INVISIBLE RISK(3)

INVISIBLE RISK(3)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
50
評価数
13
平均
3.8 / 5
神率
30.8%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
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イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
INVISIBLE RISK
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784861344244

あらすじ

ミュージシャンとして売れ始めていた杉本智里と汐野真里は、コーポ春楡を引っ越すことを提案されていた。だが春楡に愛着を感じている汐野は、引っ越しを前向きに考えられない。そんなとき、マネージャーの今瀬に二人の関係がバレてしまい、別々で暮らすことを迫られる。動じず受け入れる杉本の態度に汐野は動揺するが…。書き下ろし番外編を収録し、INVISIBLEシリーズ堂々の完結!
(出版社より)

表題作INVISIBLE RISK(3)

バンドのベーシスト 杉本智里
バンドのボーカル 汐野真理

その他の収録作品

  • JUST GO ON MY WAY HOME
  • I CAN'T WAIT TO GET OFF WORK
  • PAPARAZZI×SCANDAL×LOVE
  • You'll Never Find Another Love Like Mine
  • あとがき

レビュー投稿数6

なんといっても、20年後

1,2巻でもうすっかりまとまってしまったカップルのお話。
後日談を集めて3巻目だから、オマケみたいな物かと思ってたけど、

なんといっても、書き下ろしの20年後設定のお話がよかった。
二人の間に流れた時間と、現実の社会で流れた時間。
そして、作者さんご本人の上に流れた時間。
そういう物がうまく醸されての書き下ろし。
それがあるからこそ、このシリーズがただの新装版じゃなく、3巻通しの新しい作品として、今、読んでよかったと思える本になっている。

人間、年をとってみれば、それなりの責任は増すけれど、その責任を果たせるだけの強さをもてるようになるし、若さ故の窮屈な世界の苦しさから自由になってこれるんだよ、って。



ちなみに、私はこの二人、某大きなドラマのりょーま&いぞーの中の人設定で妄想して非常に萌えた。

1

3巻。というか番外編集!

完結編というより番外編集的な短編4作が収まっています。
シリーズ1巻より3巻まで通して読んで「萌」から段階を踏んで「神」という意味
での評価させていただきました。

番外編ではデビュー2年目・5年目・スキャンダルもの(芸能人ならでは)20年後
と2巻で本編のその後のストーリーが楽しめます。
汐野は汐野だし、杉本は杉本のまま。
様々なことがあったふたりですが、最高の締めだったんじゃないかなと読んでいて思いました。っていうか、20年後って!!(喜)相変わらず、杉本が良かったです。

0

20年目のプロポーズ

本編は2巻にて終了いたしましたが、デビューしたその後の杉本と汐野の6年後のお話、同人掲載分3作品と、書き下ろしで20年後のアラフォーの二人が1作品です。
本編のエロ度が低かったので(?)崎谷さんのエロスはここで発揮されております♪

■マネージャーの今瀬に二人の関係がばれて、すぐに引っ越しして別々に暮らすことになった二人だけど、やっぱりラブラブのあまあま。
■病気で休養することになった汐野と、多忙を極める杉本の少し切ないラブラブ
■杉本スキャンダル発覚、実は・・・
■39歳汐野と41歳杉本。
39歳の喘ぎとは!?そして20年目にしてのプロポーズ

とんがって背中の毛を逆立てていた汐野は、何だかすっかり杉本の飼いネコのよう。
とにかくエチが甘く、エロく、以前の大変さを想像すると格段の進歩。
しかし、この20年の間には色々あったんだよ、とさりげなく、その大変さが最後の書き下ろしに綴られています。
汐野の病気の事がかかれていますが、そんな病気でライブも長時間できないっていうのは、こんな杉本と濃いエチをしていて大丈夫なのか!?とそちらが心配になるww
杉本がこんなに精力的で、ものすごくよく働く人だとは・・・
彼はビジネスの才能もあったのかもしれませんが、何より、腐れ縁の今瀬の働きが大きかったこともわかります。
元メンバーの高野や中島の名前も出てきますが、どうも中島の奥さんになった美弥のほうが、汐野と付き合いが続いてるみたい。
彼等も流行の中にありながら、それでも20年も続けられるということはものすごい偉業だと思いますが、それは二人の愛があればこそなんですね♪
はっきりいって、波乱万丈を砂糖で甘くくるんでみました、みたいな番外短編集です。
さらっと流されてはいるけれど、この波乱万丈を本編にして書いたら結構な一冊が出来上がりそうな感じもしますよ。
しかし、20年後というのはかなり新鮮でよかったです。

1

番外編短編集。

本編は2巻までで、こちらの3巻は同人誌再録&書き下ろしの番外編集です。

できあがったCPの後日談ですね。

だんだんと時間が経って行き、ラストの書き下ろしはなんと20年後の40歳前後の2人を描いています。

単に年齢から受けるイメージよりもず~っと若いですが、やっぱり本編の20歳そこそこの頃とはまったく違いました。
それこそ、2人で重ねた年月の重みが感じられたんです。

ただ、この書き下ろしは確かによかったんですが、当然ながら『いまの』崎谷さんですので、1・2巻(&3巻の同人誌再録分)とは、もう文章からしてずいぶん趣きが違うんです。

ホントに、内容自体は決して悪くはないんですが、これ読んで改めて『(本編は)昔のままでよかった』と感じました。あ、私は『いまの崎谷さん』も好きなんですよ、念のため。


このシリーズ、すごくイイ・堪らなく好きってわけじゃないんですが、それでも時々引っ張り出して読んでしまうんですよ。

『(長いわりに)あっさり読みやすい』というのもありますし、キャラクターがシンプルだけど魅力的です。←前述の通り『昔の崎谷さん』だから。

1

何年たってもラブラブな二人です

今回はバンドメンバーで唯一本格的なベーシストと
魅力的な声と美貌をもつヴォーカリストカプの完結編で
後日談4本を収録した短編集になります。

【JUST GO ON MY WAY HOME】
デビュー2年目のSS

年代物のアパート・コーポ春楡に
学生時代からお金の無かった攻様が
住みだして既に6年、
受様が同居してから2年が経ちます。

ボチボチと人気が出始めた二人に
攻様の中学からの同窓生でも有る
辣腕マネージャーは
新居への引越しを提案します。

二人にとっては
多くの思い出がある部屋で有り
狭くても一緒にいたい二人は
転居話にも当り障りない返事を
返していましたが

ある日、
二人の部屋を訪れたマネージャーとした
過去話にしんみりした二人は
彼が帰った直後に盛り上がってしまいます。

そしてまさにコレからという時に
カバンを忘れたマネージャーが戻ってきて、
二人の濡場に直面してしまいます!!

二人の関係を知られた彼らは
早急に引っ越す事を余儀なくされて…

見られた二人のうち
受様はグルグルが止まりませんが、
攻様はもうなる様になれというか
開き直ってるとしか
言えないような落着き具合で

友人の濡場を直撃してしまった
マネージャーが一番色々考えちゃって
大変だったのではと
思わされたお話でした(笑)

【I CAN'T WAIT TO GET OFF WORK】
【PAPARAZZI×SCANDAL×LOVE】
デビュー5年目のSS

【You'll Never Find Another Love Like Mine】
デビュー19年目のSS

三ヶ月連続なわりに
すごく待たされ感があった本シリーズ。

前巻2冊は初出のままな為
色々と控えめでしたが
本巻は同人誌掲載作と書き下ろしなので
今の崎谷作品の甘々を楽しめるかと
ワクワクして待っていたました。

どれもラブラブ度アップで期待通り♪
特に最終話が良かったですね。

本シリーズで
唯一の書き下ろし新作である最終話は
二人の出会いから既に20年の後日談。

同人誌を含めても
出会ってから何十年も過ぎてからの
後日談って初めて読みましたよ(笑)

受様の病気によりバンドは休止、
ソレに伴っての事務所移籍から受様の失踪と
かい抓まれた出来事だけでも
かなりの波乱があっただろう事がしのばれます。

白鷺シリーズの某キャラさんも
お名前だけ出演していて
崎谷ワールドの広さも
さり気なく宣伝されていた最終話、

二人の絡みの濃厚さや
最後の派手なパフォーマンスも
今の崎谷さんらしさが満載で
やっと満足出来たって感じかな♪

今回はアラフォーなおじ様カプで一作
栗城偲さんの『蛍火』をおススメとします。

0

巻末書き下ろしに尽きます

この作品の本編は2巻で終わっていて、3巻は収録4本中3本が同人誌掲載作を加筆修正したもの、残りの1本が書き下ろしとなっています。
他キャラ視点のお話があればいいなと思っていましたがそれは無く、あくまでも杉本と汐野の二人のお話でした。(他キャラ視点も窺えはします)

巻末書き下ろしの「You'll never find another love like mine」は文庫刊行時の書き下ろしで、本編の執筆からほぼ10年後に書いたもの。
あとがきにおいても「ノベルズが出てから10年、(本作を)いっさい書いたことがなかった」「まさか自分でも、いまになって彼ら(のお話)を書くとは」ということで、大変に貴重なものだと分かります。
内容は二人の後日談なので、おそらく往事に作品を楽しんでいた方がみたらサプライズでとても特別なお話だったのだろうと思いました。
実際、前3本が同人誌掲載作だけあってラブラブなお話で、そのため余計に書き下ろしのリアリティ感が興味深く、同時にやるせなくもありました。
時を経て歌えなくなってしまった汐野、片や恋人の杉本は音楽の才能を発揮し作曲したりプロデュースしたり大忙し。あるあると言えばあるあるですし、きらきらしていた1~2巻から20年経てば、彼らもこうなるのかとも思ったり。
姿を消した汐野に、「俺といるのがそんなにつらいなら、楽になれ。次に消えたら、もう探さない」との杉本の科白がものすごく印象的でした。1巻でも2巻でも汐野ファーストだったから余計にずしりと重く響きました。

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