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お前が満足するまで……何回でも抱いてやるから…
satouzaiku no maria
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この巻、大きな事件はなくそっち方面はスケールダウンだけれど、
LOVE方面はおおお!という美味しい場面がありましたよー。
嵯峨のところに借金のカタに持ち込まれた茶碗や絵を巡って、
緒方がつい放っておけずに関わってしまい……という展開だが、
お〜っと失礼!
前巻のレビューで幼馴染みトリオとか書いちゃったよ。
悪い悪い、新介(金貸しの嵯峨)を忘れてた訳じゃないのよ〜、ゆるして。
ということで、悪い王子さまは退場し、変わっておミソの新介再登場です。
茶碗、画廊詐欺、絵画……と探っていくと繋がっていった物語は
ライトだが綺麗に繋がって面白く読める。
緒方を含め美術品に関わる面々の奥深さ(褒めてもいるけど、褒めてなくもw)と、
対象的に清々しい程なーんにも知らない三本木の対比が、相変わらず笑える。
そして、なんとこの二人!
クリスマスを六本木の高級ホテルでお過ごしですよ?!
実は、三木本が「高級ホテル宿泊券」を福引きで当てたからなんですが……w
勿論最初三本木はネットオクに出して換金しようと思っておりましたよ?
でも、換金も譲渡も禁止だったんですw
そして、散々心で言い訳しながらも、二人で過ごした甘くゴージャスな夜。
天然三本木に振り回されて、そわそわと電話を待っていたり、
どさくさ紛れに愛の言葉を囁く緒方さんかわゆし。
おーい、三本木!いい加減素直になりたまえ〜。
次巻はお正月で三本木が実家に帰る模様なので、
三本木の背景のターンかな?
それよりも、肖像がに描かれていた三本木に似た女性は誰か?
緒方が探しているらしい志野焼の茶碗とは何か?
を含めて彼の過去が知りたいのだけれど……
商業誌あと1冊しか出ていないのだけれど、どこまで辿り着くのかな?
ドキドキ……しながら、To Be Continued!
『ドロシーの指輪』の四冊目です。
今回は最初に人物相関図と説明がありますよ!
ちょっとビックリ!
BLでこういうページを見たのは初めてです。
攻めは若い頃、絵画の贋作をパリで描いていた緒方。
今は足を洗い、亡くなった父親と祖父の残した骨董屋に戻っています。
とある件で知り合った三本木を愛しています。
受けの三本木は、外見の美しさとは真逆で間の抜けた、しかも超絶ドケチの銀行マン。
緒方との日常が心地よいものの、素直には認められない意地っ張り。
このシリーズは、巻と巻の間の期間がほぼ数週だったり一月ほどだったりで、あまり巻を重ねても時間が進みません。
実際、前巻の終わりがクリスマスイルミネーションが始まった辺りで、今巻のスタートはクリスマス直前。
なので、間をあけずに読まれた方が内容に入りやすいと思います。
今回の骨董は志野焼きの茶碗。
この国宝級のような茶碗を借金の形に勝手に実家から持ち出し、売ろうとする青年とその兄のお話です。
借金先が金貸しで緒方の幼馴染みである嵯峨だったことで、緒方たちが関わることに。
ふたりは貧乏とドケチの組み合わせですからひじょうに地味な暮らしをしているわけですが、いつも自発的ではなく周りにあれよあれよという間に巻き込まれて渦中の人となってしまうのですよね。
強面のわりに人の良い常識人な緒方と、金の匂いに敏感な三本木ですから(苦笑
ラブ方面では、相変わらず緒方は三本木に対して我慢強いですね。
三本木の意地っ張りな性格を良く把握しているし、そんな彼に無理な決断をさせたりはしません。
じっと我慢強い日本犬みたいです。
日本へ戻った時に自分にかした戒めも、三本木のためにもう二回も破っていますし。(今回で三回目ですが)
まあ、そんな戒めは三本木は知らないのですけどね。
もう、このジリジリ感がたまりません。
今回ちらりと緒方が探し続けている茶碗のことが出てきますが、このこともこれから解決されることはあるのかなあと少し心配しております。
というのはこのシリーズ、五冊目以降はまだ出ていないんですよね。
確か。
五冊目はまだ未読ですが、谷崎さんご自身が今回の後書きで『七夕のような』とおっしゃっていますので、気長ーに待つしかないのかなあと。
BLファンはこういうの慣れてますよね(苦笑
ただ、待ったらちゃんと出して欲しいです、出版社さま!
このシリーズをわたしが読み続けたのは、主人公ふたりが互いをとても大切にしているさま(三本木は意地っ張りで天然なので認めませんけど)がつけたしのようでなく、何気ない普通の生活の中で溢れていてとても癒されるからなのです。
大好きなシリーズなので、ぜひ谷崎さんに書く場があれば良いなあと思うのですが。
今までで、今巻が一番甘くて幸せでした。
作品紹介ではえっち度は少なめとなっていますが、回数は一回でも濃いというかラブいっぱいでひじょうに満足です。
緒方さんが可愛すぎる!
大男で無愛想で強面、どこにでも作務衣に褞袍で出掛けちゃう人に"可愛い"という言葉は似合わないだろうけど、そうとしか言いようがない~。
彼にとって三本木は特別で、一挙手一投足に心を乱される様は、恋する純情そのもの。
元々人の気持ちを読むのを苦手とする緒方なのに、気難しい三本木が考えることを読むのに必死なんです。
それでもなかなか顔に出ないから、三本木には伝わりづらくて可哀想な面も。
しかし今回はある事により、三本木も緒方の過去が気になって仕方ない。
三本木も自分の気持ちにまったく気付いてないわけじゃないんだけど、緒方と同じだけの気持ちを返せないと思えてしまうから、なかなか好意を返せないんですよね。
気恥ずかしいだけでなく、生真面目なんですね。
そんな彼等の気持ちが、ほんの少しまた近付いたでしょうか。
クリスマスイブを一緒に過ごす話です。
それにしても緒方さん、ますます自分の誓いを簡単に破ってます。
三本木に悲しい顔させたくないからって、余計な案件に首突っ込んだあげくに。
いいんですかー!?と心配になりますが、彼にとっては三本木が喜んでくれたらOKなんでしょう。
まったく、甘いんですから(笑)
そして恋愛面だけでなく美術品の裏も覗けるような気になるのも、このシリーズのいいところ。
筋が通ってるのかないのか、美術品に関わる人達の暗躍にそういう思惑があるのかーと面白く見れ、やはりこのシリーズはいいなと改めて思うのでした。
骨董屋「尾形」の店主・邑をはじめとして、一癖も二癖もありそうなキャラが織り成す、骨董にまつわる色々なおはなしの第4作目。
今回はなんと!福引で一等賞=豪華ホテルでのペア宿泊券とお食事券が当たった三本木と邑が、ちょっと甘い雰囲気になる?
いつもよりラブ多め?
邑が三本木が好きで仕方ないんだよ~な男の純情を見せる部分がいつもの飄々とした作務衣にドテラの無精者から想像できない繊細さをみせて、思わずムフフ♪
幼馴染で金貸しの嵯峨に呼び出された邑。
その依頼は、有名パティシエの弟が借金のカタに持ってくる茶碗の見立てをして欲しいというものでした。
借りた金額に不相応なその茶碗に、何かあるのでは?
ここで、ケチなのに人のよい三本木の無自覚天然お人好しが絡んで、邑はその裏事情に首を突っ込むことになるのでした。
邑は、フランスにいたとき贋作画家として腕の立つ作家でした。
日本に帰ってきたときに、もうフランスへはいかない、贋作は描かない、そんな戒めを自分でつくり守ってきたのですが、惚れてる三本木の為、もうすでにその戒めは破ってしまっています。
三本木は邑に襲われると、嫌だと行ったり、距離を置いたりしようとするものの、本当に心からは嫌がってない。
だけど、邑はそんな言葉を間に受けて彼が傷つかないようにそっとそっと大事にしているのですよ♪
ああーなんたる男の純情。
今回ホテルペア宿泊券ですが、三本木は二人で得た権利だから二人で行って当たり前と思っていたんですが、邑は実は遠慮していたんです。
でもそれを当たり前と思ってくれているのが嬉しくて、ついタガがはずれたエッチを♪
三本木のツンデレさんwww
さて、題名の「砂糖細工のマリア」ですが、
三本木の家は男ばかり5人兄弟で、三本木は末っ子なんです。
だからケーキといっても切れ端ばかりで、上に乗ってる飾りなんて食べたことなかったんです。
やっと食べられると思ったそれは・・・
夢に見て憧れているときが一番幸せなのかもしれません。