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欲張りすぎても、…いいですか?
春夏秋冬、4部構成です。
一つのお話がしっかり区切られているので、とにかく読みやすい。
私自身、小説はじっくりじっくり読んでしまって、結局ぶった切っちゃうことも多いのでとても、読みやすく好きな作品です。
またまた、挿絵もいいんですよね!これが!透明感のある素敵な挿絵です。
この本も完全に表紙買いでした。
受けの切ない思いが痛いほど伝わってきましたよ...切ない、、、けど、ハッピーエンドなのでよかったよかった!
さわやか〜な読み終わりでした。
本当に好きです。この作品!
今回は失恋がきっかけで役者を辞めたウェイターと
システム開発をしている銀行員のお話です。
受様が恋に落ちた春から同居を決意する冬までの
1年間の恋物語。
受様は人付き合いが苦手な為、
学生時代から男性を好きになっても
その人に嫌われる事が怖くて
ただ見つめるだけの恋しかしてきませんでした。
しかもそんな受様に言い寄ってくるのは
彼の顔や身体が気に入ったから抱くと言う手合いばかりな為、
自分が人から好まれる人間だとは思ってもいません。
今は職場の上司と2年前から不倫の関係にあります。
勤め先の銀行では業務システムの開発担当をしていますが
新しいシステム開発に忙しい上、
コネ入社の新入社員のミスに苛立つ毎日。
そんな中での楽しみは
件の新入社員に連れて行かれたレストランに通う事。
受様は初めて訪れた際に給仕をしてくれたウェイターに
一目惚れしてしまっていたのです。
彼が今回のお相手・攻様になります。
攻様は完璧と言えるほどに整った容姿に
均整の取れた引き締まった身体を持ち、
洗練された瀟洒な雰囲気を持っています。
攻様の姿を見るだけで
どんなに憂鬱な気分でも消し飛ぶ受様。
しかし常連客となっても彼の態度は変わらず、
受様も特に話しかける事もしませんでしたが・・・
新入社員の言動が全く改善されない上、
彼女に都合の良い解釈
(自分が受様を相手にしない為のパワハラ行為)
で責められた受様は衆人環視の元にも関わらず、
自分がゲイだとカミングアウトしてしまいます。
なりゆき、
上司との不倫関係も切り捨てた受様は
どうしようもなく攻様に会いたくなりますが、
そして彼を見かけた瞬間、衝動を抑えらずに
「一度だけでいいから抱いて欲しい」と迫って、
攻様と一夜を過します。
その後、
攻様も受様を好ましく思っていた事が判明して、
二人は恋人関係を築いていくのですが、
攻様側の過去の事情が絡んで山あり、谷ありな展開です。
受様がかなり自己評価が低く消極的な為、
展開によってはかなり暗めというか
ムリヤリっぽいお話になりそうでしたが、
大きな事件があって劇的な変化が起こる短期決戦ではなく、
季節が移る事で確実に時を重ね、
徐々に気持ちが固まっていくゆったりした展開なため、
無理がなく頁が進んだ感じで
読みやすいお話に仕上がっています。
最後は二人の関係を暴露したような感じなので
今後はどこでもラブラブしそうな二人です♪
今回は本作同様自分に自信がない受様が主人公で1作、
火崎勇さんの『夕闇をふたり』をご紹介します。
しっとり爽やか、かつ色っぽい雰囲気。
これには正直、挿絵の影響も受けてそう感じてる部分もあるかとは思いますが(^_^;)
なにはともあれ、この物語の雰囲気すごく好きです。
受けはゲイですが、それをずっと隠している人物です。
全てにおいて、控えめな男。誠実な人柄と解釈しました。良い人です。
しかし、ゲイであることに、引け目を感じているせいか、
どっかものすごく冷めてるところがあって、意力みたいなものがありません。
そんな彼が一目ぼれするお話です。出会いはウエイターと客。
一目ぼれの話を読むと、
「どんなに見た目がタイプでもそんなことあるか?」って、
どうも、その執着心に納得というか共感ができず、
釈然としない気持ちになることも多いのですが、
そんなモヤモヤもなく、すんなりと物語に浸ることができました。
この作家さんセンス良いなぁと思います。
追う側は、初めは眺めているだけで十分だったのに、日増しにその気持ちは大きくなり。
追われる側も追われる側で、なんとなくの始まりが、気づけば相手にはまっている。
春夏秋冬、うつろいゆく関係がなんだか色っぽい。
わりとどこにでもありそうな事を書いていて淡々としているのだけど、
むしろそこが好き。大げさ過ぎないところがリアルで良かったです。
そして、リアルという点でもう一つ、
この物語は、男女入り乱れて話が進行するのです。
これがわりと重要。ネックといえばネックかも。
現実の世界は当然、男性も女性もいるわけなので、
女性が出てくるほうがむしろ、リアリティがあっていいような気がしますが、
女性の登場があって、その比率もデカイというのは、好みが分かれるところかもしれませんね。
私もちょっと、出てくる女の子が全員ではないにしろすごく嫌な女なので、そこは辟易としました。
しかし全体的にみれば、リアル系の話ではかなりのヒットだったため、萌えにしました。
こんなに自信の無い人がいるんでしょうかと思うくらい、恋する自分に自信が無いゲイの和泉が、レストランのウエイター・若月に一目惚れしてしまったことから始まる、情けなくてもどかしくて甘くてエロい恋する季節のお話。各章も春夏秋冬に分かれていて、少しずつ二人の絆が深まります。
ゲイという性癖のため、今まで好きになった人から好かれたことが無い和泉は、外見も悪くないし仕事もできるのに、恋には後ろ向き。
しかし、ある日若月に一目惚れし、思わず誘ってしまったためにさらなる苦悩の日々が始まります。
告白し、自分から欲しがり、朝になって逃げ出して・・・など、何かにつけ“後悔”ばかりする和泉です。
意外にも若月はそんな和泉を大事にしてくれるのですが、劇団員でもある若月の周囲があわただしくなってくると、和泉は何かにつけマイナス思考に陥るのです。
反面、若月のことを考えただけでもとろけそうになってしまう和泉は、若月さえ受け入れてくれればそんな悩みもどこへやら・・・
何かあるたびに身体で話し合っちゃうので、そういう意味ではエロさも満載。
そんな二人をかき回したり、後押ししたりしてくれる周囲の人たちが、放っておけばただバカップルのお話になりそうな二人を引き締めてくれています。
主人公が後ろ向きなわりには暗い感じもせず、読みやすいし、エロは多めなので、ちょっと読むのに向いているかな。
洸さんの作品は二作目。今回もするする読めて、流れ的には結構しっくりきてたんだろうけど、所々ん?ってところが引っかかってなかなか乗りきれませんでした。
容姿もいいし仕事も出来る、だけどゲイという性癖の事が気になって少し臆病でネガティブな和泉。
ある日不本意な理由で連れて行かれたレストランにいたウエイター・若月に一目ぼれしてしまい、それ以来そのレストランに若月見たさに通う日々を続けます。
ただ見てるだけで嫌な事を忘れ、癒される日々でしたけど勤務先でのあるきっかけで多少ヤケ気味になった和泉は若月に「一度だけ抱いて欲しい」と頼みます。
最初の引っかかりは多分ここだったかな。ノンケが顔見知り程度の男にいきなり抱いてくれと言われてはいそうですかと抱けるものなのかと。
まあ憎からず思ってた感じはあったんですけどその程度で、どうにも私の中では腑に落ちなかったんですよねー。バイならともかく。
もう少しはっきりと結構前からお互い両想いだった、的なエピソードが欲しかったかなと感じました。後出しでもよかったんで。
その辺が引っかかったせいか自分のノリが悪くなり、後のあまりにも後ろ向きな和泉にも何かひどくイラっとしてしまい、いかんいかん、お話お話、と自分の気持ちをなだめたりしました。
でも最後まで読み切ったし、とうとう若月に恋する事で「どうしても諦めきれない、辞めたくないという強い気持ち」を手に入れて、やっと若月に執着して少し強くなった和泉を見れたのはよかったです。
まあそれくらいにはなった方がいいよ、いい年してんだからと世話焼きおばちゃんの心境になってしまいましたね。
和泉も立場的に少しかわいそうといえばかわいそうな状態になりましたしね、若月が役者復帰することによって急に有名人になったりして、肩身が狭くなったり。
若月の態度は一貫して和泉一筋で、エロエロでラブラブ、BLの攻めはかくあるべき!みたいな気持ちいい相手だったんですけど、そこへ至った動機というか、そう思ったきっかけのようなものが弱くて、若月の役者仲間の木村が悔し紛れに「早いもの順だろ!」と叫んだ時、ホントにそうなんか?と思われる程度にしか出てこなかったのが残念。
多分このお話面白かったのに乗りきれなかったのは、私が一番重要視する、(ノンケの場合は)最初この男がいいと思ったきっかけと、継続していく上でこの男じゃないとだめだと思う気持ちがあまり丁寧に書かれてなかった事に不満が残ったからだと思います。
態度はものすごく雄弁に好きだと語ってたんですけど、私はその根底が知りたい人間なんだなと変に再確認。
攻めキャラの若月が魅力的だっただけに、それを存分に味わえなかったのが本当に残念。
最初の頃とか、中盤とかそういうところの若月視点がちょっと知りたかったなというのが本音ですね。
春夏秋冬、4章からなるこのお話。四季を追うごとに、だんだんと二人の絆が深まっていくのがよくわかります。しかも、若月もどんどん和泉にメロメロに。
大人なふたりなんだけど、和泉ってば今まで自分から告白したことがなくて。かといって、経験がないわけでもなく、強く迫られ流されるように抱かれたことしかないという、なんとも未熟な恋愛(とは言わないなぁ)経験しかないんです。
それがいろいろとせっぱ詰まって、ついつい若月に「俺を抱いてくれませんか」って大胆発言!
恋に臆病な大人の恋愛が、月日を重ねるうちにどんな風に変化をしていくのでしょうか。
和泉のあまりな臆病さ加減に、かなりイラッと来るところもあるし、ジメッとした雰囲気も感じるんですけど、それでも、一旦決めた「怜人のそばにいる」ことために頑張る姿にウルッと来たし、若月がどんどんと和泉を好きになっていくところもよかったし、なにより、四季を通じて絆を深めていくふたりの姿に好感を持ちました。
派手な演出とかはないんですけど、それだけに自然と二人が寄り添っていった感じがして、サクサク読み進められました。
おまけに、最後はまさにラブラブで、同居話も出てきてましたし、永遠に覚めない夢をみててくださいな。
とはよく言ったもので…
お話の一番最後のセックスは、何と前戯ナシという大暴挙でしたΣ(-∀-;)
いくらなんでもやりすぎですよ~\(+_<)/ケガしちゃう…orz
そういう超ファンタジーがラブシーンの流れを壊さず綺麗で好き、という人もいるかもしれませんが、
私は思わず「オイオイ…入らないって。ゲイビ男優だってめっちゃ馴らしても、ちょっと苦しそうだよ…ケガするって…焦」と突っ込みを入れてしまい、逆に流れが壊れました(笑)
せめて軽いファンタジーレベルで、申し訳程度に指で馴らすくらいはしてほしかった(/≧◇≦\)
お話は春夏秋冬の4つに分かれてて、どれも「もうちょっと読みたいな~」って思わせる所で終わってて良かったです。
ただ、受をこの女々しい卑屈っ子にするならば、容姿は平凡にしてほしかったです~。中性的で綺麗な容姿ならば男女問わず恋愛対象として求められることも多かっただろうから、マイノリティーのコンプレックスがあったとしてもここまで卑屈にならずに済んだんじゃないかな~と思ってしまうのです。。(〃_ _)σ∥
そして突然キレるのも、ストーリーの中では「カッコいい」と表現されてますが、男前というよりは非モテっぽく見えました。。キレる時ですら、受が「自分の中だけで完結してる感」が強いからなのかもしれません。
ついでに言えば、攻の言動が何だかよく分からなかったです(笑)受を初めて受け入れた時も受への好意はよく分からなかったし(きっかけはぶっちゃけ肉欲?)、
受に対して隠し事をして不審な言動を取っているらしい所もサラッとした説明で頭に残らず、その印象が持ちにくかったです。もうちょっと他に効果的な表現の方法があったんじゃ?という感じでした。
イジイジじめじめした「自分のことなんて誰も好きになってくれない」という悲劇のヒロイン(ヒーロー)が愛を見つけて幸せになる話を読みたい気分のときに、良いと思います。