この傷があるかぎり、君は僕のものだと思ってもいい?

流星シロップ

ryuusei syrup

流星シロップ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神56
  • 萌×219
  • 萌27
  • 中立7
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
29
得点
444
評価数
115
平均
4 / 5
神率
48.7%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
空色スピカ
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773099584

あらすじ

幼い頃、自分のために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院の中等部で峰は再会した。心を残しつつも、それ以来顔を合わせていなかった衛守の怪我が骨折を含む大きなものだったことにショックを受ける峰。寡黙で己の犠牲を問わない衛守に惹かれていく峰だったが、優しげに整った容貌に目をつけた先輩につきまとわれ、またも衛守に守られてしまう。複雑な家庭環境から、どこか愛情を求めていた峰は、いつも手を差し伸べてくれる衛守にいつしか強く執着してしまうのだったが……。
出版社より

表題作流星シロップ

衛守啓士,中学1年生→高校3年生,遠縁の親戚
峰秀一,中学1年生→高校3年生,本家の息子

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数29

青春してました!!

「空色スピカ」で確固たる絆を感じた食わせ物感ぷんぷんの峰のお話。
爽やか腹黒王子様!な峰がこんなに乙女だったなんて!
ちょっとギャップに驚きました。
普段は波風立てぬよう神経張りつめ、外面はニコニコ飄々としているのに
衛守にだけ、甘え倒し、殺し文句をストレートにぶつけるのダメでしょう!!
そばにいるだけいいからって!!
ひた向きな姿に、はぁわわ!!って、撃ち抜かれまくりでした。
受けが押せ押せなの良い!(ちゃんとTPOわきまえている)

そんな峰の姿に無骨な衛守がすっと寄り添って
ここぞって時の峰の拠り所になるものステキで。
受け止めるばかりだったのが、静かに気持ちだしてくのも!
良い男だよ…騎士にピッタリ。

普段はバリバリ生徒会の仕事をして、
2人だけになると甘くなるのが青春ぎゅうぎゅう!!
これは神作!!!と読み進めていたら
峰のお母さんの話でトーンダウン…
気落ちしている峰に対する衛守の男前度はすさまじくって
わ~~~衛守がいてくれて良かったね!!衛守ナイス!!
ってなるとこですが、お父さん…お母さん…なんやねん、それ…
で?結局、峰は愛された子供なの?どうなの?
衛守がいれば良いってことですか…となんとも苦い気持ちに。
親に振り回されて子供が悲しい気持ちをするお話は苦手なので
モヤモヤが残ってしまいました。ここまでめちゃくちゃ良かったのに!!!!

あと、皆さんが仰ってるように名前間違い多いですね…
ん?って、お話の世界が止まってしまう。
1回ならまだしも何回もあるのは…重版では直されているのでしょうか…

挿絵に関しては、高校生らしい柔らかさと強さ爽やかさを感じられ、
剣道着の上を脱いだ状態で…を描いてくださったことに感謝いっぱいです!!

0

生徒会長と副会長の恋物語 峰くんコンビの巻

この「流星シロップ」は、『空色スピカ』のシリーズ二番目のスピンオフ作品。
シリーズの内容は、いずれも全寮制学校の生徒会長・副会長の恋物語。

読み順に悩みました。
単独でも、筋が理解できるらしいのですが、やっぱり、深みが湧かない。
つまらなくなって、途中で一旦閉じて。「空色スピカ」から読みました。
人物の相関関係が薄いと、しっくりいかないのでつまりません。

シリーズの発行順は、
①「空色スピカ」
②「流星シロップ」
③「星屑シトロン 」
  ・・ですけれど、シリーズは時系列で並べると逆になります。
③「星屑シトロン」は、三代前の弾正会長コンビ。
②「流星シロップ」は、先代峰会長コンビ。
①「空色スピカ」が基準 楠ノ瀬会長コンビ

どこから読めば面白味が増すのか悩みます。ややこしい。
スピンオフで人気コンビが追加されていったシリーズなので、こうなっているみたい。
電子版は、イラスト無いのでつまりません。紙版にカラーイラストがあるそうなので、このシリーズはイラスト無しの電子版を選ばず、紙版をお勧めします。

---
「流星シロップ」は峰くんのコンビ。
峰くんは孤独で寂しい子。
実は婚外子で、生母は超美女、頭脳優秀、銀座の有名な高級クラブのナンバーワンホステス。3才まで一緒だった生母の思い出が、冒頭の美女。
母似の峰くんは、他の兄弟より全てが優れて浮いている。それが幼少時、余り良い面で出ていなかった。
峰くんの事情を知る親戚の子、ケイ君がいつもお姫様を守る騎士のようにより添って、信頼を深めることで二人そろって良い方に拓いて行くという物語。

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※2020/11月のくじで「hontの5,000円クーポン」が当選、そのクーポンで購入した本です。
♥ちるちるさん、ありがとう♥
(本当に5000円クーポンが当選するのか、実は疑っていました)ガンバッてレビュー書いて、くじを引きましょう。ハズレが多いけれど、たまに当選します。

0

大学生になった峰を見たいです。

一気に読み終えてしまいました!とても面白かったです。ほのぼのとしていて何だか心が浄化された気分…。主人公の峰が大好きです。強い受けが好きなのでドンピシャでした。素敵な物語をありがとうございました。

2

清泉学院シリーズ(2)

清泉学院を舞台にした副会長×生徒会長シリーズ(今のところ)三部作の第二弾です。シリーズものと知らずに読んだのですが、一つの作品として完結しているので読みにくさはありませんでした。

今まで読んだ数少ない男子寮モノはそんなにハマらなかったのですが、この作品は面白かったです。二人の友情や恋愛感情は勿論、寮や学校での生活、生徒会活動、仲間達との関係性、それぞれのバックボーンなどが絶妙なバランスで描かれており、学園モノに不可欠な「青春の一コマ」のようなものが詰まっていて、楽しく読むことができました。

寡黙だけど器が大きくて優しい攻の衛守もカッコ良いですが、このお話では受の峰に魅力を感じました。彼は身の丈に合ったプライドと意志の強さを持っている反面、一途で健気で、いくつかの面では自分を受け入れられずに悩んでいるのですが、その様子がまさに思春期という感じで応援しながら読んでいました。峰も衛守も少しずつ成長していくのが微笑ましかったです。

作中で長い年数が経過することもあり、登場人物は結構多いです。この点に関しては混乱しないギリギリのラインかなと思いました。コミックやアニメならここまでゴチャゴチャしないのでしょうが、名前だけポンポン出てくると記憶力に限界が…。とはいえ、男子寮モノにありがち(?)な総ホモ or ハーレム状態的な展開がなかったのは安心しました笑

出版されたのは「空色スピカ」→「流星シロップ」→「星屑シトロン」の順番ですが作中の時系列は真逆になっていて、面白い仕掛けだなと思いました。前後の二作も是非読みたいと思います。

1

ほんとはふつうに可愛い人だった

前作で暗躍していた前生徒会長の峰と副会長の衛守のお話です。
幼馴染モノでもあるので、幼少期の話や中等部時代のお話も入っています。二人のことを知るにはとても丁寧な作りとなっております。

前作の後輩目線で見る峰先輩と本来の彼の印象にはギャップがあります。前作の印象ではもっと腹黒い二重人格者というイメージだったのですが、ほとんど地で王子様だったんじゃん、と軽く驚きました。しかも実は好きな男には守られたいという乙女な気持ちを秘めてらっしゃるらしいのです。ってか、そっちの方が驚きました。腹黒ツンデレ受けを期待していたので、ちょっと肩透かしでした。だってとっても可愛くて純なお人なんだもの、峰先輩。それはそれで、決して悪くはなかった。しかもエロは少ないが、素質があるのだろう峰先輩はなんか妙にエロいし、よかった。

しかし、カッコいい系の受けを期待してた私の空腹は腹八分目というところで……。あと、せっかくの峰先輩のエロ方面の素質をもっともっと見たかった。毎週末のイチャコラ、見たかったです先生ー!!

でもまた、空色〜の方を読みたくなりました。攻めへの一途な想いを胸に頭脳的に行動する峰先輩は、カッコいいというより可愛らしい。こんなキャラなら、できればもっと衛守目線で峰先輩の可愛さを堪能したかったな〜。
ともあれ、無口なナイト系攻めと外見王子な乙女受けがお好みに合いますれば、かなり萌える作品ではと思います。

2

とてもいい!(・Д・)ノ


空色スピカを読んでいて、気になった二人のカプのお花を読めて嬉しかったです!

峰とっても可愛い(ハート
衛守が好きで好きで仕方なくって、執着しちゃうところとか。
衛守も本当に男らしさがあってかっこいい。あまり喋らないのに、いるだけて安心感があって、読んでいた私も惚れちゃいそうになりました。。(o^^o)

王子様と言われて、人前ではニコニコしている峰だけれど、裏では衛守に可愛い顔を見せていて萌えました!
初エッチの時なんか、峰、緊張しまくってました笑
他にも、女子校との交流テニスの時に、衛守が女の子と親密な関係になっていないかどうか、峰が目を光らせていたりもしてました笑

学校行事の描写が多かったですね。二人きりの時のお話をもっとたくさん読んでみたかったなー、とも思いました。
でもでも、たくさん萌えをいただいたので、神評価で!!かわいさんの本好きです!笑

3

弱みを見せない女王様と溺愛する騎士でした

いい話だった。
ラストシーンの卒業式では涙滲みました。

シリーズ2作目は前作『空色スピカ』の主役カップルの前期の会長&副会長がメインカップルです。
前作でもキラキラ王子さま(実は計算高い腹黒)な会長が気になっていたので読んでみました。
時系列から言うと、彼らの幼い頃から中高時代なのでこちらを先に読みたかったような気もします。
後半の楠ノ瀬らが出てくるあたりから彼らの別視点が見られて楽しめたので 、2冊セットで読むことを勧めたいです。

ストーリーは峰が子供の頃、遠縁の衛守に助けられた時に怪我を負わせた記憶はあったが幼かったためその後のことはあまり知らなかったのです。
やがて共に中学から寮生活をするようになった時に初めて、その時の怪我で今でも大きな傷痕が残っていることを知るのです。
羽根をもがれた跡のようだと言い背中の傷に触れるシーンが仄かにエロちっくでした。
そして、自分を受け止め守ってくれた衛守のことを密かに想うようになります。

ここで、ただ見ているだけとか、実家の本家筋の命令で側にいさせるといった安易な策を弄するのではなく、嫌われ者の舎監を手懐けて同室になるよう仕向けたり面倒な生徒会役員を引き受けるなど涙ぐましい努力をしつつそばにいられる状況を作り徐々に距離を縮める健気君なのですね。

一方衛守の方も、可愛くてか弱いお姫様な峰を子供の頃から気になっていて、寮の風呂場で背中の傷をみて裸で羽根のあとみたいだとか僕のためにごめんねなんて言われて、はっきり自分の気持ちを自覚することになり、可愛くて弱いお姫様を護衛する騎士が誕生したわけです。

峰がよからぬことを仕掛けてきた先輩にむりやりキスされてしまったとき、助けてくれた衛守に抱きついて唇を合わせてしまうのです。まるで浄化かあるいは上書きしたかったみたいに思えました。そんな峰のびっくりな行動も衛守はちゃんと受け止め抱きしめてあげるところが良かったです。そのシーンがカラーイラストになっているのも良かった。
衛守が先輩を撃退しそのあとも的確に処理する姿に惚れ惚れしました。
寡黙でストイック、剣道で鍛えた立派な体格、名前がまた衛守ですからね、騎士とか護衛になるべくしてなったようですね。

お互い相手への思いを自覚しても、相手の気持ちが違っていたら失うことになるかも?と悩んだりグルグルする月日を送るのかと思いましたが、割とあっさり難なく成就します。
剣道の練習の後、更衣室で峰から仕掛けます。
2度目のキスです。
それからが、甘いんです。
衛守がベタ甘なセリフを恥ずかしげもなく吐きます。寡黙なくせに峰に対しては惜しみません。
凹んだり自信喪失した時に「欲しい言葉をくれる」のですね。

二人とも家庭がちょっと複雑なところがあって特に峰の方はより深刻では居づらいところがあるのです。
計算高かったりいつも笑顔で敵を作らない生き方、というのは出生からくる処世術だったわけです。
か弱いお姫様じゃいられなくて、自分で運命を切り開いていく女王様でした。
峰は母親のことを知ったあと、誰にも必要されないし愛されてもいないような寂しさや孤独感を感じましたが、衛守に「ぎゅっとして」「背中とんとんってして」と甘えるシーンにキュンキュンしました。
そして衛守が、もし母親に本当の気持ちを確かめたいと思ったら一緒に行ってあげるというセリフに救われた思いです。

同じ付属大学の法学部に進学する2人は将来同じ弁護士事務所で辣腕を振るうことでしょう。
そして、白馬に乗った王子様のような弁護士と、寡黙なナイトのような弁護士と有名になるかもしれない…などと妄想しました。

9

お互いが執着しあっている

『空色スピカ』で主人公達の一期上で登場した生徒会長・副会長のお話です。
単独でも読めますがスピカの方にかなりこちらのキャラも登場しているので、先にスピカを読まれることをお勧めします。
学院内と寮を中心に話は進み、攻め受けの両視点で語られます。

受けの峰は、幼い頃に自分のために大怪我をした遠縁の攻めに執着愛を抱いています。
家庭の事情で家に居づらく、寮のある清泉へ入学。
中等部時代は少女のようでしたが、高等部で背も伸びていわゆる王子様的ビジュアルに本人の気持ちもよそに変化していきます。

攻めの衛守は峰の同級生として清泉学院中等部で再会します。
寡黙で体も大きく、剣道が強いという理由で清泉へ進学を決めた自立型の少年。
峰の危うい魅力を理解し、それによる弊害が起こるのではないかと心配しています。

峰は幼少時代から生みの母そっくりの危うい美しさがあり、変質者に狙われたり女性から過度のライバル意識を持たれてきました。
そのため、いつも笑顔を絶やさず他人を否定せず自分を殺すことを当たり前とすることで、自分で自分を守ってきたと言えるでしょう。

家族愛を諦め自分自身の価値を見出せないまま成長してきましたが、清泉で衛守に再会し、自分のために残った彼の背の傷を「天使の羽」と称し目の当たりにしたことで、自分が守られたことがあることを実感します。
そこが、無意識に愛を欲してきた峰の衛守への執着の原点かなと。
後に衛守が峰へ防犯ブザーをプレゼントするのですが、このことも峰が衛守に間接的に守られていることを実感させています。

そんな峰も中等部ではテニス部へ入部し楽しく過ごしてきましたが、三年の先輩にしつこく迫られ困惑と過去の変質者への不快さ、自分が執着される恐ろしさを感じます。
放課後の用具室で先輩に押し倒された時、助けにきてくれたのはやはり衛守でした。
この事件によって峰は一歩衛守へと踏み出し、衛守もその一歩を受けとめます。

峰は、衛守が自分に対して抱いてくれている気持ちが変化してしまわないか、年々青年体型に変化する自分に冷めてしまわないか不安を常に抱えています。
が、衛守視点でも描かれている作品ですので読み手には衛守の愛情の深さが理解でき、ホッとできます。

峰と衛守の関係は卒業後どのように変化していくかはわかりませんが、今現在のお互いへの愛情は本物だと言えます。

今こちらのシリーズは三冊発行されていますが、ぜひかわいさんには続けて頂きたいと熱烈希望です!

7

うーん・・・

硬派で格好良い衛守(攻め)と美人で頭の回転が速い峰(受け)の組み合わせ、とても可愛かったです。二人が、じっくり時間をかけて結ばれるのも素敵でした。
また男子寮、(ギムナジウムもの)っぽい独特の若い心の葛藤、どこか未成熟な部分や雰囲気も伝わってきて面白かったです。

ただ・・・関連作1作目と3作目を読んでいないせいもあるせいか、登場人物が多くて、混乱してしまいました(汗)
生徒会のメンバーは、もちろんのこと前生徒会長達(ここまでは、まだわかるのですが)中学時代の同室になった人たちや学校の先生の行動、皆それぞれ名前や性格・見た目、それぞれの動向などを詳細に描かれているので、話の世界が広がる分、把握しきれず・・・

1度出て来たきり、ほぼ二人に関わってこない人もいたりして。この人、誰だっけ?とページを戻ったり、頭の中がぐるぐるしてしまいました。(@@;)時間を掛けて読んでみましたが、そっちに気をとられてしまいました。

このお話が面白くなかったという訳ではないので、完全に自分の文章理解力不足なのかな・・・と。(名前が覚えられないだけ)と思います。
学園物で可愛らしいお話が好きな方は、すごく楽しめるかと思います。(^^*)もう1度、落ち着いてゆっくり読んでみたいです。

4

BLを読んでいて、はじめてこの子女の子だったら良かったのにと思った

「空色スピカ」で楠ノ瀬くんと高科くんをくっつけた(笑)いえ、次期会長と副会長に指名した、彼らの前の生徒会長、峰先輩のお話です

「空色スピカ」で暗躍していた峰先輩。
いったいどんな中学高校時代を過ごしていたのでしょう。

相変わらず、小椋ムクさんのカバーが素晴らしい~
衛守くんにぺったりくっついてる峰くんが本当に愛らしい

私立英明大学付属清泉学院シリーズ?2作目。
生徒会長は「清泉に峰あり」「清泉学院の白馬の王子様」と称えられる峰秀一。
副会長は「王子を陰になり日向になり支える寡黙な黒の騎士」衛守啓士。

「空色スピカ」のふたりは、生徒会に入ったところで互いを意識したというか知り合いましたが、今回のふたりは、それ以前からの知り合いです。

峰くんと衛守くんは遠縁の幼なじみ。それぞれ、複雑?な家庭の事情があり、遠縁ですが血は一滴もつながっていません。

幼い頃から、親戚の集まり等で顔を合わせる程度でしかなかったふたりですが、互いに、清泉学院中等部に入学。寮で同室になります。
そこで、峰くんは、幼い頃、木から落ちそうになった自分を助けた衛守くんが大怪我を負っていたことを知ります(衛守くんの背中には大きな傷跡がありました)
幼い頃からとても可愛らしかった峰くんは、中学生になってもまるで女の子のような容姿です。
小学生の頃には、変質者にねらわれたという過去があります。
そんな過去も手伝って、自衛はしていたのですが、部活の先輩に絡まれ、またまた衛守くんに助けてもらいます。
そのあたりで、峰くんにとって衛守くんは特別な存在になります。

女の子のような容姿だった峰くんも中学2年生あたりからぐんぐん成長します。
お姫様から王子様へ華麗に変身してしまいますが・・・実は、本人はずっとお姫様でいたかった。
「空色スピカ」では、高科くんにかなりブラックな一面を見せていましたが、本当の峰くんは、たったひとりの人を思い続ける可愛らしい乙女でした。
衛守くんのそばにいたい。いつも一緒にいたい。
たったひとつの願いのために何もかも引き受け、完璧に遂行する。
誰にも見せない健気さを持っていました。

そのあたり、何も言いません(ホントに寡黙なんだわ~この子)が衛守くんも気づいていたのだと思います。
読んだ方は、わかると思いますが、衛守くんに対する峰くんのうっとおしいまでのまつわりつき方(笑)
普通ならちょっとひくかな~と思うのですが、このお話に関してはそういうのなかったな~峰くんが可愛くて可愛くて

あまりBLを読んでいて思うことなかったですが、この峰くんに関しては「ああ、女の子だったら良かったのにね」と「女の子だったら衛守くんと結婚して家庭をつくって幸せになれたのにね」と思いました。

そして、余談ですが・・・この本、間違いが多いです
とにかく登場人物の名前の取り違えとか、間違いとか・・・本当に校正したのかな?という・・・
作者が間違ったのか、出版社が手抜きしたのか、謎ですが・・・ノベルズは高価なのでそのあたりちょっと気になりました。

このシリーズ、キラキラ・ドキドキ・ピュアな感じがとても素敵なのに、本のできあがりのお粗末さが本当に惜しい。




11

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