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reizoku no yami
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
新宿退屈男シリーズは二巻・三巻のみ拝読したのですが、
主役カップルよりも真紀&王カップルを気に入ったので購入しました。
先に「中立」レビューを投稿された方の感想を見て、あまり期待し過ぎないようにしようとは思っていたのですが、予想以上に面白かったです。
いつも長々とレビューを投稿してしまうのですが、今回はあらすじを他のレビュアーさんが書いて下さっているので割愛します。
私がこの本をお勧めしたいのは、すぐに二人がくっつかない恋愛が好きな方です。
最初から最後まで、本当に愛はありません。
ただひたすらに虐められ、心の中以外は従順に王の冷酷で淫らな命に応える真紀。
ですから、辱めに必死で抵抗する受けにしか萌えない方は面白くないかと。
「欲しくてたまらない」なんて欠片も思ってもいないのに、と心中で冷静に呟きながらも
言わなければ酷い折檻が待っているからと、王の求める言葉を言い続ける真紀のギャップに萌えれば楽しめると思います。
ですが、退屈男シリーズを読んでいない方、もしくは読んでいても王や真紀に惹かれなかった方はあまり面白いと思われないかもしれません。
何故かと言うと、王の過去や未来(三巻の出来事)を知って彼への同情を感じなければ、
彼がただの常軌を逸した人間にしか見えないからです。
憎しみだけで真紀をいたぶり続ける王のことを「可哀想な男だ」と思って見守ることの出来そうな方は、甘んじて屈辱を受ける真紀の、王を憐れむ様なモノローグに頷きながら、
年下攻め(そうは見えませんが)を楽しんで頂けると思います。
愛のない異色のBLですが、BLというより耽美な感じです。
異物挿入・鏡前・言葉攻め…いろいろあって全て書ききれません。
奈良千春先生のイラストもとても素敵ですよ。
普通のBLに飽きた大人な皆様は是非読んでみて下さい。
新宿退屈男シリーズ第3弾
ユキちゃんのお兄さんのお話です。
ざっくりいっちゃうとユキちゃんのお兄さんが香港マフィアにさらわれ、延々延々と凌辱されつづけるお話なのですが、これを踏まえてシリーズ第4弾を読むとうおおおおおおお!と思うのです。
弟の命を盾にとられ、凌辱および卑猥な言葉や行動を強要され続けます。さすがユキちゃんの自慢のお兄ちゃん、一年間嬲られ続けながらも狂うことなく絶対神の王にすべてを投げ打つでもなくなんとか耐え続けています。
王にあるのは愛ではなく「あること」への執着。それに屈しないお兄ちゃん。
いろいろと見え隠れするものもありますが、二人の間に愛はありません。
王が唯一信頼するホワイトタイガーも本当にいい味出してます。
これを読んでから第四弾をよんでうおおおおと思ってのレビューです。
さぁこれから第五弾読もう!
スピンオフ作品だと知らずにこれだけで読んでしまいました。
始めから終わりまで受けが攻めに愛情なく性的に嬲られるお話しです。
親友に裏切られて、攻めの香港マフィアのドン王に拉致監禁される、受けの麻薬捜査官真紀。
王は友情や家族の愛情など信じてなく、親友や家族を信じる真紀に様々な性的な嬲りをして、弟を裏切るよう迫ります。
その嬲りが強姦、女装、人前での奉仕、身体の開発など精神的に真紀にダメージを与えるやり方で、言葉も自分から求めるよう強要されます。
行為自体はエロくてお話しに引き込まれますが、攻めが受けに優しくする場面は最後までなく、ひたすら受けを屈服させる為に行う行為として書かれているので愛情が感じられず萌えませんでした。
結局、裏切った親友も最後まで出てこず放置なのでなんで裏切ったのかもわからず、受けがなぜ親友をそこまで信じ続けているのかも理解できなかったです。
シリーズを読めばお話しの結末や理由などわかったのかなと思います。
単体だと、親友に裏切られて香港マフィアに売られた受けが攻めのマフィアに愛情なく嬲られ続けるお話しで、中途半端に終わってしまうので、シリーズで読んだ方が良いと思いました。
攻めが変態的でエロ要素が濃いめで、攻めと受け2人がどうなるのか結末が気になる作品です。
シリーズを読んでみようと思いました。
新宿退屈男スピンオフ作品。
シリーズ順で言えば3作目です。
シリーズを読んでいなくても単体で読めます。
ただし、シリーズの一角ゆえに"兄サイドでは何が起きてたか"を淡々とつづらた内容。
起承転結の「起」のみで、攻めと受けの関係に進展や盛り上がりはありません。
シリーズを盛り上げるための1冊という立ち位置の1冊です。
【香港マフィアのボス×ペットにされた元麻薬取締官】
麻薬取締官の受けは罠に嵌められ潜入捜査がバレてしまいます。鳩尾を殴られ意識を失い、再び目を覚ました時には、世間には自殺して死んだことにされて香港に連れ去られていました。受けを連れ去った男・香港マフィアのボスである攻めから屈辱を与えられる日々が始まりーーー。
ラバーズ文庫さん刊行だと屈辱と言えば玩具を使った拷問のような快楽責めが多い印象でしたが、
こちらの本は、玩具の類いでの拷問的な屈辱ではありません(;ω;)
常に弟の命を人質にチラつかせ命令。
少しでも意に逆らえばすぐ弟を殺そうとする恐怖。
全面鏡ばりの気が狂いそうな部屋での生活。
攻めの逆鱗に触れれば即、虎の餌にされる状況。
(攻めのペットはホワイトタイガー。一緒に生活してます;)
精神が擦り切れそうな環境で攻めの言うなりの生活を送っており
とにかく怒らせない術を身につけ、従順に「はい」と答える受け(;ω;)
そんな環境下でも常に弟を思い、なんとか脱出する機会を考える。
自分を保とうと奮い立たせてる心の強さに尊敬してしまいます。
この心の強さが皮肉にも攻めが厳しく扱う原因なるのが悲しい。
親にも、友人にも、幼い頃からの側近にも、裏切られたことしかない攻めは、
受けが自分の命をかけてでも弟守ろうとしてるのが気に食わなくてしょうがないという。。。
1冊の中で何度も何度も体を重ねているのに
心が交わることは一切なく、2人の間に「何か」が生まれることもなく。
表紙の雰囲気通り、最初から最後まで無機質、硬質感があるお話でした。
殺されることはなくとも心身ともにギリギリの綱渡りをしてる受けの状態が苦しいです。
2人の関係に色がつくのは新宿退屈男の続刊で楽しめます。
評価は続編への下地と考えて萌え評価です。
「新宿退屈男」のスピンオフですが、実質的にはシリーズ3作目。これは、これだけでも独立して読めるのですが、これだけだと救いも何も無いお話。そして、「新宿退屈男」は、4作目を読む前にこれを読んでおかないと、ちょっとよくわかんなくなってしまう…そんな位置づけの本です。
…と、そんな風に本編シリーズと深く絡んでいるエピソードなのですが、作品のテイストは全く違います。本編は軽いコメディタッチなのですが、こちらは最初から最後までシリアス。痛くて辛い作風です。
普通、こういった話だと、酷い状況の中でも愛が芽生える所までは描かれたりするものが多いと思いますが、この「隷属の闇」の場合は、微かにストックホルム・シンドロームらしきものが萌芽するあたりで終わっています。
本編シリーズの今後の盛り上がりのための1作だからですが、兄ちゃんかわいそう…。
ま、なにはともあれ、単独では読めるとは言っても、やっぱり続けて本編の4作目に行くべきですね。
新宿退屈男のスピンオフ第1弾、
友紀の兄、真紀が香港に連れ去られた後のお話です。
新宿退屈男とはガラッと変わって、明るい所いっさいなし。
容赦なしの性奴隷状態で、
せつないな〜とかそういう心温まる所もいっさいなく、
ただひたすら真紀を連れ去った王(わん)が真紀を辱めていく事が書かれています。
その中で真紀は自分を見失わず、弟の友紀を守りたい…いやいや守りたいというレベルではなく、
心が屈せず、卑屈さや悲愴がいっぱいというのがなく、どこか冷静で心が普通なので、
やられてる行為は酷いんですけど、そこまで読んでる辛さは感じませんでした。
そして連れ去った側の王、
この人平気で手掴みで内蔵とか取り出しちゃうんじゃないかって位酷い。
こういう人って漫画でも小説でもよく出てくると思うけど、
よくあるのが、実はその人が持つ孤独を抱きしめてあげたいと思わせる恋愛要素が絡んできて、そこに読者はぐらっとくるっとなると思うんですが、
この人はなかったですねー。
お話が真紀視点だからもありますが、
そういうものを匂わせる所もいっさいなし。
いや、あるにはあると思うんですが、私にはなかった。
生い立ちの話を聞いても、
彼が唯一信頼しているホワイトタイガーの話をしてる時も、
「抱きしめてあげたい」と感じる要素がない。
読者が勝手に想像して下さいって感じ。
でも逆にそれが好きでした。
王に対してなんにも思わないし、
思うとしたら気持ち悪さしかないけど、
嫌いにはならなかった。
むしろそのが想像だけで1ミリ位感じられる彼の孤独が、
読んだ後の余韻で思い出す感じが好きでした。
あとがきに書かれていましたが、次はいよいよ竜野兄弟再会と早乙女と王の対決。
あー、やっとかぁ〜、やっと読めるか!
今回正直そこまで面白さは感じなかったけど、
友紀が守りたい、助けだしたい兄と
早乙女の敵となる男を知るには必読な1冊。
この男と闘うのかー!っと次巻の対決がますます楽しみ。
そして友紀と真紀を再会させてあげて欲しい…
次巻が気になってしょうがないです。
「新宿退屈男」シリーズ第3弾!
といっても、いつもの二人が主人公なのではなく、友紀の兄・真紀と彼を連れ去った張本人・王が主人公です。
ぶっちゃけお店でこの本を見つけたとき、続編だって気付かなくて2回くらいスルーした気が(ぇ
内容は肉体的にも精神的にもかなりハードなものとなってます。
タイトルにも書きましたが、「愛」が感じられなかったです……。
そこには王のこれまでの人生から形成された性格が大いに関係しているのですが、それでも……。
エロ度もかなり高いのですが、そんな感じで完全に「主従」状態で、扱いも正直「酷い」ので、かなり痛々しいものになっております。
後半で起こるある事件により、真紀は王の中にある闇を目の当たりにします。
また、王の方は真紀のどんなことをしても曲がらない弟に対する思いに触れることで、彼らは少しづつ心境の変化が見られるようになります。
しかし、それでもまだまだ「愛」には程遠いようです。
読んでいて「愛情」というよりか「同情」の方が近いような感じがしました。
お話としては好きな方なのですが、「BL」と言うことを踏まえると読んでいてちょっとツラいものがありました。
「ハッピーエンド」とはもちろん違いますし、「バッドエンド」とも何か違うような……。
でも、このシリーズが好きな方には「新宿退屈男」の方にもつながる点がいくつかあるので、ぜひ読んでもらいたいです!
このシリーズ、個人的にはここで終わってほしくないです。
いわゆる「ハッピーエンド」は難しいかもしれませんが、もう少しこのシリーズを読んでみたいです。
新宿退屈男シリーズの三冊目で、兄編です。(スピンオフ扱いかな?)
ずっと気になっていた、お兄ちゃん。やっと登場です。
兄編なので時系列は、本編一冊目の「~欲望の法則~」の半年前から始まります。
麻薬取締官の竜野真紀(まさき)は、掴んだ麻薬取引の情報を友情から、刑事の田崎に知らせます。
その事により真紀は正体がばれて、香港に拉致されてしまい・・・。
香港マフィアのボス王昕(ワン・シン)は傲慢な男で、真紀に服従を強いてきます。
王に弟(友紀)の命を盾にとられた真紀は、弟の為にと従うことに・・・。
とにかく酷いです、王の真紀に対する扱いが。
本当に、隷属というタイトルの通りでした。
他のBL作品なら、初めは酷い扱いをするも、だんだん受けさんに惹かれていき・・・というのが王道なのでしょうけれど、この作品はそうじゃないです。
最初から最後まで、酷い扱いをされていました。
王が傲慢どころじゃなく、これじゃあ人でなしのようでした・・・。
王の寂しさ、孤独のようなものも有りましたが、それでもやっぱり酷すぎますよ。
ここまで攻めさんが、受けさんになかなか歩み寄らないのも、ある意味凄いのかも・・・。
五輪のカジノ計画はこうだったのね、な話もありました。
なにはともあれ、早く真紀・友紀兄弟が再会出来ますように。