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『白昼堂々』の続編。
凛一は高校二年生となり、享介は京都の大学に進学してアメフトを続けています。
遠く離れても時々電話をしたり、叔父の千尋宅へ行ったりする時に会うという付き合いを続けています。
時代が1970年代なのでもちろん携帯などなくて、家電のみ。
留守電も無いので、電話しても居なかったなどのすれ違いがよく起こり、それがもどかしいけど風情がありますね。
高校で写真部に入部した凛一は、一学年上の有沢改という人物と出会って有沢から写真のモデルになれと言われます。
遠く離れた場所にいる享介への想いを抱きながら、有沢にも惹かれていく凛一。
有沢とは少し似た境遇で、シンパシーを感じていたり、思い通りにいかない享介への想いから、手に届く存在に心が揺れるのは理解できました。
そういう話を聞いてもらえる唯一の存在である千尋は結婚してしまい、省子には享介に対して誠実でないと咎められ、凛一の孤独が深まった本作でした。
おまけに華道の跡取りとしての外堀を固められつつあり、凛一が可哀想でしたね。
それとなく大学も京都に行かないで欲しいと言われてしまいます。
享介は京都で女性とも付き合っているのですが、凛一の事も大事に思っており、有沢の存在を知って嫉妬したり…大変もどかしいです。
続編がまだあるようなので、早く入手したいと思ってます!