色男は王子様がペット

色男は王子様がペット
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
樹生かなめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784872574111

あらすじ

貸した金は何がなんでも返させる。
世の中金がすべて!―と豪語する
ヤミ金一の色男、村上銀行こと瑞穂。
…だが、そんな瑞穂も愛しい恋人、
商社マンの泰正にはとことん甘い。
正月休みもない忙中の合間を縫って、
もちろん事務所で姫初め。
ところがそんなある日、泰正は瑞穂から
突然「お前に飽きた」と言われ、
得体の知れない男、茂木に売られてしまい…
爆走!ドケチ愛シリーズ第2弾、書き下ろし

表題作色男は王子様がペット

ヤミ金業者,23歳
商社勤務,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

前作未読でもOK

前作「色男はお金がお好き」の続編になります。私は未読だったので、二人が恋人同士になっている状態からのスタートでしたが、中学・高校の同級生だったとの簡単な説明もありましたので、問題ありませんでした。

前半部分は、瑞穂の仕事ぶりと、泰正の騙され具合とその対処法が出ます。名簿屋とか勉強になります。
強引なエッチを挟んで、中盤ちょっと後あたりで、瑞穂に「飽きた」といわれて泰正は茂木という男に売られます。
最終的には、瑞穂が泰正を迎えに来て、めでたしとなります。

ただ、個人的な問題がありまして…。自分の中では「泰正」という名前が黒髪で硬派な男前のイメージがついているので、イラストが一致しなくて戸惑いました(笑)それ以外は、楽しく読めました。

テンポよくぐいぐいと展開が進むので、読みやすいです。
泰正はしくしく泣くし心痛で痩せてしまいますが、茂木のフォローもありますので、胸がつぶれるような切なさはありません。

コミカルテイストなので、面白かったです。騙される気の毒な人間はいますが、胸がむかつくようなロクデナシはいないので、気軽に読めます。他人には冷酷非道な攻めが、受けだけには特別扱いで甘いというのがお好きな方にオススメです。

2

オレのペットが嫌なら、俺がペットになってやる、ワンワン!

「色男はお金がお好き」の続編。
前作はクリスマス頃がラストでしたから、今回の始まりはその直後から。
街金の”村上銀行”は年中無休の24時間営業。
特に年末年始は金を必要とする人も、逃げる人も多くて大忙し。
せっかく恋人になった二人にも中々甘い時間は来てくれません。

今回はどんな事件が起きて、、と思えば、要は簡単。
村上のバックに付いているヤクザの組で組長争いが起きた為身に危険が迫った村上が泰正をある男に売り飛ばしてしまうというお話なんです。

泰正は、もう無駄使いはしない人になりましたが、村上がやばい事になったから300万円用立てれば、その身は無事だからと言われ、素直にキャッシングしてしまう、相も変わらずのボケぶり。
しかも、知らない間にカード情報が漏れ、ツボやら絨毯やら鍋セットやらが購入されていたという、、暗に個人情報の流出には気をつけましょう、的な教訓話入りでしたww

村上を心配して泰正が駆けつけたけど、修羅場の最中ではあるけれど無事だったのを見て、お正月は一緒に過ごせる事になった二人・・・しかし事務所で姫始めをするものの、相変わらず邪魔が入りまくり。
買ったことも食べたこともない高級おせちを、高いからおいしいと思いこみながらまずそうに食べる描写が、村上のドケチ具合を表わすいい場面でした。
自分にはドケチを貫いても泰正にはお金を惜しまないほど愛している(それが彼の愛の尺度♪)
その村上が掌を返したように、泰正を犬のように扱い、あげく売り飛ばしちゃう!
犬のように扱ったエロは、実はこんな風にやってみたいという村上の願望もあったらしいというオチ(後日談)があるのですが、当人達が思っているほどエロくないし、過激じゃない。
でも、それは絶対信じられないと泰正は健気に、自分でその理由を探し出そうとする姿は、主体性に欠け流されやすかった彼の成長だな~と見えます。

無事、事は解決し円団をむかえるのですが、村上のドケチ精神はそこにも現れていて笑っちゃいます!
泰正の「僕が養うからもう闇金なんかやめて」という懇願もうやむやにされ、エチになだれ込む村上。
そんな彼等にはやはり甘い時間は訪れません、、いつもの如く邪魔がww

何だか、樹生さんのシリーズモノって、どれも続けようと思えばどれだけでも続くネタを底にもっていて怖いです。
幸いに、これはこの2冊で終わりですが、、この中途半端感がなせる技なのでしょう。

1

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