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migawari maid wa koi eo suru
「ぼくのメイドレッスン」のスピン元というか兄編ですね。
受けの叔母の息子とその異母兄とのほのぼの子育てライフ(女装メイド)です。
しかし女の子と偽ってるので、仲良くなるほど苦しくて。
疑似家族?パパママちびっ子な感じで、打ち解けていく様子がとても微笑ましく。
可愛過ぎるまどかに恋心を募らせるご主人様こと攻めに、もうこのまま側にはいられない。しかも叔父から実の父が入院してお金がいると言われて…。
この作品だけはちょっと子供っぽいかな?
攻めが超優秀で大企業のトップなのにまどかのことになると、まるで小学生男子並みで。
まどかが男の子だとわかるのもかなり後の方だし。真船さんのこの時期の定番なのかな?
真船さんのコバルト文庫の『メイド』シリーズ2作目です。
私はBLで『メイドもの』は初めて読んだ気がします。
少なくとも印象に残ってる限りではないですね。女装メイドが出て来る程度の作品は別として。←シリーズ1作目『ご主人様のプロポーズ』はこれよりあとに読みました。
もともと『メイド』も『花嫁』も『女装』も別に好みじゃないんですが『花嫁もの』はジャンルもあることだし、好き作家さんが書いてたらさして気にせず読みます。わざわざ探してまでということはないですが。
でも『メイドもの』って、BLにそういうジャンルもあるの?というくらい女装メイドには無縁でした。
真船さんの同じコバルト文庫の『花嫁シリーズ』を読んで、自分でも意外なくらいに楽しんだので(もともと『王道・テンプレート』も『ライトで可愛いあまあま』もそれはそれでダメじゃないんですが)、他の過去作も読むようになったんですが、それでも『メイド』シリーズにはなかなか手が伸びなかったんですよね。
まあ正直『・・・これは(読まなくて)いいわ』と思っていたんですが、きっかけがあって思い切って手を出しました。
その結果、すごく面白かったんです。ええ。
コバルト文庫らしくライトで甘い王道で、H描写もあっさり薄めでとても読みやすい作品です。
ある意味『花嫁シリーズ』以上に突っ込みどころは満載なんじゃないかという感じです。
でも、こういうまさしく『BLドリーム・ファンタジー』炸裂の作品はいちいちリアリティを気にしちゃいけないんです。というより気になる方は読んじゃいけません。
まあ、キャラクターみんなあり得ないくらいいい人・いい子のオンパレードなんですが、それがほのぼのした優しくて甘い、そしてちょっと切ない雰囲気を作り出していてよかったです。
私は結構こういうタイプの作品(キャラクター・展開)は白々しくて醒めてしまうことも多いんですけどね。これは大丈夫でした。
実際、真船さんの『花嫁シリーズ』中の『~シンデレラ』の『イイ子ちゃん受』が、なんとも嘘くさくて寒気がするほどダメだったんですが、こちらのまどか(受)は『イイ子ちゃん』過ぎなくて可愛いと思えました。
う~ん、おそらく紙一重なんだろうけど、個人的にこの差はとてつもなく大きいですね。
それと、私は健気ないい子受にはよくセットになってくる『傲慢・俺様攻』にはもう食傷なので(大キライだし)、彰史(攻)はなかなか紳士的でよかったです。
というより、もういっそでき過ぎの胡散臭ささえ気にならないくらい、なにかを超越したキャラクターだった。←褒めてます。
彰史は、確かにこれでもかというくらいのハイスペックイケメンですが、完璧というイメージはまったくないんです。とにかく不器用だよね、と。朴念仁というのがピッタリでした。
イヤ、そこがいいんですよ。そうじゃなきゃ無理だったかも、私は。
なんか『負けた・・・』と思ってしまうくらい面白かったです。
あとは、みろくさんのイラストがそれはもう可愛かったです。
特にメイド姿は女の子にしか見えないけど(まあ『女の子と思われている』設定だからそれでこそ正しい)。
彰史の弟・緋流をメインにしたスピンオフが、次作の『ぼくのメイドレッスン』です。
イラストがかわいくて、29歳の攻めも18歳の受けも恋愛にたいしてとても初々しくて、登場人物のほとんどがいい人でした。内容はそれほど込み入ったものではなくサラッと気軽に読めるものでしたが、ちょっと説明不足なところがあって、そこが残念でした。
あとがきで書いてありましたが、次回作は海棠家の次男坊が主役で攻めだそうで、お兄さんに負けじと自分だけの可愛らしいメイドくんを見つけるそうで、さてどんな内容になるのか、楽しみです。
サクサク読み進められるお話で、楽しめました(*^^*)
家族や兄弟とのふれあいの大切さも改めて感じることのできる小説でした。
ハードなBLものが苦手な方にもおすすめできる小説ではないかと思います(^^)/☆