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中国マフィアも、国家公安も、CIAも、みんな美味しい味のうち。
全体に甘く、ほろほろしたお砂糖菓子みたいにロマンチックなラブストーリー。
サクサクッと軽く食べて、
甘くておいしかった、って、
それで充分。
あんまりシリアスだったり、痛かったりするのは読みたい気分じゃない。
ちょっと甘い気分になりたいの。
って時にオススメ。
公安外事課モノといえば、先月英田サキさんの篠塚兄さんのお話がありましたが、今回のこの作品はそんなにシビアではなく、むしろアマ~イ刑事とスパイの恋物語です。
日本人の父と密入国した中国人の母との間に生まれた暁春は、7歳の時に中国に強制送還され、中国人でも日本人でもない自分の在り方に何者かもわからないまま中国で生きていました。
母の病の治療をエサに費という男にスパイ行為をさせられています。
そして接近した相手が表向き外務省の二等書記官の実は出向刑事・美森。
お互いにその正体を知りながら、暁春の誘いに乗る形で関係を持ちます。
そして忘れられなくなった二人。
どうも、暁春はゲイである美森のストライクゾーンの容姿の人間だったようです。
しかし、暁春と接触したことで急きょ日本に帰国しなければならなくなる美森。
もう二人は会うことはないと思われましたが、1年半後、日本で再会を果たします。
再びスパイとして国費留学生の形をとりながら工作員として、中国マフィアを通した密輸入の中立ちをする暁春に、関係してくる美森。
美森はノンキャリですが、29歳で警部ってすごい出世ではないですか?
そしてまたその上司がキャリアなんですが、普通キャリアの上司というのは冷徹な出世のみを欲ばる冷血漢が多いのに、ゲイにも理解があり、美森を見守る人間です。
暁春に身体を使ったスパイ行為を強いた費という男、美森と別れてからも暁春に身体を使った活動を強いてきたのですが(暁春が拒否してしなくてすんだそうです)、母をエサにして、しかもその母を愛していたとか、何だか晴天の霹靂みたいな都合よさ。
でもって、最後どこからともなく現れてピンチに陥った主人公達を助けたり。
しかも、もう用なしだから解放するとまで、、、中国共産党の国策を想像するに、そんなスパイ行為をしていた人間を簡単に解放するなんて?
そんなイイ人なら、何で暁春に無体を強いたのか?
しかも費は送還されることなく、領事館にとどまったままとか・・・
かなり御都合主義にお話が進むのが、ストーリーの甘さを露呈して今一つ盛り上がりが・・・
もちろん、最後は超ハッピーエンドなんですがね♪
視点は両方があるので、それぞれの気持ちをわかりやすく解説しているというか理由づけしておりますので、何故かそれがわざとらしいような感も否めません。
密輸の件もアレですよ、一昨年、昨年あたりニュースに上った無人ヘリを題材にしております。
公安外事とか密輸(しかもリアル)を取りざたするには、少しストーリーが甘すぎたような。
印象が薄くなってしまって少し残念でした。