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shikirinaoshi no hatsukoi
『三十二番目の初恋』の続編でスピンオフ。
前作の主人公 想の後輩 陽平の物語です。
弟分として可愛がっていたのですが、想に似てまじめで頑張り屋だけど冷めた性格です。
恋にも夢中になったり我を忘れるようなことなく何でも淡々とやり過ごすという感じ。
相手の美容師店長 仁科は腕はいいけれど男女手当たり次第に食ってしまう節操なしという評判。
陽平は店長に酔ったはずみにうっかり押し倒され、そのままずるずると関係を続けてしまっていることに疑問や罪悪感を持ちつつもやめられないでグルグルしてしまう。
そこに登場するのが前作にも出ていた想の元カレ自己中ロクデナシ男です。
ロクデナシ度がパワーアップして怖かったです。
前作で想の存在を知りつつ略奪して妻となった女が勝ったわ!あるいはもう私のものなんだからと釘を刺した場面がありましたが、あんな男と結婚するなんて馬鹿だなきっと将来痛い目を見ると思ったのを思い出しましたが、ああやっぱりという感じでした。
想が今回もまた他の人たちを守るために無鉄砲に突っ走ります。
猛反省してましたがセンセーの苦労がしのばれます。
はっきり言って、梶山さん&想目当てに購入した本作。
あらすじやレビューを見る限り、健気、不幸、不憫、自己犠牲一人完結型、ぐるぐるぐるぐる、の椎崎先生のお得意(?)の受けちゃんが、割合しっかりしているようだったので、切なさもあんまり期待できないのかな?と思っておりました。
なので、すごく失礼ながら本編は飛ばして、梶山先生と想のお話だけ読んじゃおうかな〜と考えていました。
けれども、短編読み始めてみて数行で、あ、これ本編の続きだ、とわかり。
まぁ気晴らしに本編も読もうかな、という気になって読み始めた次第でした。
が、まんまと面白さにハマり一気読み。
もともと梶山先生と想が好きなので2人が関係してくることが余計面白さに拍車をかけていたのもありますが。
今回はは攻めさんの仁科さんが結構好きでした。
勝手に遊び人で軽薄なイメージをしていた仁科さんでしたが、全然です。
陽平のこと大好きでお気に入りなのがひしひし伝わってくるし、陽平は陽平でサバサバしていて物言いもはっきりしていて読んでいて気持ちがいいし、それなのに気が強くてちょっとイラッとするな、みたいな部分が全然ないんですよね。
多分、相手を傷つける気の強さではなく、芯が強いからなんでしょうね。とっても好感が持てました。
仁科さん存在感は薄いけれども(笑)
椎崎先生の、攻め様の存在感の薄さはいつもなので特にきにはならず(笑)
途中、梶山先生が当て馬疑惑で上がった時には笑ってしまいました。
思わぬ所で話のネタに上がってるよ、梶山先生。
まぁ梶山先生が想にベタ惚れなのは随所で感じられたのでそこもにこにこ。
想も想で穏やかで幸せそうでしたし、嫌なことを嫌だと拒絶する強さを持てたのは梶山先生のおかげなんだなぁと思うと感慨深いものがありました。
そしてやっぱり梶山先生のSS。
も〜ほんとに良かったね。梶山先生。
玲ちゃんの喫茶店が火事の時には、玲ちゃんを追いかけられなかった梶山先生だけれど。
きっともう、そんなこともないんでしょう。
はー良かった。読めて本当に幸せでした。
見習い美容師の陽平は、最低な店長のいた前の店を辞め面倒見はいいが男女かまわず手を出すと噂の仁科の店に就職した。
ノリは軽いが仕事には真面目な仁科に次第に惹かれていく陽平だったが、ある日酔った勢いで仁科と寝てしまう。
そんな時に前の店の店長からの嫌がらせがエスカレートしてきた。
できるだけ自分の力で解決しようと奮闘する陽平だったが……
三十二番目の初恋のスピンアウト。
前作の主人公、想の後輩くんのお話。
美容院店長×アシスタントで、酒の勢いから始まった恋。
しかしここでも前店長信田のサイテーっぷりは健在だった。
っていうかむしろパワーアップしていた。
優しすぎて信田を振り払えない想とは違って思ったことをスパっと言ってくれる陽平のおかげで前作からのフラストレーションが少し晴れた気がする。
ただこの男の子らしい強さと、頑なさのせいで事態がややこしくなったのもまた確かで、そのあたりのぐるぐる加減はいつもの椎崎さんです。
一見軽そうだけど懐の広い店長と、しっかりして見える分だけ危うい陽平は実はいいコンビなのかも。
なんだかんだラブラブな想と先生が見れたのも満足です。
『三十二番目の初恋』のスピンオフですが、事実上続編といった方がいいのでは?と思いました。
これも結構好きです。椎崎さんはどうもキャラクターが好きになれないんですが、この作品は仁科(攻)も陽平(受)もまあそれなりによかったですから。ただ、私はやっぱり前作のCPの方が好きなので、本編(仁科×陽平)よりも梶山×想の後日談(?)の方が楽しめました。
相変わらず、脇(悪役)の信田が気持ち悪さ全開ですが、いっそわかりやすいくらいの『敵』ですから、やっつけて溜飲が下がったという意味ではいいんじゃないでしょうか。前作では信田の処遇がなんとも気に入らなかったもので。
あとがきで作家さんが『いつもと違う』と書かれていましたが、だからよかったのかもしれませんね。どうも私は椎崎さんとは相性が悪いようで、『好き』といえるのは今作と『三十二番目の初恋』(これがベストです)だけなんですよね。
切ないストーリーは好き(そりゃもう大好き!)なんですが、椎崎さんの切なさは、なんというか私の求める(好みの)切なさとはちょっと方向性とかステージが違う気がします。上手く表現できないんですが。
『三十二番目の初恋』のスピンオフのこちら。
前作にチラッと出ていた、瑞原の後輩に当たる陽平が、今回の受け様。
攻め様は、陽平が勤める美容院の店長の仁科。
酔った勢いで、カラダの関係をもってしまった2人、からスタート。
以来、仁科からのスキンシップがますます増え、面倒見がいい頼れる仁科の事が、気付けば好きになっていた陽平。
そんな時、依然勤めていた「シノダ」の店長信田から、瑞原を呼び戻してこい、と脅迫まがいな事をされて。
今の店には関係ないから、迷惑かけかれないからと自力で解決しようと抱え込む陽平。
結局、危ないとこを仁科が助けに入ってくれたけど
、全て終わった後に事情を説明され、蚊帳の外に置かれていた仁科に自業自得だわ、なんてせせら笑ってました。
そもそも、酔った勢いでのニアミスって事で水に流した陽平の態度を気に入って、気になって、仁科は本気になったようですけど、どうも仁科の態度が気に入らない。(-_-)
陽平の態度に胡座をかいて後回しだし、信用されてないのは、自分のせいじゃんよ~。
仕切り直しどころか、出直してこいって言いたい(°∀°`)ヘッ
瑞原と梶山のその後の様子が見れたのは嬉しかったです。
お互いの存在が、とてもいい変化を与えていて、良かったなぁって思えます(*^^*)
前作の「三十二番目~」のスピンオフです。前作のカップル他、あの信田がパワーアップして、出て来てます。ホント前回よりかなり・・悪人でかなり壊れてますね・・・
私の感想的にはどうしても前回と比べていまうんですが・・
内容は展開も結構速くて、引き込まれますが・・・そんなに?切なくないです・・否ぜんぜん・・切なくない・・
椎崎さんらしい内容なんですが・・きっと受けの性格もあると思うんですが・・・切なくないので、椎崎さんの作品としてはとっても、物足りなかったです。
今回はどちらかというと恋愛重視というよりも物語重視のようでした・・椎崎さん本人もあとがきに書かれていますが、「いつもの感じとも違う」と・・確かに違いますね・・なので、判定は読んだ方に・・って書いてあったのですが・・難しいですね~判定!!ストーリー的にはとっても、面白かったですが・・いつもと・・と考えると、やはりいつもの椎崎さんのちょっぴり切なさテイストが入っている方が私は好きですね!!
前回の主役の想と梶山も出てきます!今回は想の後輩の陽平と店長のお話・・
店長の仁科は日頃からセクハラ発言を連発している軽い男といった感じですが・・仕事の腕はピカイチ!!陽平も尊敬しています・・で、酔った勢いで関係を持ってしまうんですが・・陽平は自分が遊ばれていると思っている・・
仁科の考えは・・最初の方は分かりませんね・・可愛がっているっていうのはわかるんですが・・さほど愛を感じられなかったです!!そこは陽平も感じてたみたいですが・・・
偶然、街で会った前の店の店長、信田に会います!!そこからが・・・陽平の受難の始まり・・
ちょっと信田は壊れかけてますね~・・電話での脅迫!嫌がらせ!・・要求は「想を連れて店に戻って来い!!今なら許してやる」といった内容ですね・・
陽平にすれば、ただのとばっちりなんですが・・何故か?自分で解決しようと・・動く・・この辺は前回の想と同じですね・・ただ想のように、自己犠牲っていう感じがないので、そこに切なさが見つけられなかったんだと思うんです!!
結構、気が強くて、冷静な性格なので、自分で対処しようとします・・店に迷惑がかからないように店を辞める所まで・・
そこに、想が信田の店に行ったと連絡を貰って急いで助けに行く!!その際に助けを求めるのはもちろん!!店長の仁科ではなく「梶山」ですね・・
仁科はそんな陽平の後を着けて・・危ない所を助けてくれる~・・・
何が一番気に入らなかったか・・と言うと仁科が陽平を好きになったのが最初のニアミスの身体の関係の時とその理由ですね・・・そこが、気に入らないので・・このカップルには恋愛小説という意味では好きになれませんでした・・
ストーリーは好きですが・・
後は、陽平と仁科のその後1週間後と梶山と想のその後が2作品載っています。
私は梶山視点の「最後の初恋」が一番好きでしたね・・・前に出た「隣に居る人」で出ていた梶山の過去や「三十二番目」の時の梶山を思い浮かべながら・・読むとさらにこの作品は奥が深くて梶山の心情が変わっていく様が私は好きでした。