで絶大な人気を得ようが、そんな部分が全然伝わってこないんですよね~
人間関係を重視しました、っていえば、それまでなんですが。
彼等の魅力っていうのが、汐野や杉本のルックスの部分しかないみたいな。。

杉本が以前一緒にバンドをやっていた遊佐に、実は憧れていて、でも目指す音楽は違っていて、それを自分は極めたいんだ、っていう部分はよく見えてきますが、何か汐野については、音楽が聞こえてこないんです。
バンドのメンバーがくっついているというのを想像することが萌えポイントという部分で描かれているなら、多分それは成功しているとは思うのですが。
ただ”お互いに離れたくない存在”っていうだけじゃ、薄い感じがしました。

『WATER FLOWER』はメジャーデビュー一年後の二人のラブラブ話。
挿入を伴うエチに汐野が初めて快感を得る話デス♪

また番外編の短編集が出る模様です。
もちょっと踏み込んだお話がはいっているのでしょうか?

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う