amazonの電子書籍版です
「美しいこと」(上下巻)の後日談です。
電子書籍は読まない派なのですが、その後の松岡はちゃんと幸せなのか?大事にされているのか?大事にしてなかったら寛末テメー殴るぞコノヤロー!と気になって仕方なかったので購入しました。
買って本当に良かったです。もう何度も読み返しています。
木原作品らしく、リアリティ溢れる葛藤や障害も描かれていますが、悩みながらも松岡が幸せそうで、読んでいて嬉しくなりました。
「美しいこと」を読んだ方には100%読んで欲しいと思う作品です。
「美しいこと」の寛末と松岡のその後です。
もうもうめっちゃ良かったですよ。
オークションでン万円の値段がついてるって、以前ちるちるで話題になってて、みんなで嘆きあったりしてましたがw、松岡ファンにとったらその価値は十分にあると思いました。
本編では味わうことのできなかったラブラブになった二人を堪能することができます。ラブラブな二人っていうか、「報われる松岡」をちゃんと読むことができるのだ。本編の松岡はほんとに可哀想だったからねえ…。
「松岡良かったね」って思ったら、涙がぽろぽろこぼれました。
そんなに泣かせるようなシーンなんてないのに、本編から数年に渡って味わってきたそれまでの松岡の苦しみを思い出してしまうから、自然と泣けるのだ。
オマケみたいな小品なのに、ちゃんと起伏のあるひとつの「物語」になってて、そのあたりもさすが木原さんだなあと思いました。
全編ラブラブってわけじゃないんですよ。
この小冊子でも、前半また松岡が悩んでるので、木原さんは鬼畜だわw 小冊子でもプチ試練な松岡。
エロエロイチャイチャなだけのオマケ小冊子にすることもできただろうに、そうしない木原さんが大好きだ。
この小冊子を読んで、やっと少し松岡が報われた気がします。
だいぶ甘々なお話ではありましたが、それでもなお松岡の今後が心配…
数年後もっと素敵な人が現れて、寛末を忘れる日がくればいいのにと今でも願っています(笑)
全サ小冊子だった本作品。後から木原さんの作品にはまった私には本当にありがたい電子書籍での配信です。電子書籍なのに、プリントアウトして小冊子みたいに綴じて、本編2冊と共に手元に置いているという…。思い出したときサッと手にとるには、やはり紙がよくて。何度読んだことか。もう好きすぎて…すみません(笑)。
やっと結ばれた寛末と松岡。物語は、二人が新幹線の駅で別れた後、松岡が職場に遅刻するところから始まります。
寛末と松岡の甘い描写にキュンキュンします。寛末が男同士の営みについて事前にネットで調べたり、東京に引っ越してきたりと、松岡への真剣な想いが伝わってきます。
でも、松岡は嬉しいのに、寛末の些細な振る舞に不安になったり、気をつかって言いたいことが言えなかったり。原因は、寛末を心から信用できないでいること。結ばれた直後に「信用できない」と言った松岡に、寛末は「不安にさせたりしないよう、これから頑張るから」と返し、有言実行している最中なのですが。
恋が成就しても、そこから関係を深めていくにはクリアしないといけないことが沢山あるなあと思わされます。信じること、お互いの考えを尊重すること、体の相性、一緒に暮らす上での役割分担、金銭感覚、等々。そういう現実的なことが盛り込まれていることで、二人の物語がより味わいを増している気がします。信じること以外は、二人の相性は既にいいみたいですね。
寛末の再就職をめぐって、松岡と寛末が心を開いて向かい合うラストがとてもいいです。信じるという課題をやっとクリアして、二人の関係はさらに深まっていくのでしょう。恋から愛へ。愛することは、きっと信じることから始まる、そんなメッセージを感じました。
「松岡さんはもっと僕に我儘を言っていい」これで、私の中で寛末の評価がグンと上がりました。松岡が我儘を言わない気遣いの人と分かっているからこそのセリフですから。寛末、人間的にずいぶん成長しました。
考えてみれば、これまでの二人の関係を大きく動かしてきたのは、寛末だったような気がします。最初の出会い、葉子への情熱、男の松岡への拒絶、付き合って後の別れ、再会。どれも寛末の気持ちに左右されてきました。不器用で頑固で優しい男は、これ以上はないほど成長したと思います。だとしたら、やはり二人の物語はここで終わりなのでしょうね。寂しいですが納得してしまいます。
ドラマ化されないかしら。今なら可能な気がします。未練がましくてすみません(笑)。
「美しいこと」上下巻を読み、満を持しての最終巻。皆様のレビューには神評価が多く、楽しみに手に取りました。もともと電子書籍派なため、何ら抵抗なく購入の運びとなりました。いよいよ私の大好きな受け視点のお話。松岡(受け)頑張れー♪
小冊子「愛すること」のあらすじ。
ようやく恋人同士になった二人。けれども期待しては振られた経験のある松岡(受け)は、寛末(攻め)からの愛の告白を容易に信じることが出来ずにいました。週末のみの逢瀬。激しい抱擁、優しい寛末(攻め)。ある日、松岡(受け)が囁きます。「こっちに出て来ない?」無意識に出た言葉。急いで言い直します。「毎週会えるし、それで十分」と。そんなやり取りがあった翌週、寛末(攻め)は土日に来ませんでした。ところが東京にはいないはずの寛末(攻め)を偶然電車内で見かけた松岡(受け)。いったい…。
遠距離恋愛です。会うと寛末(攻め)の方が積極的で、お風呂も一緒に入りたがります。ネットなどで男同士のエロを研究している寛末(攻め)。変われば変わるものです。良かったね、松岡(受け)。この巻を読みながら、何度この言葉をつぶやいたやら。不器用な寛末(攻め)だけど、一途で深い愛。
松岡(受け)の望みを受け入れ、ちゃんと東京に引っ越しをしてくれました。しかも、「美しいこと」では、松岡(受け)が就職を斡旋するというお節介のため、怒って実家に帰ってしまった寛末(攻め)が、今度はちゃんと受け入れてくれたのです。
一つ、ムカつくことがあったとすれば、寛末(攻め)の新しいアパートの隣の住人。まあ壁が薄いから仕方がないことではあるのですが、夜の声がうるさいと注意を受けるんですね。それは顔から火が出るほどの羞恥だったと思います。受難続きの引っ越し。
でも逆に寛末(攻め)が松岡(受け)のもとに来るいいキッカケになりました。一緒に住めて、恋愛も順調、寛末(攻め)のお仕事も本採用が決まり、いいことづくしのラスト。上下巻では苦しい展開が続いたのでこちらを読んでほっこり。終始、幸せ気分が収まりません。どうなることかとハラハラしたこともありました。こんな不器用な寛末(攻め)で良いの?と思ったこともありました。でも、松岡(受け)が幸せだというのなら、私はもう何も言う事がありません。大団円。
最後の、日高ショーコ先生のコメントイラストが楽しかったです。カレーを作っている松岡(受け)と、それを手伝う不器用な寛末(攻め)の包丁さばきが実に全てを物語っていて良かったなー。
私の電子書籍デビューになった作品です。頑なな紙媒体崇拝者であった私を趣旨変えさせるくらい読みたかったんですが、その甲斐はありました!金額の割にボリュームがあると私は感じましたし、「美しいこと」を読まれた後は是非にとオススメします。
本編の終わりで寛末が松岡にメロメロになっていく雰囲気が出てはいますが、そううまくはいくの?と思っていた私の不安は、松岡もそのとおりで。遠距離恋愛や寛末の就職問題により、こうして欲しいけれどそれを告げたら嫌われてしまうんじゃないかと悩む松岡。それに対して、寛末が「僕はまだ松岡さんに信用されていない」と言うのを読んで、分かっていたのかと意外に思いました。私の中ではにぶい上に残酷な寛末の株が、ちょっとだけ上がりましたよ(笑)
料理をする松岡が可愛かったです。仕事ができる男はその気になれば家事もこなせるというのが私の持論ですが、それを照明するかのように寛末はあんまり上手じゃないのが面白かったです。日高ショーコさんの後書きイラストも素敵でした!
小冊子って、普通なら二人の微笑ましいラブラブ話だろうなと思いますよね…?いえ、違います。
本編で結ばれた二人はどのように交際を進めていくのかを綴ったお話ですが、本編を読んだ方ならご存知の通り、非常にリアルに松岡視点で現状に直面している様子を描いています。
遠距離恋愛だったり、リストラ後で彼の仕事環境は安定していなかったりする物理的な心配や、
やっと好きになってもらえてすごく嬉しいから嫌われないようにしなきゃ、という精神的な不安など、
現実の恋愛なら必ずあるだろう問題をBLだからと言って省略しないのがこの作品が素晴らしいとされる所以なのだと思います。さすが、木原さんです。
木原さんの作品にはよく感じることなのですが、
読み終わった後、こういうお話を読んだ、と言うよりもその登場人物たちの人生に触れたような気持ちにさせてくれます。
本編を読んで、松岡と寛末の人生をもっと見てみたい、と思われる方はぜひこの小冊子をお勧めします。
最新レビューのところでこの小冊子を見かけて、なぬ?後日談?と即電子書籍を購入。ついさっき読み終えました。
松岡さん視点の後日談が絶対必要だと思ってたのです!少しずつ少しずつ、不安を溶かされていく日々。せっかくうまく行っていたのに、些細なことで崩れてしまうのでは、と怯える心。後日談までとてもリアルでした。
しかし、廣末さんも松岡さんを愛していることを自覚してから、松岡さんを知ろうとするようになったし、思いやれるようになってきた。不安にさせてしまう自分を反省できるようにまでなっている。
本当にすごい成長です。
それを思うと、廣末さんの愛した人が女の葉子ではダメだったのかもしれない、と思えてきます。理想通り女性の葉子であったならば、廣末さんは葉子を知ったつもりで本当には知ろうとしなかったのかもしれない。
恋愛は見た目か中身か。どっちも大事!というのが普通の人の本音だと思うけど、このお話は中身が完全勝利したんだよな、と思いました。中身というか、その人そのものに惚れたから、その人の肉体も、マナリズムも、すべてが愛おしい。
彼女のわがままが面倒に感じてしまう松岡の部下の姿が、なんだか対照的でした。
そして、誰もがこんな愛に出会いたい、と願っているのでしょうね。正直うらやましいです。
私は電子書籍は読みませんので、オークションで手に入れた小冊子で。本文は2段組みで68ページの読み応えのあるものです。
「美しこと」の結婚式出席の後、廣末を送った先で一夜を過ごし、会社に遅刻したところからの話。
今までの煮え切らなさが嘘のように、毎週末 松岡に会いに来てくれる廣末。あれほど悩んでいた男同士だということも乗り越えて、求めてくれる廣末のラブラブぶりが 本編でやきもき きゅんきゅんさせられた頃からすると甘々で楽しい限り。
本編で廣末を怒らせる原因となった先輩の弁護士事務所への就職の話が再度持ち上がってきたが、また話題にして廣末を怒らせたら・・・でも東京で就職してもらって一緒にもっといたい・・・とジレンマに苛まれる松岡。
あとがきで書いてあるように、初稿では廣末に関して担当さんからの直しが入ったようで、そのおかげで納得のいくハッピーエンドになってるようです。本当に本編のノベルスとの廣末のギャップがこそばゆいです。
「美しいこと」は本当大好きで、読み返しの時でも、
もぅ先は知ってるんだから、のんびり読めばいいじゃん!
っと思いながらも、
ついつい時間を忘れて、明日の事も忘れて読んでしまうこの作品。
せつなくて、悲しくて…最後は結ばれて本当に良かったと思う2人。
そんな2人の後日譚がこの作品です。
もぅ〜読んでてこちらが幸せになります。
正直ラストはこうなるかな〜というのは予測して読めてしまったのですが、
解ってたって読んでて本当幸せな気持ちになります。
廣末〜、大人になったなぁ!!
廣末さん、不人気なんですが、私は好きなんですよね。
その廣末さんの成長っぷりも、しっかり前を見て歩き出してる姿も
今回ちゃんと読めて嬉しかったです。
これも松岡のお陰なんですよね。
本当、松岡頑張った。
今回も松岡は健気で、廣末は不器用。
でも相手を大事にしようと努力してる2人にこちらも幸せな気持ちになります。
廣末!こんなにも健気な可愛い松岡を絶対手離すなよ!大切にしてよ!幸せにしてあげてよ!
このお話を読んで、やっと2人のお話に、気持ちが落ち着きました。