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高校生のアマチュアバンドを題材にしたお話。バンドものは最近小説ではほとんど見られないので懐かしい…。イラストは日下孝秋さん。
一留はアマチュアバンドMYAWのボーカル。もともと中学同級生の兄がボーカルを務めていたバンドのファンで、引退する兄の代わりとして次期ボーカルの誘いを受けます。
可愛くて声がいい一留は高校進学と同時にバンド活動に熱中し、メンバーから遊びを仕込まれて男女関係も乱れまくり。とにかくバンド活動が楽しくて、今だけしかできないことにのめり込んでいました。
MYAWはドラムメンバーだけ不在で、時々フリーの石川がライブの応援メンバーとして加わっていました。一留は同い年の彼に憧れていて、どうやら石川の方も一留を意識しているみたいで…
関係性にエロスが滲み出ててるよ…。
それまで遊びまくっていた一留が本命に操立てして、心が通じ合ってしまえばエチはしなくても抱きしめるだけで満たされるなんて…。やんちゃな子が一瞬にして乙女に変貌してしまう流れが可愛らしいです。そしてなぜか一層やらしい…。麻生作品なので後ほどしっかり致してくれますが。
バンド活動は高校生の間だけに限定している一留と、高校を中退してプロとしてデビューしてしまった石川が果たして続くのか心配なところですが、麻生作品なので明るい結末にほっこりです。
先にレビューしてくださっている方も書いておられますが、「喘ぎ声」のサンプリングはわたしも印象的だ(エロい)なぁ〜と思いました!なんてことしてくれるんだ、高校生たちよ笑
個人的には元ネタとしてゲンスブールとバーキンの古いフランス映画のテーマ曲(「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」)が浮かんでしまうんですけど、、それとは全然違う、ちゃんと青春BL小説向きのお遊び風な味付けになっています。作品よりも、思い入れたっぷりのえみうさんのレビューに神を捧げたくなりました♪
何気ないようで記憶に残る萌えエピソードって貴重ですよね。
バンドものです。手持ちでは唯一といっていいかもしれないバンドもの。しかも年代物(1998年ですよー)。
これも日下孝秋さんがイラストに携わると聞いて買ったものだったのに、思う以上に内容が好みで自分の中で殿堂入りしている作品です。そのくせ、たまに「喘ぎ声を録ってライブに流したやつなんだっけ?」と思うことはあれど、なかなか探したりすることはなく、今回久しぶりに再読して「ラフ&タフだったか!」と思いました(それで殿堂入りなのだから記憶力がひどい・笑)
ヴォーカルの一留は口が悪く、手足がすぐ出す少々暴力的なところもあるのに、なぜか同年代や先輩方から好かれ…いつのまにやら女も男もOKになっているふしだらな高校生ですが、そんな節操なしな一留が、ヘルプで入るドラムスのケンちゃん(石川)に惚れいることに気づき軽蔑され…そこからいろいろな経験(恋や将来)に戸惑うというのが大間かな筋書きです。
やはり今回も一番印象深いところが同じ喘ぎ声をサンプリングのところで、「やっぱりそこかい!」と思わないでもないですが、発売当初の1998年の若い自分にはかなり衝撃的なことだったようで12年経った今も変化はありませんでした。
一留が組んでいるバンド「MYAW(ミャウ)」は実際にいたらライブハウスでこそ聞いてみたいと思うし、唯一出したCDのジャケットは見てみたい。いったいどんな顔をしているジャケットなのやら(他のバンドメンバーがケンちゃんに対してちょっとした意地悪をしただろうジャケット選択にも愛がって好きです)。
再読して大人になった今の彼らが気になります。音楽を続けているのかな。
好きな作品は何年経ってもいいというのも再確認しました。
MYAW、すっかりいろいろ忘れてたけどファンです(笑)