愛で痴れる夜の純情 花降楼シリーズ第二弾【BLCD】

愛で痴れる夜の純情 花降楼シリーズ第二弾
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×28
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
186
評価数
42
平均
4.4 / 5
神率
61.9%
著者
イラスト
媒体
CD
作品演出・監督
音響監督:林希実子
音楽
浅野彰
脚本
堀井明子
原画・イラスト
樹要
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
フィフスアベニュー
シリーズ
君も知らない邪恋の果てに
収録時間
67 分
枚数
1 枚
ふろく
通信販売特典座談会CD(緑川・平川・川原・谷山)約13分
フリートーク
なし
発売日
JANコード
4988102474928

あらすじ

蜻蛉と綺蝶は、男だけの遊郭「花降楼」で、双璧と謳われている傾城だった。
犬猿の仲と言われている二人だったが、昔の二人は、夜具部屋を隠れ家にして、毎日一緒に過ごす程、仲が良かった。ふたりの関係は・・・。大人気「花丸文庫」の“花降楼”シリーズ第二弾、蜻蛉と綺蝶の物語が、遂にドラマCDに!(レーベルより)

表題作 愛で痴れる夜の純情

綺蝶 → 平川大輔

蜻蛉 → 緑川光

その他キャラ
楼主[成田剣]/ 玉芙蓉[遊佐浩二]/ 東院[川原慶久]/ 岩崎[谷山紀章]/ 新造A[山中真尋]/ 新造B[太田哲治]/ 番頭[千々和竜策]/ 男[河野裕]/ 禿A[茂木滋]/ 新造A[山中真尋]/ 新造B[太田哲治]/ 番頭[千々和竜策]/ 男[河野裕]/ 禿A[茂木滋]

レビュー投稿数8

神ひとつじゃ全く足らない「ドラマCDってすげぇ…」と思わせてくれた名盤

14年近く前の作品なのですが・・・最近出会って沼落ちどころか、渦潮に落ちたくらいの勢いでドハマりしてしまいました。
やばい。
本当にやばい。
どうしたらいいのか分からないくらい好きですこれ。
キャスティングが神なのは間違いない。平川さんと緑川さんだもん、そりゃ巧いよ。
でもそれ以上に、このお二人がそれぞれにめちゃくちゃハマり役だったからこその良さだと思いました。
私は原作の小説は未読で、CDを聴いたあとにコミカライズ版を読みましたが、平川さん演じる〔綺蝶〕も、緑川さん演じる〔蜻蛉〕も、もし原作を先に読んでいたらイメージと結びつかない声質な気がするんですよね。
蜻蛉のこの見た目に緑川さんのような低音は思い浮かばないし、綺蝶は逆にもう少し低い正統派のイケボ(平川さんに対して失礼な言い方になってるのは見逃してほしい^^;)をあててしまうもん。
これはもうね、キャスティングをした人がGJすぎる本当に。
BLを音声で聴く良さを教えてくれた名盤です。
これまでマンガ一辺倒でしたが、本作のおかげでここ2ヶ月ほどドラマCD漁りに熱中しています。

物語の舞台は、“現代の”吉原遊郭。
冒頭のナレーションに「一等赤線地区」ってワードが出てくるから昭和のお話だと思って聴いてたら、売春防止法が廃止されて吉原が遊里に戻っているパラレル現代のお話だったという、原作未読で聴くリスナーの頭を混乱させるこの設定w
普通に携帯とか鳴るからね笑笑
でもストーリーは迷わず太鼓判を押せる素敵さなのでご安心を。
そんなかつての遊里としての姿を取り戻した吉原で随一の大見世・男だけの妓楼「花降楼」を舞台に繰り広げられる色子達の恋のお話。
本作はシリーズの2作品目にあたりますが、1作ごとに主役が変わっていくオムニバス形式のシリーズなのでどこから手を出しても大丈夫だと思います。好きな声優さんの盤から好きにいくべし!
それにしてもこのシリーズ、2020年現在に眺めるとそうそうたる顔ぶれが並んでてすごいね。
本作の平川さんと緑川さんなんて、下弦の壱×お堂の鬼じゃん!ってなっちゃう。

本カップルはシリーズ唯一の色子同士のカップリングってところがいいのです。
遊郭モノだとどうしても金持ちの攻めが色子の受けを救い出してハッピーエンドとなるのが多くなりがちですが、対等カプが好きなのでそのカップリングだとあまり萌えがない。
ですが、この2人は色子同士。
2人で幸せになるには自力で頑張るしかないのです。
そこがもうめちゃくちゃに切なくて、苦しくて、もどかしくて、萌えるのです。
禿時代の2人が夜明けにこっそりと妓楼の屋根に登って、遠くに見える吉原大門の向こうを眺めながら「年季が開けたらさ、一緒にあの門を出て行こう」と約束するのですが、2人の未来に待っているのは娼妓として客をとらなければならない日々。
やがて2人はお職(ナンバーワン)を争う傾城になりますが、その頃にはとある理由ですれ違い状態になっていて、年季明けまでの日々を励まし慰め合って頑張るのではなく、お互いに張り合うことで自分を奮い立たせているのです。
禿時代に交わした約束を今も相手が覚えているのかも分からない、いわゆる両片想いの状態。
綺蝶の方が精神的に大人びていて自分の気持ちや欲にも早くから気付いていて、でもそれを隠して色好みなキャラを演じるその切なさを、平川さんの声がそれはもうめちゃくちゃ説得力を持たせて演じてくださっていてですね、、、声色がくれる切なさのリアリティたるやもう、、、泣
緑川さんの蜻蛉もまた、どれだけ可愛く演じても決して受けを“女の子化”してしまうことはないこの緑川さんの声質だから良いんだろうなぁ。
音声ドラマとしての出来栄えも素晴らしいので、この切ない物語の世界にどっぷりと浸かりながら聴けて本当に素敵な作品です。
短期間でめちゃくちゃリピートしてます。
出会えてよかった。

この2人のお話は本作だけじゃなく、ぜひシリーズ9作目の「愛しき爪の綾なす濡れごと」も合わせて聴かれることを強くオススメします。
本作は70分程度の作品なので、出会いの禿時代〜2人で吉原を後にするまでを描くには流石に時間が短すぎるのです。
それを補完するような形になっているのが「愛しき爪の綾なす濡れごと」で、こちらはたっぷり2時間越え。
合わせて聴くことで2人の世界にさらにしっかりと(むしろ抜け出せないくらいに)入り込めます。

はぁ〜リアルタイムでこの作品に出会いたかったなぁ。
調べたら全サとか付録で聴ける番外編がいっぱいあるじゃない。


※自分用メモ
花降楼シリーズ 1 君も知らない邪恋の果てに(脇役出演)
花降楼シリーズ 2 愛で痴れる夜の純情 (綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 3 夜の帳、儚き柔肌(脇役出演、後半に綺蝶×蜻蛉メインの番外編あり)
花降楼シリーズ 4 婀娜めく華、手折られる罪(脇役出演)
花降楼シリーズ 5 華園を遠く離れて~弄花~ (綺蝶のみ脇役出演)
花降楼シリーズ 6 華園を遠く離れて~恋路&溺愛~(溺愛が綺蝶×蜻蛉メインのお話)
花降楼シリーズ 7 媚笑の閨に侍る夜(脇役出演)
花降楼シリーズ 8 白き褥の淫らな純愛 (出演なし)
花降楼シリーズ 9 愛しき爪の綾なす濡れごと (綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 10 臈たし甘き蜜の形代 (出演なし)
花降楼シリーズ 11 恋煩う夜降ちの手遊び (出演なし)
花降楼シリーズ 愛で痴れる夜の純情 番外編〈全サ〉(綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 花降楼特盤~邂逅~ スペシャルCD〈全サ〉(綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 綺蝶&蜻蛉 オリジナルドラマCD 密事〈雑誌付録〉(綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 愛で痴れる夜の純情 前夜〈雑誌付録〉(綺蝶×蜻蛉メイン)
花降楼シリーズ 番外編 緋襦袢の下の秘密 (綺蝶×蜻蛉メイン)


・5/4追記
しまった、折角5/2に上げたのに…!
緑川光さん、52歳のお誕生日おめでとうございます!!!

7

シリーズ中、一番好きです

長いシリーズだから尻込みされてる方もいるかとは思いますが、そういう方にオススメしたいのがこの作品です。
これだけでも聴いてみて!と。一作目を聴いて(読んで)なくても全然問題ないです。

遊郭「花降楼」で、犬猿の仲といわれているツートップのふたり。
売られてきたころは仲良しで、いつも一緒にいたのに、なぜいま犬猿の仲になってしまっているのか。
カムロ時代のふたりのじゃれあいが本当に可愛かった。
先に水揚げされることになった綺蝶(平川大輔さん)を思って泣きじゃくる蜻蛉(緑川光さん)が可哀想で、もらい泣きしました。

ぶっちゃけると、絡みのシーンは、もっといろいろ欲しかったなぁとは思います。せっかくだから、平川さんの水揚げとか、緑川さんの水揚げとか、いろいろさあ…ww
まあでもこれがないおかげで、美しいお話に仕上がったんだとも思います。わかってるんだけどさ!w

先にレビューした久江羽さんもおっしゃってますが、平川さんと緑川さんのコンビといえば、「黒い愛情」が浮かびます。
こっちでは攻めと受けが逆転しちゃってるわけですが、両方を続けてきくと、お二人とも芸達者だなぁと感心をこえて感動しますです。本当にすごいよ。 

5

シリーズ中一番好きなカップル!!!

CDを聴いたのは随分前になります。その時はレンタルでした。
原作を先に読んでいて、それでCDも出ている事が分かり借りたのでした。

飄々としたキャラの綺蝶がイメージ通り、いいえ、イメージ以上に魅力的に演じられていて、原作を読んだ時にはそこまではまらなかった綺蝶に、このCDきっかけで凄くはまって聴いていたのに、何故か当時は声優さんへの認識も低く、声優さんのお名前をチェックすることもなく過ぎてしまい・・・

その後BLにどっぷりはまった時に、そういえば・・・と思いだし、声優さんのお名前を見て納得。平川大輔さんでした。

綺蝶も蜻蛉も、私の中では原作のイメージに合っていて、原作既読でも違和感なく、そしてとっても楽しめた一枚でした。
私の中では、攻めの平川さんの中でベスト3に入る作品です。

3

綺蝶×蜻蛉大好き!!

原作は未読、ドラマCDのみ。
花降楼シリーズがとても好きなんですが、特にこのシリーズに1作目から登場する綺蝶(CV平川大輔さん)×蜻蛉(CV緑川光さん)が、萌えすぎる。

幼少の頃から花降楼で育ち、すっごく仲が良かった2人が"傾城"になり、花降楼の2大稼ぎ頭になるけど、性格が全く違うため犬猿の仲となるんです。
だけど、心の中ではお互い想い合っていて・・・。
なかなか素直になれない2人の恋の行方は・・・って感じですが、最後は駆け落ちまでしてしまうシーン号泣。

また、攻め平川さんと受け緑川さんのCPが安定感もあり、すごく良いです♪
受け役の緑川さんがとても可愛くて、でも意地っ張りでって所も萌えポイント大!!
この2作品目の絡みシーンは、わりとアッサリ目ですが、ストーリーすごく良くてお気に入り作品です☆
綺蝶×蜻蛉のその後を描いた物語は、このシリーズ9作品目「愛しき爪の綾なす濡れごと」、合わせて聞くときっとこの2人が大好きになると思います。

4

cv 平川さん、攻めなんです!

原作未読で聞きました。

時代背景が昔なのか、現在なのか、、不思議な
昔の吉原、遊郭っぽいお話。

綺蝶【キチョウ】(攻めcv 平川さん)も
蜻蛉【カゲロウ】(受けcv 緑川さん)も
遊郭の人に買われた身分。
みずあげ(初体験)を客とすることになるのは、
遊郭に買われた二人には当たり前のこと。

同じ年くらいの二人、
綺蝶が先にみずあげをし、
数ヶ月後に蜻蛉もみずあげしてしまうところに、
突然、綺蝶が蜻蛉を襲う…

そう…いつもいつも平川さんは受けばかりなのに、
このCD では、攻めなのです!!珍しい…
で、やっぱり緑川さんは受け。(うん、わかってた)

ストーリーも面白いし、
ラストに近づくにつれ、切なくなり…
満足の作品でした!

1

可憐な緑川蜻蛉、飄々としてしたたかな平川綺蝶

花降楼シリーズ第2弾、蜻蛉と綺蝶が主人公のお話です。
小説は未読ですが、コミックスは読みました。

蜻蛉が売られてきてから、二人で廓を出るまでのお話です。
禿の頃の子猫がじゃれあっているような喧嘩から、現在のお職を張るライバルとしてのやり取りと、蜻蛉がツンツンしている場面が多いのですが、辛いときには綺蝶のところに転がり込んで話を聞いてもらったりしてもいるのです。それくらいシビアな世界である廓の事情。

綺蝶はこの仕事が好きだと言い切っていて、辛さを微塵も見せないのですが、それもきっと蜻蛉という支えがあるからなんだろうなと思いたくなります。

それぞれの水揚げや身請け、綺蝶の正体の判明などで二転三転するのですが、最終的にうまくまとまってよかったよかったです。
コミックスを読んでしばらくたっているので、ストーリーがどれくらい沿っているのか検証できませんが、CDのほうが内容が濃いような気がします。

聴き所は、少しずつ成長していく二人でしょうか。
じゃれてツインテールに髪を結われた蜻蛉とか、夜具部屋での密会とか、綺蝶の水揚げに心を痛める蜻蛉とか、その強さはどこから来るのと言いたくなるくらい芯が強く、飄々としてしたたかな綺蝶とか・・・
それから、かんざしの件や足抜け、折檻、廓ならではの背景も面白いところです。

「黒い愛情」で緑川×平川は聴いていましたが、逆は初めてで、「黒い~」のイメージが先行しちゃったら嫌だなと思っていたのですが、全く杞憂でございました。
こちらの平川くんはかっこよく、緑川さんは可憐でございました。

ところで、「髪を結ってあげる」の“ゆってあげる”はどう発音しますか?
私の地方では「ゆ↓って↑あげる」と言いますが、ここでは「ゆ↑って↓あげる」と言っています。
どうにも違和感を感じて仕方が無いんですが、私の地方の言い方が訛っているのでしょうか?

2

乱菊

>京都弁でと指定されているとかえって困る
ああっ、私も確かにそんな発言聞いた気がします・・・どこでだっただろう・・・。
前後がどんな文脈だったかも忘れちゃってるんですが(;´∀`)

でも京都弁も大阪弁も、他地区の方にはあまり違いが分かんないと思うので、特に指定するのもちょっとマニアックかなとは思いますけどもねー。ハハハ

久江羽

>乱菊様

さっそくありがとうございます。
私は関東で、平川くんも新潟ですからそうは変わらないと思うのですが・・・
標準的な発音は誰が決めるのでしょうね?

ちなみに、遊佐さんの微妙な京訛りはセクシーですよね。
脚本上に京都弁でと指定されているとかえって困るとどこかでおっしゃっていましたが・・・

乱菊

関西は「ゆ↓って↓あ↑げ↑る↑」ですか・・・ね。
思ったんですけども、標準語圏以外の出身の声優さんって、そこを正しく強制するだけでも大変ですよね~。
遊佐さんとか普段のトークを聴いてると忘れそうですけども、バリバリ京都弁の人ですしねえ。
でもある意味、方言使えるっていうのも持ち味のひとつだから、表現者としてはプラスなのかな。

スミマセン、脱線しました!

ツンツン姫がかわいい

このシリーズは全てドラマCDのみで、原作未読でございます。
面白いので、はまってます。第二弾もとても楽しめました。

幼少期は毎日一緒に過ごす程、仲がよかったのに、
犬猿の仲と言われているこの二人ですが、
綺蝶(攻:平川大輔さん)の 蜻蛉(受:緑川光さん)に
対する、深くて暖かい愛情は聴いていると
ものすごく伝わってきますね。

ツンツン姫が可愛くて仕方ないってかんじで。
傍からみていたら一目瞭然です。
しかし、レビューの順番バラバラだな、私。w

2

せつなくて好き。

娼妓同士の恋。
蜻蛉がなんだかせつないです。
綺蝶はある程度わかった上で動いてるようなところがあって。
けれど、その理由を蜻蛉は知らないから単純に距離を置かれているような印象を抱きがちで。
最初の頃に仲良くしてくれたのを思えば思うほど、距離が空いていくことは淋しいし突き放されると心は痛む。
その辺りのせつない感じがさすがの蜻蛉・緑川さん。
禿時代とかかわいい声も素敵だし、水揚げされてからの「高嶺の花」といった感じのツンとしたお姫様な感じも素敵。
綺蝶の水揚げに涙してしまうシーンも素敵でしたv
ラストの「愛してる」にやられた。
一方の綺蝶・平川さん。
親しみやすい感じで、蜻蛉を揶揄ったりしながらも可愛がりたいのが感じられる声。
切羽詰まって蜻蛉を抱いてしまうシーンとかさすが。
色っぽさもあるのに、どこか男っぽさも感じられる綺蝶でした。
それから、玉芙蓉・ゆっちー(遊佐さん)。
ちょっとしか出てないのに存在感は見事!
意地悪というか我儘な感じというか。
これ聞いたら、また玉芙蓉の話聞きたくなりました。

2

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