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小さな事件がぽつぽつ起こり、進藤と富樫の過去が明かされて――の2巻。BL面でも進藤の内面に変化が見られるが、富樫の魅力が分からず共感しづらい。
巻末の『邂逅』はめちゃくちゃ好き!富樫と槙原の関係性には萌えが詰まってると思う。できればこの二人メインで読みたかった。
子供のようなアプローチをしてみたり、たまに頼れる顔を見せたりする富樫。可愛さがなくはないが、勝手な言い分で怒ったり、とにかくすぐヤりたがるマイナス面が目立つので、それを上回るプラスが欲しい。
ヤってるときのセリフがたまに気持ち悪いのも微妙。進藤視点で嫌がりながら何度も何度も流されて……が続くと嫌になってくる。進藤の中に変化が訪れたのも、身体に引っ張られたところがあるのかな、となってしまう。
進藤の過去は、富樫に指摘されたところが結論になってしまうのかな。そんな理由で刑務所に入るなんて、今まで見て来た進藤のキャラと一致しないが。
また富樫の過去も、不幸な相手に何でも与えることで優越感を得ているという進藤の分析は当たっているんだろうか。相手に自分を重ねて思うところがあったりしないのかな。
まあどんな一面を見ても、富樫の印象は結局ヤりたがりオジサンてとこに落ち着く。ここまで執着するなら、もっと明確に進藤でなければダメな理由を示して欲しい。進藤というより、なびかない相手への執着に見えると萌えない。
『邂逅』はとても良かった。富樫と槙原は、皆まで言わずとも意思疎通可能な仲。お互いを必要な存在と認め合う、一蓮托生な二人。富樫の傍若無人さをものともしない槙原の度量の広さがすごい。
この作品、進藤はさめさんとの組み合わせが、富樫は槙原との組み合わせがそれぞれとても魅力的。進藤と富樫のカップルは自分には刺さらなかった。
主要登場人物である進藤と富樫、そして槙原や居酒屋の店主のさめさんのそれぞれの過去が語られ始める2巻です。
BLだというのに、この作品ではさめさんもすごく気になるんですよね。70代のおばあさんキャラなんて、こういうジャンルではなかなか珍しいですが、ほんとにいい。過去に家族との行き違いがあった…ということで、こういうシチュエーションだと何かをきっかけに出てくる息子や嫁が好ましからざる人物で…というのがありがちなパターンだと思いますが、普通に良い人なんですよね。だけれども一定の距離感は取ったままで…といった流れがリアルに感じました。
1巻から続いていた槇原と富樫の過去編も良かったです。
BL的には、まだまだ形を成してはいませんが進藤と富樫の距離も縮まっています。やはりそのまま3巻でgo!です。
※電子書籍版には口絵や挿絵は収録されておりません。
富樫、進藤、槙原、そしてさめ
それぞれが抱えている過去が見えてきました。
自分にも過去があるから、相手の過去にも踏み込まない。
そんな進藤も、富樫の過去は気になって仕方ありません。
進藤の心がようやく富樫に傾いてきた証拠ですね。
この作品の登場人物は皆んな影があって感情表現がものすごく下手だけど、思いやりがあって優しくて魅力的です。
BL視点では富樫と進藤の展開が気になるけど、槙原の存在も目が離せません。
3巻が手元にあって本当によかった!
諏訪組の内部の揉め事が徐々に大きくなっている中、進藤がパチンコ屋のアパートから「さめ」の2階に引っ越したのを槙原が先に知ったことに拗ねる富樫が面白いけれども、槙原はますます大変そうになっていて気の毒でした。
進藤が起こしたとされる事件の真相が明らかになり、それに対する富樫の言葉が進藤を揺さぶります。
さめが心筋梗塞で倒れ手術が必要になったことで、さめの家族や過去を知る進藤は、それまで、さめの苗字さえ知らなかったことに気づくのですが、過去を聞かれない心地よさは一定の距離感を保つことの裏返しで、富樫はその距離感を壊して強引に近づいてきたわけで、進藤が富樫の過去に興味を持ったのは、無意識ながらも距離を縮めようとする、進藤の心の変化なのかなと…。このことで富樫との関係がどう変わるのかとても気になります。
諏訪組の揉め事も気になるし、ノンストップで最終巻を手にとっております。
唐突に二巻からレビューです、理由はこの巻の冨樫が圧倒的にカッコ良過ぎでポーッとなってしまったからです。
一巻では進藤は冨樫に反発しながらも、身体では結ばれました。ヤクザの本部長である冨樫という男をどう捉えればいいのか、分からないながらもこの男のためにチーズを切った。でラスト。
二巻は冨樫の雄の魅力が炸裂!進藤は身体はもう陥落、心は後一息というところですね。そして冨樫の方も、進藤に完全に惚れてしまうまでもうちょっと、微妙な距離です。
男女を問わずメロメロにしてしまう魅力の冨樫は、超肉食で押しの強いタイプでも、容易く心まで相手に預けたりはしてないのですね。
進藤の顔が最初は気にいっただけでも、不遇な境遇に腐ることなく凛として生きている進藤に本当に惚れていきます。
さめさんが倒れたり、進藤と冨樫の過去が次第にみえてきて、大変読み応えのあった二巻はまたも、いい余韻を残してラストです。
追記。表紙の二人はちゃんと服着てますが、その先はあられもない全裸で喘ぐ進藤と、ややスケベ顔の冨樫のハイパーセクシーイラストがお出迎えしてくれます。
これから本屋さんで買うという方はご注意あれ!
二巻では一巻より踏み込んで各キャラの過去に触れていく。
この巻では、進藤の少年院入りの原因となった事件の真相を調べる人物が現れたり、さめさんが倒れたりした事でそれぞれ触れたくない過去に直面する事となる。
富樫の過去については最終巻まで引っ張られる訳だが、彼が変わりたがらない進藤の核心を突く一言ずつにははっとさせられるものが多い。
おそらく昔の因縁から犬猿の仲であるさめさんと富樫についても、この巻ではさめさんが単に彼を毛嫌いしているというより、富樫に対して真剣に怒っているからこそという一面が伺えるので馴れ合いで済まさない堅気な性格の表れなのだろうな…。
あと、読み続けていくうちに、この話はヤクザもの要素よりも登場人物の内面に重点を置いて読んでほうが良いというのを悟った。
一方で諏訪組内部でも明らかに内部抗争の火種がくすぶっているというのに、富樫の内心はなかなか自分の想い通りになびかない進藤の事で一杯なものだから、大丈夫なんかいな?と訝しくなってくる。
槙原がそんな富樫を諭す中で内心は苛ついているはずなのに、進藤が拒んでいるのを一人納得して会話が噛み合わない様子が何だかおかしくてコミカルさも感じる。
そんな二人の肝心の色恋沙汰のシーンのほうもじっくりと書かれていて、欲や願望が欠落している進藤が富樫の手によって強引ながらも確実に色香に染まっていく様子にはぞくぞくする。
暴力団幹部である富樫に気に入られ、なかば無理矢理関係を結ばされた進藤。
抗いつつも、強引かつ執拗で、けれど優しい富樫に拒みきれず、ズルズルと体を許してしまう。
この巻では槙原の、富樫の、さめの、そして進藤の過去背負ったものが明らかになりました。
誰もが傷を抱え、そして闇を抱え、それを暴かれないよう誰もが口を紡ぐ。
そんな中、富樫は厳しいともとれる言葉を告げます。
「一生、背負っていかなきゃいけないって覚悟を決めなきゃならない。その為に嫌でも自分がしたことと向き合う時間が必要だ。…そういう時間が貰えなかったあいつは不幸だと、俺は思うぜ」
誰にも一生言うつもりはない、もう終わったことなんだ。
そう考えていた進藤に富樫のこの言葉は痛烈に響いた。
ハッキリとした言葉は何も無い。
だけど進藤の、富樫の、揺れ、渇望、想いが雰囲気で伝わってくる。
どこか切なく、そして甘い。
抗い続けてきた進藤が、欲しいと行動で示し、富樫の背中に力強く手を回すところで2巻はおしまいです。
次はいよいよ最終巻!
ひとりぼっちで生きてきた進藤は、
思いがけない経緯でヤクザの富樫や槙原と関わり
さめさんの店で働くようになる。
そんな助けられ支えられる日々の中で、少しずつ変わって行く心。
裏側の世界、決して明るくもなければ穏やかでもない世界の男達の優しさ。
それはそれぞれが、痛みを持って生きているからだろう。
傍若無人な富樫が持つ、深いところでの相手を慈しみ大切にする心。
そんな彼のもつ両面に、いつしか進藤は彼の背中を抱き返すようになる。
『無伴奏チェロ組曲』は、バッハの器楽曲の中で
もっとも深い精神性を要求される作品の一つだが、
この曲が静かに流れているようなそんなイメージがある。
進藤が初めてこの曲に触れた、前巻の最後軽井沢での一夜。
単に強引な富樫が進藤を寄り切って肉体を繋げたのではなく
何か、とても深いところで、二人が結びついた……
でも、互いにそれはまだ意識出来ない……という感じだった。
この巻では、富樫の過去の事件、
そして進藤の過去の事件がそれぞれ明らかになってくる。
「優越感を味わっているのはお前のほうじゃないか」と
今まで周囲が優しく触れないようにしていた事に、鋭く深く切り込む富樫。
心の核心に迫られて、今までまるで音のない世界で生きて来たかのような
進藤の心に、音楽が鳴り始める……
一方、ただ甘やかし与える愛し方しか知らなかった富樫も
何か特別な響き合いを感じ、のめり込んでいく……
そんな二人のHシーンは、濃厚だがとても切ない。
抱き合うことによってのみ、相手の真実に迫るようなそんな交合。
とても気になる脇役槙原と富樫の出会いを描いた『邂逅』の後半も収録。
主役二人も魅力的なのだけれど、この槙原がいい。
シリアスなストーリーだが、心情がとても細やかに描き出されて
ぐいぐい惹き付けて読ませる、個性的で心を掴む作品。
様々に事態が動き始めているところで続くなので、
完結編になる次巻が楽しみだ!
『真音』の二巻です。
暴力団色はあまり濃くない作品です。
一巻同様、受けは天涯孤独で少年院出の進藤。
攻めは暴力団幹部で、組内でのゴタゴタを抱える富樫。
前巻は進藤が拒絶しつつも、とうとう富樫に体を奪われたところまででした。
今回は、ふたりの関係の他に新しい登場人物が加わり、進藤の起こしたとされる過去の事件が明かされたり、進藤の理解者であるさめが倒れたりと盛り沢山です。
富樫は愛した相手になんでも与える、また、そうすることが自分自身の幸福でもある、ある意味で不幸な男。
そんな富樫がいくら与えたがっても、拒否するのが進藤。
まるで価値観が噛み合わないふたりです。
しかし、この巻では進藤の心に多少の変化が訪れています。
一巻ではかなり頑なだったんですけどね。
やっぱり、押しつけがましくない先回りはね!
惚れますよね!
良いところで続くになっていますので、三巻が楽しみです。
淡々と進んだ、谷崎さんの小説の真髄のような文章で進んだ「真音」の2巻が出ました。
とても渋い内容で、派手な盛り上がりもない地味な作品ですが、自分はとても気に入っています。全く明らかにならない、男達の理由 みたいなものが、この巻で少しその姿を表してきました。
矯正施設を出て、工場で働いていた進藤を見つけたのが諏訪組の槙原、その進藤を気に入ったのが本部長の富樫。
その富樫にとうとう体を繋げられてしまった進藤でしたが、進藤の過去も不明ならば、富樫という男も一体どういう男なのか、全くもって不明だった1巻。
今回は、槙原・富樫に訪れる組の問題。
進藤がお世話になっている”さめ”の女将の入院。
進藤が過去犯した犯罪の被害者側の弁護士の登場。
進藤の過去に関わる奥田という青年の登場。
それらの出来事で、進藤の過去が、富樫の過去が少しずつ見えてきました。
今までそれらが見えなかったのは、富樫も進藤に聞かなければ、進藤も富樫に聞かなかったからです。
富樫は不幸な人間を見ると庇護せずにはいられない性格のようでした。
確かに進藤には不幸が付いていましたが、富樫が甘やかしてダメにしてしまった今までの人々と進藤は全く違うといいます。
進藤も、富樫が色々してあげたいと好意を示すのに、全く興味を示さず拒否し続けます。
でも1巻で別荘に行った時に興味を持ったオーディオを贈られて、それは進藤にとって安らぎをもたらしてくれるアイテムになりました。
さめさんが倒れた時、一人ではどうしていいかわからなかった進藤を助けてくれたのは富樫。
過去に関係する奥田が訪ねてきて、落ち込んだ時も、側にいて何も聞かずに包んでくれたのは富樫。
体を繋げることに抵抗はあるものの、その富樫の優しさに進藤は少し心を開いてきたようです。
それで、富樫の事が知りたいと思うようになるのです。
まだ富樫の進藤に対する執着や、進藤と奥田の関係と過去の事件の真相は明らかになっていませんので、次の最終巻で全てが明らかになるのでしょう。
奥田のことで進藤が落ち込んでいる時に「罪っていうのは一生消えないから、覚悟を決めなくてはいけない。そのために自分と向き合う時間が必要だけど、そういう時間がもらえなかったあいつは不幸だと思う」と、事件の事を何も知らないのに、進藤を理解できる唯一の人間なのかもと思いました。
とつとつとした進藤の感情が暴露される時、どんな涙がこぼれるのか楽しみです。
富樫も言っていましたが、進藤に色気が出てきたと・・・確かに一巻に比べて表紙の進藤の表情に色気が出てまいりました。
「邂逅2」は槙原がどうして富樫の後見になったかと富樫の過去が描かれています。
色気も何もない「邂逅」ですが、男の世界そのままにこれまた渋くてよいのです!