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この作品は好き、嫌い、2っに分かれますね(笑)
私的に著者の『音羽井廉』さんと、
イラストの『ぷりん&海こんぶ』さんが組んでいる作品はカナリ好きなのですが………。
(攻)の礼央は「白の輪舞曲」の攻役(キース)、
教師の結城央は「闇に小夜曲」 の攻役(イリヤ)にそっくりです。
一方、(受)の神威はというと「闇に小夜曲」の受役(アーシェ)にそっくりではありませんが、とても似ています。
似ていますがストーリーは全く別世界ものなので、ぜひ読んでほしい1冊です。
キャー!表紙絵ふんどしですよ~♪
今回のゴスエロ舞台は日本、時代は大正時代と現代のタイムスリップ、妖モノであります。
何だか、五社監督の「吉原炎上」と荒俣宏の「帝都物語」が合体したみいな題名ですが、帝都の結界だの、関東大震災だの、「帝都物語」の臭いをそこはかとなく漂わせ、あの話は平将門の云々でしたが、こちらはもっと古く大陸の殷の時代の呪いにさかのぼります。
帝都での怪物”加藤”に該当するのが、妖魔の玉藻という男巫女。
主人公は、玉藻に命を託された少年・神威と、輪廻転生を繰り返した運命の恋人・礼央。
売りをしている高校生・神威がクラブで担任の結城に見つかり、共犯者にしようと誘うも、逆に弄ばれ、その後公園で突然現れた妖魔・玉藻に「私を滅してほしい」と言われ、魂の武器・殺生石を与えられ、大正時代に送り込まれる。
そこで出会ったのが担任の結城に瓜二つの陸軍軍人・東條礼央。
妖を見ることができる礼央は、心身を鍛え、秘密組織で妖退治の任務についていたのですが、神威の殺生石の力を知り、彼の面倒を見ることになる。
その石は傷を癒す力もあり、傷ついた礼央を治すためにSEXの行為が発生する。
礼央の許婚・綾の存在もあり、礼央への気持ちが募っていく神威。
礼央も行為を重ねるうちに神威へと気持ちが傾いていく。
連続して起きる殺人事件に、玉藻の影が存在して、それは帝都が火の海となる日に命を賭けた戦いとなる。
玉藻と、礼央の前世との因縁、礼央の転生による神威と結城の関係の必然。
さほど複雑でもなく、わかりやすく展開していく。
テーマは「運命」とでもいいましょうか?
視点も、神威であったり、礼央であったりするので、気持ちの推移が大変にわかりやすく、ロマンの世界へいざなってくれます。
神威がエロいですっ!!
ちょっと、ご都合主義が過ぎるんじゃないかと・・・
BLにご都合主義はつき物ですし、つっこみどころが満載でも、
「BLはファンタジーだから!」
で済ませてしまうことが多い私ですが・・・
流石にこじつけくささを感じてしまいました。
迷い込んだ過去の世界でできた恋人と、離れ離れになって、現代でその孫と恋に落ちるんですが・・・
流れがちょっと急すぎるんです。
迷い込んだ過去の世界での物語が四分の三ほどをしめ、感動的にくっつくのですが離れ離れになってしまうんです。
そこまではいいんです。
しかし
離れ離れになったからって、孫とすぐにくっついていいんかいっ!!
と、疑問を感じます。
「俺はあの人だけが好きなんだ!代わりなんていない!!!」
くらいの愛があってもよかったのではないでしょうか・・・?
説明描写が少し甘いかな。
いつの間にか刺されてた的なのが2、3個あった。
受けが猫かぶりの優等生設定なんだけど、
大正と言ったら大体関東大震災の事が思い浮かぶし、
9月1日が防災の日になった由来でもあるんだから、
優等生がすぐ思い浮かばずに忘れるなんて考え難い。
無理にその設定にしなくても良かったんじゃないかな?
成績は中の下とかの方が自然な気がする。
あと、タイムスリップ物且つ、攻めが子孫経由の輪廻転生してるので、
あんなに生涯の愛を誓う勢いだったのに、
攻めは受けが亡くなった(実際は現代に戻った)後、
綾と子供こさえたんかいと思うとモヤったので、
子孫経由の輪廻転生じゃない方が良かった。