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98年発行。言葉遣いや当時の風習や文化に時代や懐かしさを感じます。相変わらず事件の内容は残虐で凄惨で気分悪くなりますが、個性的な横浜K町署の面々が生き生きと描かれているのが良い。小気味良いやり取りとか90年代の刑事ドラマみたい。エログロ過ぎて放映不可能だけどね。被害者も犯人もゲイっていう事件ばかり起こるし。
BLとして読むと今のセオリーと違いすぎますが、痛快アクションエロミステリーと思って読むと楽しいです。エログロが過激なのもゲイ向け雑誌に掲載されていてそういうのが好まれたか単に作者の趣味なのか。両方かも。ページをめくる手が止まらなくなる中毒性があるのは文章力のある証ですね。
攻めの風巻徹は相変わらず全人類から愛されるスーパーゲイ。浮気性だけど人間的魅力に溢れてるからま、いっかーなんて思う。彼氏にはまっぴらゴメンですが。そんな彼ともう4年も付き合ってるエロ・ヒロイン的役割の受け・冬木章悟。毎回人としての尊厳を奪われるような酷い目(性的に)に合ってるのに心が折れない凄い人。27歳にして聖歌隊の少年のような容貌だそうです(笑)無能刑事だけどだんだん彼の事も好きになってきました。もはや彼が拐われて犯されない事には犯人が捕まらない。
今回新キャラ続々登場です。ゲイのパンク小僧の後輩刑事・錦織、カッコ良すぎる女警部・南条、ホモフォビアの新人・塩野。クセが強い人ばかりですがどこか憎めない魅力たっぷりです。20年以上前の作品だけど職場でも家庭でもゲイ公認でクルーザーで同棲してるって逆に今よりも未来的で進んでいるのかも?と思いました。職務中に同僚の前で堂々とイチャつくのはどうかと思うけど。
今回プレイ的に章悟ちゃんは、緊縛(これは毎回)、骨姦(!)、3P、元彼から強姦、など色々挑戦しています。好きでやってる訳じゃないけど、体は反応しちゃうんだよねえ…お色気担当のエロヒロインだから。
作者の下の名前変更後の次巻も楽しみです。新刊の積み本もたくさんあるのについ古い作品から読んでしまう。今の時代に読むと逆に新鮮なのかも。
マッチョでレトロなヒーロー、風巻と繊細美形だけどちょっぴり変態な冬木の「ベイシティ・ブルース」第二弾です。主人公二人でも濃ゆいですがこの巻から「イケイケパンク小僧」の錦織と、アマゾネスみたいな「女丈夫」南条も加わり特濃なメンバーでさらにぶっ飛んだストーリーが展開されます。
「古老暁に死す」、「淫虐のズームアップ」、「マスカレード再び」の三編が収録されている中で、一番強烈だった「古老暁に死す」を中心にレビュー致します。
前巻はグリーン・ベレーの兵士と闘ったりしてハリウッド映画のような印象が強かったのですが、「古老~」は日本的な、それも昭和的な雰囲気とバブル時代がミックスされたかの摩訶不思議な感じになります。
えー、今実際に本を見ながら書いていますがすみません、何と説明すればいいのか私のか弱いおつむでは難しいのですが・・・時はクリスマスの頃、外人墓地で出会った老人と殺人事件です。老人は元「帝国軍人」であり、お孫さんは自衛隊員でしたが変態の悪いやつらに殺されてしまいました。何やかやあり、冬木がやっぱり捉われて、老人にその孫の骨で犯されます・・・
若くして死んだ孫のために。冬木も「昭典さん、安らかに眠ってください」と涙を流しますが骨ですよ、骨!プレイというのとは違いますが骨でヤルというのは私、初めてでした。
他にもインパクトがあったのは、その変態のやつらの悪事の描写なんですが昭典が「帝国海軍将校」のイメージぴったりだったとかでいたぶって殺してしまったとあり、昭典は帝国軍人だった老人が誇りだったので「陛下、万歳」と叫んで息絶えたとか・・・ぶっ飛んでるなあ・・・
なのにバブリーな雰囲気もたっぷりで、風巻と冬木はクルーザーに住んでます。冬木のおじいちゃんからのプレゼントです。そこで二人はエッチしてますがえろいです。えろくて今、ストーリーを追うのにくたびれました。
他にはですね、風巻は「イケイケパンク小僧」ともエッチをして、のちに風巻、冬木、パンク小僧錦織との3pもありました。自分でも何を書いてるのか少々怪しくなりましたがこんな感じです。
評価はだいぶ前に付けたので中立になってますがこれはもう、評価はいらないような感じがします。パワフルですからね。
ベイシティシリーズはこの後も何冊か続き、後にはちゃんとbl的な雰囲気になっているとか。紙での入手は困難ですけど電子がありますので、機会があったら続きも読んでみたいです。
初出が全て『月刊さぶ』と言うシリーズ文庫篇第一弾。
JUNE色が抜け、かなり性描写が激しくなっているので
好き嫌いは分かれる様な気が致します。
ただ一言添えておけば、イラストも加わったからBLになった、
と言う感じでもありません。
骨太なBLと言う印象を持って戴ければ。