月ノ瀬探偵の華麗なる敗北

月ノ瀬探偵の華麗なる敗北
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
愁堂れな 

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イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784199005374

あらすじ

没落華族の青山(あおやま)子爵邸で、不可解な殺人事件が発生! 謎解きに乗り出したのは、尊大で皮肉屋な名探偵・月ノ瀬薫(つきのせかおる)!! 難事件をたちどころに解決に導く薫の介入を、殺された子爵の一人息子・雪緒(ゆきお)だけは、なぜか激しく拒絶する。頑なな態度に興味をそそられた薫は、不遜な態度でわざと雪緒を挑発するが!? 昭和モダンの花咲く帝都で名探偵が挑むのは、正解のない事件と恋!
出版社より

表題作月ノ瀬探偵の華麗なる敗北

月ノ瀬薫,28歳,日本一の名探偵
青山雪緒,18歳,没落しかけている子爵家令息

その他の収録作品

  • 月ノ瀬探偵の完全なる勝利

レビュー投稿数2

サクサク・エンターテインメント

愁堂さんお得意の、サクッと楽しいライトミステリーです。
ちょっと色っぽい、深夜の45分ドラマと言った感じの短編が2編入っています。
メインキャラは「絶世の美少年」に「絶世の美丈夫」です。
BL小説は一般的に、現代物でもメインキャラがそれなりに美形なのはお約束ですが、
この作品は、時代設定が「昭和初頭」と言う、耽美とダンディズムの時代なのもあって、もう、臆面もなく「絶世」とか「希代」とか言い切っています。

そんな「絶世の美青年」で「希代の名探偵」が関わることになった事件には、当然のように「没落華族」の「絶世の美少年」が登場。
この二人が出会えば、当然、恋に落ちる。
それでも……
この「……」も展開の読める軽い物ですが、「だから何?」ってもんですよ。
このステレオタイプなお約束感がいいの!
ベタベタな展開で、適度にエロエロ、
2時間ドラマのようにサクッと読んで、「あー楽しかった」

安心して楽しめる佳作です。

2

明〇小〇郎的な……

ドイルとか乱歩の探偵小説を『少年少女版』でお読みになった姐さまはいらっしゃいませんか?
なんか、それを思い出しちゃったんですよねー。
『昭和に元号が変わったばかり』の『東京市』で洒落た『ビルヂング』に事務所を構える『天下の名探偵』月ノ瀬薫のもとに、警視総監を父に持つ将来有望な警察官で親友の妹尾信之介が『密室殺人事件』の解決を求めて訪ねて来る。おまけに犠牲者が『子爵』で、何か隠し事をしている様子のその息子は、息を呑むような『美少年』……もう、この始まりだけでも胸躍るではありませんか!
おまけに彼ら、何かあるたびに「失敬」って言うんだよ!

探偵小説なので『謎解き』です。
ただ、その謎解きもそれほど難しいものではありません。
そこがいい!
だからこそ推理小説上の、あるいはBL上の『お約束』をニヤニヤしながら楽しめるってものです。
浮世の憂さを忘れて、しばしの羽伸ばしをするのには最適の一冊でした。

1

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