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原作既読。
今回は待ってましたな初助編です。
前作で感じた三木さん演じる初助への違和感と不満が、今回こんな形で消化されるとは!
あまりの出来の良さに、散々扱き下ろした三木さんに土下座して謝りたい。
そのくらい、今回の初助師匠は素晴らしくて、感動に胸が熱くなりました。
要役の山口さんは、もう言うことないくらい嵌ってます。
神谷さんの寒也も、聴き慣れたせいか、特にこれといって不満はなかったのですが、やっぱり寒也はちょっと違う、というのは喉に小骨が掛かってるように残ってます。
今回は初助の幼少期から、現在に至るまでのストーリーで、それこそ本当に彼の生涯についてが描かれているお話となっています。
前回は山口さんが神がかってましたが、今回は間違いなく三木さんの独壇場で、初助師匠が降臨してます。
彼の発する色気、それを作り出してきた過去が明らかになり、初助の全てをかけた恋、悲哀、憐憫、愛惜と哀惜、彼を形作ってきた全てのものを、三木さんの変化に富んだ演技によって再現されていました。
純粋で曇りのない恋を後生大事に抱える、そんな初助の可愛らしい一面が、ほんのちょっとした息づかいからも感じられて、もう感嘆するしかない。
要に見せる初助の姿と、銀さんに見せる初助の姿の違いに目を瞠ります。
三木さんの演じ分け方が半端ない!
また、初助が喪ってしまった銀さん(黒田さん)を想い、泣き崩れ号泣するシーンは、本当に悲しくて、悲しくて、世界中の全てのものの温度が失われてしまったのではないかと思うほど、それくらいに悲しくて、聴いてて胸が引き裂かれるほど苦しかったです。
血を吐くような三木さんの悲しみがダイレクトに響く、素晴らしい演技でした。
とても一言では言い表せないほど、初助の過去は複雑で、それがあって現在の初助に繋がっている、というのが感じられます。
凜とした初助の生き様が、三木さんのモノローグを通してこちら側に伝わってきます。
最期まで抱えこみ、墓場まで持って行ったその恋心が愛しく、そしてもの悲しい。
文句のつけようがないほど三木さんが素晴らしく、神以上の評価がないものかと思いました。
次は【子別れ】ですので、山口さん、三木さん、ときて神谷さんに大期待。
この作品、自分の中でどんどんハードルが上がっていきます。
原作も評価の高い作品ですが、個人的にはドラマCDのほうがググっと胸に直にきました。
初助の恋する姿のかわいらしさと切なさを三木さんが余すことなく熱演、
黒田さんの無骨で真摯な任侠の漢っぷりもとても素敵、
山口さんは『座布団』に続き、ほんと隙のない要っぷり!
こんな弟子がいたら偏屈な師匠でも思わずかわいがっちゃいますよね(笑)
寒也の神谷さんは少し年齢の表現が若すぎるかな…と思いますが、それ以外は頑張っておられたと思います。
終盤の三木さんの演技には本当に圧倒されて鳥肌がたちました。
三木さんはすごい。素晴らしい表現者だと思います。
こういうJUNE的な香り漂う作品、是非もっと増えて欲しいです。
聞き応えのある名盤だと思います。
姐さまに教えて頂いたCD!……感動したぁあっ!!自分で選んだのでは、恐らく辿り着けなかったろう境地でした。
原作を読んでいないからか、想像の余地があり、尚良かった様に感じました。
現代とは違い、つい60年ほど前までは、芸能の分野そのものが、河原乞食と呼ばれて相対的に社会的身分が低く、後援者との関係も、色んな意味でややこしいかったらしいですが、戦争前後に生きた人というのは、苦労のスケールが違うというか、人生の重みが違うというか、色恋も人生かけてる……。苦労が多い分、芸にも深みが出て、垢じみないのですね。教科書に載っていた「奥の細道」の序文を思い出しました。「馬の口とらえて」ってやつですよね。軽くないなぁ。いいなぁ……。展開も構成もよく出来ていて、それ自体が「噺し」になっている感じです。BGMもかなり効果的に使ってあり、とても良かったです。
主人公の初助の人生は一言では言い表せないけれど、江戸情緒に彩られて哀しく、芸に生きた講談師の人生を見せて貰いました。『探偵青猫』の登場人物、女衒の鶯の人生に通じる世界でもあるような気が致します。
キャスティングも素晴らしかったです。若い、旬の声優大好きですが、年を重ねた分だけ意味がある!黒田さん、セクシーっ!!渋っ!ベテランだと思っていた三木さんが若く思える……。というか、やっぱり有名な人って上手いんだなぁ。存在感が違うよ。と再び脱帽でした。ちょっとだけ出て来ていた神谷さんと山口さんが本当に子供の様に感じました(悪い意味でなく)。
三木さんの落語はなかなか!短くて少し残念でしたが、長丁場は難しいのだと思いました。桂歌丸のようにはいきません!(当たり前)それより都々逸が素敵~!色っぽい~!それに情感たっぷりです。最後の辺りで、号泣する場面がありましたが、心底かなしそうな叫びに、こちらまで涙。魂を揺さぶられるような嘆きでした。あの場面に、初助の人生の全てがあったかのように思わされます。心底惚れていやがったんだなぁ。と、おっさんのように感動しました。
良いドラマCDだった……。万人受けはしないと思うけれど、BLCD史に名を残す名作でした。
BLCDを聞くたびに、心情をあらわにしたモノローグに
心揺さぶられることは多々あり、声優の演技は凄いと思っていたが
この作品で、改めて力を見た気がした。
要の回想から始まるので、勝平さんの年齢の演じ分けにまず驚き
その後の三木さんん演じる初助の生涯を冷静なナレーションで語る三木しんにナレーション・モノローグをやらせたら三木さんは流石だな!と思いました。
だんだんと物語が進むと三木さんの演技に感情移入してしまい
最後は号泣・・・・。悲しいよりも切なくて涙が出ました。
落語も、全部短めではありましたが前作よりも品目が増えていて
三木さん苦労さなったでしょう…笑
骨のあるしっかりとして作品です!
原作読んだことはなかったが、
前作のドラマを聞いて、
とにかく三木さんが演じる初助の話をもっともっと知りたかった。
それでこのドラマCDを聞いて、三木さんの素晴らしき演技に圧倒されました。
なんという絶妙な雰囲気。
三木さんの初助は、初助というキャラの女っぽいの一面を持ちつつ、女々しいと全然思わせないくらい、優雅で、素敵でした。
銀さんと別れた時も、切なくて、悲しくて、強かったです。
最後の泣き声を聞いて、思わず真夜中で泣いてしまいました。
こういう演技力をお持なんて、本当に凄い声優さんだと思います。
黒田さんの穏やかな声もとても素敵です。誰でもこの安心させる声に惚れるのでしょう。
山口さんと神谷さんも凄いです。前作の中でもっと活躍したので、それもオススメです。
。・゚・(*ノД`*)・゚・。泣かせてくれるじゃないか。
前回引っかかっていた、初助師匠の出生から~な生い立ち編ですね。
なにやら男遊びが激しいとの匂いをかもしださせつつ
ホントウはまだ解からないままだった部分。
描かれ出したこれがまた切なくて
思わずキューーーーっな気分になってしまいました。
なんなんだよ。
出先だったのに思わず「あ”---っ」と唸りを上げてしまうところでした。
決して恵まれていたとはいえない家庭環境
噺家として生きるために
そして出会ってしまった運命の人
めぐりめぐって~な感じですかね。
「好きになるな」といわれりゃそりゃ「好きになれ」って言ってるのと同じじゃないですか。
二人の掛け合いが凄く好きでした。
なんかこういうのっていいよな~としみじみ思ってしまう。
結局のところ離れ離れになってしまい・・・な展開にはなるものの
離れてもお互いを想いあい~な手紙のエピソードや慰問のエピソード
なんかジンワリくるじゃないか
男を食い物にしてたりとか
父親かもしれない男に、他の男をあてがわれそれを見られたりとか
そんなさつばつとした行為が続いてきた中でみつけた
ひとつの純粋な想いの重さっていうんだろうか
思わず泣けてくる
前作のカップルも、年をとって落ち着いた感が凄くマル
もう1作。これまた楽しみになりました
「座布団」の続編、初助師匠の過去話。
原作本「花扇」には、もう1作品「子別れ」という、要と寒也の話が入っているのですが、CDはそちらの話はすっぱり飛ばして、初助師匠の過去を描いた「花扇」だけを収録。
大正解でした。
色っぽい初助師匠が満開です。
お相手を務める銀さんの黒田さんも、ヤクザっていうより「任侠」って感じで、惚れ惚れする。
粋で、色っぽくて『泣ける』CDです。
今後、CDの続編をまた出してくださるなら、
ネタは、同人誌ですが『蚊帳』を是非!!
この作品も『花扇』同様、初助師匠亡き後に、師匠の人生を振り返る話です。
『座布団』のスピンオフ初助(三木)編です。
原作未読なんですが、私、てっきり初助(三木)相手は香田(大典)かと
思ったら今回、香田(大典)の出演はナシですw
故初助(三木)の本を書きたいというライターがでてきて
要(勝平)と寒也(神谷)は
初助(三木)の閉ざされた半生に想いを募らせるところからスタートします。
ところどころに亡くなっている初助(三木)の声が聞こえたりして
小粋なつくりでした。
男を喰らって生きてきた初助(三木)の出生・・・
終戦後の時代背景の中、美人女講談師の息子として生まれたと語られます。
初助(三木)の母も、男を食い散らかす魔物だったという事実。
なるべくして初助(三木)が誕生したのですよ。
母の死、自分を囲う下村(緒方)との関係のこじれ
それを救ってくれた
ヤクザの男・銀治郎(黒田)との純愛が描かれていました。
初助(三木)にもあった小さな幸せ。
絡みは『座布団』同様少なめでしたねぇ。
もう少し官能的でもよかったのになぁ・・・
要(勝平)が、けっこうな貫禄の年齢演技をしている中
寒也(神谷)の変化は、ほとんど見受けられなかったのが残念!
寒也(神谷)だけ歳とってないようなwww
【キャストコメントコーナー】(約7分)
リレートーク風に神谷→勝平→緒方→黒田→三木
勝平さんの真摯なコメントゆえになんか神谷さん軽って印象w
緒方さんがかつて男性に惚れそうになったことがあるwなどと発言していた。
【初回封入特典CD】(約20分)
勝平、神谷司会で、こちらもリレートーク風でした。
お題
「感想」
「日本独特の文化風習で興味があるものは?」
「師匠はいますか?」
「ファンへのメッセージ」
黒田→三木→勝平&神谷
このシリーズ、シナリオがとにかくおもしろいから
演じてる声優さんのフリトが真摯だよ。
とくに勝平さんは、この役かなり好きとみた!w
黒田さんは自分が落語家の役じゃなくてよかったと言っていたが
黒田さんの声で、落語はないだろうと思うw
要(CV.山口勝平)と寒也(CV.神谷浩史)の回想からはじまる、初助(CV.三木眞一郎)の本気の恋のお話。
初助が噺家になるきっかけから、真打昇進にまつわる辛い出来事、そして銀治郎(CV.黒田崇矢)との出会い、別れ・・・
さらに、要と寒也の想い・・・
全体にしっとりとした昭和の香りをまとい、粋と男気と人情とを感じさせてくれる良作です。
何がすごいって、初助の年齢不詳の色気は半端じゃありません。
対する銀さんのストイックな色気も、崇矢さんだからこそだと思いました。
(糸を引くような甘い低音ですよね。)
それから、要がちゃんと年取っているところも重要です。
師匠の幽霊に稽古つけてもらうという要と、怖がる寒也も良かったな。
しかし、落語を演じているシーンでは、必ずモノローグが被るので、落語はBGM的な存在になってしまうのです。
本物の落語は本物のCDを聴けばいいのでしょうが、もう少し「落語」を聴きたかったです。
Disk2はキャストコメントとテーマトークが入っています。
三木さん崇矢さん緒方さんは別どりのようで、真面目にかっちりお話してくれています。
三木さんの師匠は鈴木清信さんなんだって。鈴木さんって、ヤンチャーの声をやってた人ですよね。
山口、神谷コンビは対談。おちゃらけず、真面目にお話してくれて、好感が持てました。
ついに初助師匠が!!!!!
いやー、この役って本当に難しいと思うんですよ。
役柄は勿論、過去に故塩沢さんが初助師匠役に内定していてたというは有名な話で、それだけにどうしても比べられてしまう面もあったかと(私も無意識にやはり比べてしまってました)
1作目を聴いた段階では正直やや物足りなさがあったのですが、今作を聴いて思わず「うわ、やったね!三木さん!!!」って声に出してしまったです。
まさに見事に初助師匠がそこにいました。
完全に役をつかまれてらしてもう素晴らしいとしか!
私とってはこの作品で、故塩沢さん初助像イメージは過去の物として割り切る事が出来たです。
さあ役者は揃った!私にとっての座布団は2作目からが本領発揮って感じです。
そして黒田さん・・・配役を知った時に「ええ、黒田さん!?」と思ってしまってごめんなさい。
良い意味で期待を裏切って下さって素敵でしたー!
寡黙な低音からにじみ出る男の色気、最高です。
脚本も前作よりまとまっていてよく出来てました。
見せ場を心得ているというんでしょうか。
前作で神演技を見せた勝平さんは相変わらずの安定感。
粋でいなせでホロリと切なくさせるいい作品です。
初助師匠の粋美人を堪能させてもらいました。