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どう考えても別PNの方のカラーが色濃く出てる作品です。受け様の育ってきた環境が可哀想すぎる。そうか、小川いらさん名義だとインテリヤクザが攻めではなく、受けになるのかあ・・と感心するのはそこではなく。
受け様は過去に酷い目に合いすぎて心を殺して生きているような状態で、攻め様は受け様の体だけでなく、心をも救い出すのです。いいなあ懐の大きい攻めは。
萌えたのは受け様が攻め様との初めてのコトの最中に泣いてしまう場面。体が感じ過ぎてしまうのが悔しくて泣くんです。「こんなハズじゃない」って。可愛いなあ。あと、仕事のために体をヒヒジジイに投げ出すのが今までは何とも思わなかったのに、攻め様と体を繋げるようになってからはそれが苦しくて、それを攻め様に知られてしまった時も、辛くて一人でこっそり泣いてしまうんです。切なくて可哀想でした。これからは攻め様にじっくり癒されて可愛がられてほしい。ヤ○ザの組長(代行)だけど。でも攻め様の仕事は戦場ジャーナリスト!危険な職業なので命が心配です。
攻・国木田哲夫 フリージャーナリスト
受・宇佐美英志(29) 経済ヤクザ
国木田は英志の大学の先輩に当たるので、30歳以上だと思われます。
ヤクザの愛人の息子に生まれた英志。
母親が亡くなった後に父親に引き取られたが、本妻の虐待と同い年の兄からの残酷な仕打ちに、生きることを諦めているようなところがあります。
組員のシノギである倒産寸前の会社から手を引けと乗り込んできた国木田。
フリーの紛争ジャーナリストである国木田は後日、英志のマンションに転がり込み、ムリヤリ居座ってしまいます。
英志の会社は、天童組の横浜支部。
望んでなったヤクザではないが、生きるためには仕方が無いと、投げやりに、でも徹底してヤクザをやっている。
本家からお目付け役としてついてきた大江を信頼しきれないが、警戒はしていないんです。
好きなように報告してもらっってかまわない、排除されるならそれもいいかもしれない、と。
本家の資金源として企業と政治家の間を取り持ち、裏金クリーニングなどをしています。
母親譲りの美貌はスケベ爺(政治家)のお気に入りで、様々な利権とのの取引に自分の体を好きにさせています。
目的も無く、ただ役割を果たすだけ、そんな投げやりな生き方をしているんです。
それが、強引で身勝手な国木田の押しに、次第に無色だった英志の生活に彩りが蘇ります。
砂で作った硬い硬い英志という像が、国木田によって少しずつ崩されて砂にもどってゆくような感じ。
揺さぶられて視野が広がり、視点が変わると見えなかったものが見えてくるわけです。
本家のスパイだと思っていた大江の本音や、組員達の気持ちも。
国木田も英志も、本音で生きています。
でもその方向が全く違ってるんですよね。
正反対だからこそ惹かれるし、相手を変える力にもなるんじゃないかな。
国木田がすっごくイイのです。
叩いて叩いて、叩きまくって、英志の強固な盾を壊してしまう。
強引で乱暴なんだけど、一番大切なところでは慎重で繊細でやさしい。
でも個人的には、側近の覆えも捨てがたい(笑)。
ところで。
ヤクザの親分は「英志の兄はヤクザに向いてない」と言ってますが、過去の所業を聞く限り、英志よりも十分に素質はあるんじゃないかと思うんですが。
ヤクザの愛人の子として生まれた宇佐美英志は、一見勤勉なサラリーマンだが、暴力団の一員。
横浜の事務所を任されてはいるものの、英志は自分を取り巻く今の状況を不本意だと思っていた。
おまけに自分はどうなってもいいと考えているから、実は自分の美貌と身体を利用していたりもした。
そんな英志の事務所にフリージャーナリストの国木田哲夫という男が怒鳴り込んで来た。
実は戦場カメラマンを主にしている、というその男はヤクザにもまったく物怖じせず、それどころか英志に無理やりキスを仕掛けてきて……。
挙げ句、泊まるところがないから部屋に泊めてくれと言い出す……
という話でした。
育ってきた環境のせいで、まったく自分を大事にできない英志が、久々に誰かと一緒に生活することになって。
自分のテリトリーを明け渡すうちに、徐々に侵入されて、結局いなくちゃならない存在になってしまう……という流れかな?
あんまり甘くもないし。
ひたすらに自分を傷つけたがる英志がちょっと辛いんですが、もちろん最後はハッピーエンドです。
でも、英志の環境ならばしょうがないかな……と思う感じではありました。
そんな感じで、ちょっと薄めなこともあってさらっと読める感じの話でした。