条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
中がこんなに熟れて…。
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズものだけど、意外にいつもは1冊で内容が解る展開になっていて
案外読みやすい作品なのですが、今回は前作の「漆黒」とこの真珠2冊で
初めて謎解きが完了する流れになっています。
そして1番の読みどころはこの作品で劉人の秘密が花嫁である陵によって
全て明らかにされるところでしょう。
極端な話、これが最終和でも違和感の無い流れになっているのですが、
この謎解きのおかげで新たな劉人が誕生することになるので、
更に話が大きく膨らみますよね。
塔眞一族の発祥的なものも描かれているし、かなり壮大なスケールかも
旧家に伝わる「しきたり」現代人でもあり、塔眞一族のしきたりに
戸惑いや反感を覚えていたりもした陵が今回は新たなしきたりを作るなんて
内容で、すっかり陵自身が塔眞一族の劉人の花嫁として大きな役割を担う。
貴砺との関係もベタベタ過ぎるくらい甘くて出会った時の貴砺とは
まるっきり違う人物になってしまったくらいの変化。
二人の絆もますます深まった今作も良かったです。
シリーズの前の巻から続いていた謎が解ける解決編の本作。今回の舞台の中心は中国へ。
謎そのものは、リアリティのあるミステリーというよりはファンタジー要素が強いような感じでしたが、このシリーズの世界ではそういうものの方がおさまりが良いのかもしれませんね。
ともかく、今回の謎解きを通して主人公カップルふたりの結びつきと、「互いに信頼し合う」という関係性がより強固になりました。
前作で、凌さんの会社の辞め方にちょっと不満を感じたのですが、今回少しですが会社の先輩方が登場し、ぼんやりと誤解もしつつですが、凌さんの立場を思いやり納得するというようなエピソードが挟まれたのは良かったです。
さて、最大の謎が解け大団円!?と思いきや、一族に新たな生命が誕生?という含みを持たせ、まだまだ続きますよ…という一冊でした。
最後に1巻である「花嫁は緋色に囚われる」のエピソードを主人公サイドではない立場から見たショートストーリーも。なかなか面白い趣向でした。