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あの男を愛したこと ──それが私の永遠の罪
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
華藤えれな先生が大好きで(スレイヴァー時から)、今回は「(受)に愛される(攻)主人公」とのことで、SSカード付を買い、楽しみに読んでみたのですが…。正直う~ん。
マフィアの抗争がメインなので、あまり感情移入ができなかったです…。もう少し2人に密着でもよかったかな~。アルフィオ(攻)が意外にソフトだったからかな…。どちらかと言うと透真(受)が求めていたので。
でもHシーンはいろんな場所でありますし、オレンジを食べさせるシーンとかもあるので楽しめる箇所もありますよ。
ただ、個人的に話が難しいなぁと思いました。好きな趣向とかも関係すると思うので、好きな方にはいける作品だと思います。
プチリンクしている「楽園は何処にもない」に期待したいと思います。アルフィオの義兄が主人公だそうです。
ノベルスの、新レーベル発刊記念らしく、萌要素、満載、大暴走の、渾身の大ロマン。
読んでいるうちに、こちらまで、オレンジの果汁と、牡の精汁に、こってりとまみれていく様な、いっそ清々しいくらいの濃密さ。
ここまでされると、なんというか、もうあり得ないって、、、
マフィアと神父の背徳的な禁断愛で、復讐、抗争、肉親の愛憎。
更には、無垢な美貌に無惨なケロイド、とどめが黒眼帯。
これでもかって位な萌の羅列に、なんだか、ちょっと、もったいない。
これだけの萌要素、できればこの倍の分量で、もっとじっくり堪能したかった。
そして、本編だけでも目眩くのに、オマケに付いてきた書き下ろしペーパーが、また度はずれた甘さで、ネットリ甘いブドウの蜜で、紙を開くと糸引きそうな勢いだった。
聖職者・マフィア・貴族と萌えアイテムが詰め込まれた、外国物には定評の華藤えれなさんの作品だから、絶対すべらないはず!
聖堂内の祭壇前エチとか、絶対はずせないわけでして、そんなエロも楽しみながらサスペンス風造りにも萌えさせていただきました。
ロシアパブで働いていたロシア人の母親と日本人の父親の間に生まれた透真は、保護施設に預けられ、そこで養子となり神学の道を歩むことになる。
養母から「淫蕩な血」とさんざん聞かされていたために、汚れを払いのけるように潔癖に生きてきたのだが、ローマの神学校に留学した先で同級生に乱暴を働かれ全てから逃げ出そうとした時に出会ったのがオレンジの香りのする男・アルフィオだった。
アルフィオに救われ、惹かれ、危険な男だとわかっていてもとうとう透真は彼と関係を持つ。
ある晩、逢引きの後学校に戻った透真は爆発事件に巻き込まれ、やけどの跡と、左目と、救出に入ったアルフィオを失う。
そして半年後、助任司祭としてシチリアに赴く透真。そこで死んだはずのアルフィオとの再会が・・・しかしそこには血なまぐさい抗争が。
透真が義母の刷り込みにより、後ろ向きで困難から逃げようとする態度が、アルフィオに出会ったことにより、環境が改善されたせいもあるが、前向きに困難に立ち向かおうとしていく成長が見られる。
また聖職者モノだと、男色を罪として行為自身を自らを罰するような行為という位置づけに持っていくものが多い中、これはきちんと愛であると主人公が認識し、多少の罪悪感も持ちながら、前向きに対応している点に好感が持てる。
透真の立場を危うくする存在として、透真に嫉妬して成長した義弟の壮平が中盤登場し、透真の情事を盗み見て透真を脅す。
これを義母との断絶というポイントにするつもりであろうが、この壮平の登場はここで終わっており、あまり重要度はない気もする。
シチリアに舞台が移ってからは、アルフィオという男が一体何者であるのか?謎解き風な作りになっており目が離せない。
透真は、爆発事故に巻き込まれたのもマフィアの抗争に巻き込まれたことということから、ペレーラ男爵のスパイとして教会に赴くので、一体だれがスパイで協力者なのか?ハラハラさせる。
マフィアを潰そうとする男爵とマフィアのドンの隠し子だというアルフィオとの関係、そしてアルフィオの優しさ、マフィアものには欠かせないファミリーの愛情、そんなものがてんこ盛りになり、また随所にエロが挟まれてエンタメ性も高い。
最後、眼帯攻め様が登場で最後一押しの萌えを提供してくれます。
物語の当初ヘタレだった透真が、愛を教わり、求め、反発しながら強くたくましくなっていく成長物語でもありました。
読後感はとてもよいものでした。