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奈落の底まで乱れ堕ちろ
love hazard
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『Dr』シリーズ9作目です。
こちらは、今までのように『脇キャラクターがメインに』っていうんじゃなくて、たぶんシリーズでは出て来てない気がします。
過去に恋人を亡くした上杉(受)と、ヤクザの玄次(攻)。
とりあえず、あらすじと表紙イラストから受けた印象とはいろいろ違いました。
玄次が年下だというのはわかっていましたが(でも、8歳も離れてるとは思わなかったけど)、こんなやんちゃなワンコ系だとは。
しかし、26歳にしては中身が幼過ぎないか?
でも、それよりもあらすじに『上杉が医師だと知って態度を急変』ってあるので、ニュアンスからもてっきり『拒絶・反発』方向かと思ったら・・・これのどこがどう『急変』?
なんか的外れなあらすじ多いよね~。
まあ、それはともかくラブは悪くなかったんですよ。
個人的に、年下攻自体が苦手なんですがその中ではワンコくんは例外的に結構好きなので。
それに、今までにも散々書いて来ましたが、もともと『お仕事もの』(中でも『医療もの』)がものすごく苦手なんですよね。
こちらは、主題が『病気』じゃない上にトリアージ関係も(仕事描写・説明としては)意外とサラリでホッとしました。
別に、医療に限らずどんな仕事でもですが、専門知識を求めてBL読んでんじゃないんだよね。
仕事描写詰め込むよりもラブ書いてもらった方がいいので、そういう意味では読みやすかった。
ただ、じゃあ好きか・面白かったかと訊かれたらNOです。
キャラクターもあまり好みじゃないんですが、何よりもストーリーがちょっと『やり過ぎ』に感じてしまってシラケました。
なんか終盤でいきなり陳腐なメロドラマ見せられた気分です。その前まではそれなりに楽しめたのに・・・
う~ん、いろいろと残念でした。
ヤクザがいかにも医者を襲ってる風体の表紙に魅かれました。
日向先生のDrシリーズ中のこの作品、ズバリ!テーマは「トリアージ」
トリアージというとアレですよ。最近耳にする医療専門用語。
災害時、多くの怪我人が出たとき、医者が患者の容体を診て残酷にも思える色分けされたシールを貼って「選別」するやつです。
一人でも多くの人を救うために可能性がある人を選び救うという・・・
「黒」・・・それは例えその時、息があっても医者が救えないと判断した死の宣告の色なのです。
こんな重~いテーマを背負って生きてる主人公・上杉。
自身も災害時に居合わせ、最愛の彼氏を選別の中亡くしたこれまた暗~い過去を持っています。
まるでというかまんま悲劇の主人公。もう恋愛はこの先ないだろうとあきらめつつも、衝動は吐きだしたいとその手のバーに行ったところ運命の相手と出会います。
玄次は、ヤクザで一家の身内、ノンケのうえに年下ですが、上杉に魅かれ口説きまくり。
正直、ちょい悪で俺様、頼れる兄さんのイメージを期待していたので、実は甘えたでワンコ、明るいカッコつけなキャラで意外。
他の日向さんのキャラでいうと早乙女英二とか近いかな。
この話、最大の誤算は黒川先生。あまりにも上杉が黒川を慕うあまり、また作者さんが黒川好きすぎるせいでこれでもかと持ち上げ、実は肝心の二人の恋愛が描かれていないような・・・。
トリアージについてもそのシステムの説明がドン!でしつこいくらい。
そしてなにより、あまりに設定を作りこみ過ぎて安っぽい昼ドラ展開に、愕然としてしまいました。
もう、事のあらましはうすうすわかっていたけどえええ~!?な上杉の被虐的な行動に苦笑いです。
ちょっとどん底の不幸に酔ってないか?と思ってしまいました。
良かったのは最初の出会いとかバーでのやり取りくらい。
まあトリアージは、おかげさまで知識になりましたがw