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Holy apple
一言でいうと感動。凄い作品。今まで読まなかった私はバカと思いました。BLとしてのキャラも良いし大満足ですがそれ以外の部分も素晴らしい。読めば1984年のニューヨークにタイムスリップできます。
NYへ行った事もない私も知っているような有名な地名や建物が出てきて、例えば去年できたばかりのトランプタワー、とか数年前にできたばかりのブルーノートとか、ワールドトレードセンターのビルとか(これは書かれた時既になかったからあえて入れたのでしょう。)…バーニーズニューヨークもわりと最近閉店するとかニュースで出てたな。
とにかく今は見ることの出来ない風景も納められてるのが貴重です。今も健在のタイムズスクエアも何度も出てきます。この地区にはゲイが多いとかストーンウォール事件とかも色々勉強になりました。シン・ストリートとか(今はないらしい)いかがわしく危険な場所も作者の愛情こめて書かれている気がします。これを英訳された物をジョシュ・ラニヨンさんとかが読んだら「ブラボォー!これを日本人が書いたの?!」って言うんじゃないかな。
私は時系列順に「イレギュラークリスマス」から読みましたが、受けのハリーがもう可哀想すぎて涙無しに読めません。ホーリーアップルシリーズでも1巻ではまだ失恋から全然立ち直れていないんだけど、「無理に忘れなくてもいい」と上辺だけでなく本当に待ってくれた優秀な刑事で攻めのドイルに出会えて心から良かったね!と思います。
ネタバレはしませんがハリーは弱虫なだけじゃなく警察官としても優秀だと証明されるクライマックスと、2人が心の底から本当の恋人同士として結ばれるシーンは必見です。私嬉しすぎて読んでてヒッ!みたいな変な声出ました。
でも物凄く気になる事が。ハリーの元彼が主役の「厄介な連中」のちるちるのあらすじに最近の方の同人誌ではドイルが警部として来日し、遼一郎や深雪に会ってる⁈有能だから警部にはなるかもだけどハリーともちゃんと続いてるよね?15年後も。気になって仕方ないからまた買ってしまいそう。商業でちゃんと出してほしいなあ。
制服警官のハリーの相棒ジェフリーがいい奴すぎて死亡フラグじゃないかとドキドキしました。彼ならカミングアウトしても2人の味方になってくれそう。時代背景がエイズという病名が世間に出てすぐの頃だったので周りの人々のゲイへの偏見が酷すぎて読んでいて辛い箇所がいくつかありました。
骨太ストーリーで端正な文章で実力派の方だと思いました。うまいなあと思ったのが受けのハリーの容姿の形容。赤髪でスレートブルーの瞳で5歳ほど若く見える童顔という特徴の他にゲイの年下大学生から一目惚れされたり、ドイルにも「女にもてるような奴しか俺は好きにならない」と言われたり第三者の反応から(遼一郎にも最初から口説こうと思われてたし)ハリーって相当な美形なんだなと思わされました。私の脳内では欧州宗教画の天使みたいな人ということになってます(笑)
「ホーリー・アップル」の3作目。
本作では、制服警察官のハリーと相棒のジェフリーが前作の「DODO」ナイフショップ事件の解決に貢献した事で刑事への昇格を打診される展開となります。
ジェフリーはともかく、ハリーは「本物の」捜査、追跡や発砲や死体や、そんなものへの気後れと臆病風で即答することができない。
その上、刑事になったらドイルとコンビを組むことが前提なので、オンとオフがうまくいくのかも心配材料で…
…という設定の中での今回の事件は、「DODO」のオーナーでマフィア絡みのマリノの息子とその仲間が宝石店強盗をする、という話。
これまたハリー、ジェフリー、ドイルの機転ですぐに犯人4人を逮捕するが…
そして今作は、1・2作に比べて恋物語の甘さも増しています。
ハリーの過去の恋の哀しみも癒えはじめ、ドイルとの恋に浸りはじめた空気。ドイルは2人きりになると言葉もスキンシップも惜しまない。
そしてドイルが自分の生まれのこと、養父母との軋みなどをハリーに話すなど、2人の関係はますます深くなっていく。
海外の翻訳もののような硬質で糖度のない文体に、本作では恋愛の甘み、それが同性愛であることの切なさや苦しみ、だからこその陶酔のようなもの、そんなものが感じられて3作中一番読み応えがあるように感じます。
設定や人物等続いているので3作を順番に読む必要がありますが、ニューヨーク三部作として海外警察ミステリとBLが融合した名作だと思います。
ラストはちょっとハッとする展開も。2人の恋愛と仕事を心から応援したい気持ちになりました。
以前、ちるちるの答姐コーナーで推薦していただいた作品。
読むにあたり、各方面で本を探しましたが中古本しか見つからず、新品本はもう販売していないようでしたので、kindle版で購入しました。
挿絵がゼロだったのだけが残念です。
まず、リアルな海外が舞台の小説を読みたかった自分にとっては大満足の内容でした。
日本人の作者さんが書かれたとは信じがたいほど、世界最大の都市NYの描写が生々しかったです。
スラムも高級住宅街もパトカーの中も、実際に自分がいるような臨場感がありました。
私だったら、自分がうん十年住む街のこともこんなリアルに描写できないなと感嘆でした。
刑事×警察官のお話なので、お仕事面、ミステリーとしてもけっこう楽しめると思います。
詳細で濃厚なえちシーンはありませんが、二人のシーンには甘くて素敵な雰囲気があるので充分に萌えます。
彼らの関係の、ONとOFFのギャップがたまりません。
3巻完結ハピエンですが、続いてもいいのよ…!って感じです。
二人の幸せをもっとさらに読みたいので。
挿絵が無かったぶん、読みながら赤毛のイケメン外国人さんや街並みやNYPDの制服やパトカーを画像検索してはホクホクだったのも幸せでした笑。
神評価をいくつ付けても足りないくらいこの二人が大大大好きで、もっとずっと読んでいたいと思うのですが、とりあえずいつまでも友人以上恋人未満の関係は嫌なので何とかそれらしい形になって終わって欲しいなぁと願いながら読んだ3巻目。
思っていたよりずっと感動的な結末を貰えて、ホント、読んでよかったと思った作品です。
読み終えてから表紙を見たら、その意味にも感動してしまう。
臆病な警察官、ハリーが刑事に昇格できるかも…という出だしで、そうなればドイルと相棒になることが決まっています。
でも臆病ゆえにいつまでも結論を出せないハリー。
2人とも、仕事中は公私混同せずに相手と接しています。私は職場が同じでも公私混同しない、というカップルが好きなので(大抵のBLってそんなことない気がするんで)この2人のこういうテイストは好きなのですが、もともと甘いシーンの少ない作品な上、事件で駆け回ってるシーンも長いので本気で公私混同に徹していたら全然恋愛小説ぽくなくて、早くアパートに帰っていちゃついて欲しい!とも思ったり…。
今回は今までと違い、いつもクールで強気なドイルのほうがハリーに弱さを見せます。
これは1巻の冒頭、ハリーの大失恋から始まったお話で、傷心中のハリーを口説いてきたドイルを受け入れて恋人になれるかどうかというお話で、私はそういう見方をしていたもので、ドイルはずっとハリーの心から前の恋人がいなくなるまで気丈に待っていてくれると思っていました。
なので思いがけず見せられたドイルの弱さに、唐突にお話の見方が変わったというか…。
ドイルが自分の出生を話をするのですが、まるで他人の話のように「その少年は」と語るドイルと、ハリーの全てを許容してくれる事に甘え、ドイルが感じていたことを何も知らなかったと気づくハリー。
このシリーズは社会情勢や時代背景が非常にリアルで、ドイルの過去もそれに忠実です。BLの域を超えてるんじゃ…ってくらい。
BL作品だと臨んで読むとがツンと来る感じ。
ハリーもドイルも、同性愛者は逮捕されるような時代を生きてきて、エイズが蔓延して家族からも近づくことを拒否される時代を生きてきて、あと一日早く生まれていたらベトナム戦争に徴兵されていたという時代を生きてきます。
それでも今生きていて嬉しいということをボロいアパートのベッドの上でかみしめ合えるって、なんか恋愛小説の域を超えて胸が締め付けられるような感覚を味わいます。
何でもできると思ってたドイルの過去と、ハリーが何をしても「俺は平気だ」と言うドイルの「平気」の意味がわかっていなかったとハリーは気がつきます。
前の恋人のことが忘れられなくてもいいから、10分の1でいいから愛してほしいと言うドイルに、ここまでじりじりとしか進んでこなかった2人の関係が急速に収束します。収束するというか何というか…。
ハリーの前の恋人の存在が大きすぎることがずっと疑問で、ドイルよりその人のことばかり考えてるのがもやもやして、恋愛ものとして不満を感じていました。
でもあのもやもやがなかったらこの瞬間はこなかったんだなぁ思うとここまで、読んだトータルとして神評価を付けたいです。
誰かを好きになって、次第に愛が深まって「この人となら一生生きられる」というゆっくり愛を見つけていくような恋愛ではないんです。
ハリーは前の恋人と別れてからずっと、漠然と探している愛の形があって、それがひどく手探りで曖昧で拡散していたのにぱっと形になって今手の中にあるこれだ!ってなる感じでしょうか。
「愛してる」という言葉を2人とも使わずに慎重ににここまで来たので、ここにきてその言葉の大きさをかみ締められるすごく素敵な作品でした。
ところで「虹色のスチーム」というタイトル、治安が悪く同性愛者も生き辛かったNYが次第に変わっていく様を、オズの魔法使いの歌にある「虹の向こうの彼の地」とかけているのと、NYの名物?であるスチームを混ぜたタイトルのようですが、私は読む前からこれってコンドームのことかと思っていました…。
1巻でハリーは「恋人の事を忘れられない間はコンドームをつけて」、と言い、普通ならちょっと気まずい台詞なのに、ドイルは喜々としてカラフルなコンドームを大量に買ってくるんですが、する前に必ず何色にするかハリーに選ばせるんです。毎回交わされるそのやりとりが大好きでした。何色にする?って。
今回の冒頭部分で落ち込むドイルにハリーは、ちょっと待っててと言ってそれをを取ってきてプレゼントだと言ってドイルの手のひらに落とすシーンがあるんですが、そのシーンも凄く好き。
けど最後にハリーはドイルに、もうつけなくていいと言います。
なのでこのアイテム、2人の仲の進展を象徴するものなので虹色ってこれのことだ!って勝手に思っていたら全然違った 笑
とにかくもう恋愛物として感動しすぎて、すごく好みな作品です。何年経ってもこの2人はずっとよりそって幸せでいて欲しいと思います。
あれ、もう三巻目でたんだ~、早いな~。30日にふと書店に立ち寄ってみたら売っていたので、このシリーズと作者のファンとしては速攻でお買い求め♪
でも、新刊コーナーの棚の1番上に置いてあって、あれじゃ女性の身長じゃ取れない位置なんじゃ・・・と思いながら脚立をズルズル引っ張ってきて手にしたときには、なんか疲れた・・・本1冊買うのも一苦労です!!
今回は、なんとハリーが刑事に昇進!?するかいなかという意外な展開から始まります。しかも刑事に昇進したら相棒はドイルだって!?
ハリーとしては、恋人のドイルと仕事でもコンビを組むようになってしまえば、公私の区別がつかなくなるのではと危惧し、すぐには承諾できません。ドイルのほうは、ハリーが刑事になってくれたほうがいいと思っているような感じです。今までドイルとコンビを組んでいたミルズは、ドイルの単独行動に辟易しており、コンビ仲としては最低!(むしろ組めていない・・)だったので、ハリーが刑事になれば、ドイルの単独行動も減るのではないかと思われます。
そして、今回巻き起こる事件は宝石強盗です■□前作にも登場した”ドードー”という店がまた鍵をにぎっています。
人々の思惑がずれて、歯車が狂ってしまったかのごとくに起こってしまった殺人事件でもありました。
-完璧な計画のはずだったのに-
人を殺さずに、完璧に宝石を盗む計画を実行しようとしていた宝石強盗たちは、警備員を殺害してしまい、事件後すぐに逮捕されることになるのですが、なぜそうなったのかは、実際文面を追っていくことで少しずつ謎が解けていきます。
事件中、偶然にもドイルの元里親に出会うこともあり、ドイルの過去が明らかになるシーンもあります。まだまだ秘密が多そうなドイルですが、今回少しでもその片鱗に触れられた気がします。
折りしも感謝祭で実家に帰るハリーが、本当に憂鬱そうであるのですが、ゲイであることをカムアウトしていない(できない)ことでナーバスになっているのは、平和な家族関係を壊さないための責務のようで、苦しそうです。
事件、そして過去、いろんなものを介して、二人の絆は強くなっていく、そんなストーリーでした。
次からは、気持ちを新たにしたハリーの姿が見られそうで楽しみです。
そして、案外まめな男なドイルが、これからも存分にそのまめまめしさを発揮してくれるともっと面白くなりそうですww