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himawari no kotoba
痛かった・・・。
同い歳CP。
お互いがはじめての相手ということで
心も身体もすごく潔癖で痛々しいほど。
受けはちょっと複雑な家庭環境にあり
それが受けの繊細さに拍車をかけているんだろうけど
それを同じ歳の攻めが支えるにはやはり無理があったんだよね・・・
受けだからって恋愛に対して受身でいいわけじゃなく
ふたりで支えていかなきゃいけないところを
受けは家庭環境の複雑さやまわりの大人のせいにして
甘えていたように思いました。
でも、受けが悪いとは思えなかったです。
もちろん攻めが悪いとも思えず・・・そこがはがゆいっ。
攻めが浮気をして受けがショックでヒスを起こす場面は
ちょっと心がえぐられるようなリアルさがあった・・・
あそこで泣きました。
結局、ふたりはあまりにも恋に純粋で潔癖。
“大人の”純愛を貫いてくれたところにあっぱれ。
崎谷さんですからエッチのバリエーションは
ふたりの年齢や気持ちごとに違って、そこも楽しかったv
受けのお姉さんは、かわいそうな人だとは思うけど
どこかはた迷惑な感じがしてならなかったな・・・。
このお姉さんを天使と表現していたけど、私には天使には見えなかった・・・
今回は真面目な家庭で育ったすっきりとした男前の弁護士と
かなり複雑な育ちのカフェバーのマスターのお話です。
二人の出会いから分かれても引きずっていた過去と決別し
新たな道を踏み出すまで。
シリーズものである本作は
前二作のお話が伏線として関わってきている為
本作の主人公となった受様は
最初から複雑な家庭で育った人物として設定されています。
受様の年の離れた姉は先天性の病の為ずっと入院中。
義兄には姉とは別に恋人がいます。
甥という子供までいながら他に恋人をつくる義兄も
義兄の「浮気」を許す姉も全く理解が出来ませんが、
全ては自分が望んだ事だという姉の言葉に逆らえず
義兄の恋人の存在を受け入れる事にします。
受様が真に許せなかったのは何なのか
それが後に攻様との破局を呼ぶ事になるのですが、
まだまだお話は序盤!!
受様が攻様と出合うのは高2のクラス替え。
ある賭け事がきっかけで言葉を交わすようになります。
明るく積極的な攻様に急激に懐かれ
初めて出来た友人に親友と呼べる程心を許す受様。
そして攻様に告白されると
ある種の違和感を感じながら彼を受け入れてしまいます。
しかし最初の違和感は少しづつ攻様に伝わり、
攻様が受様の気持ちを疑った結果の浮気騒動に発展。
二人の関係に大きな亀裂が入ります。
それぞれが大学に入り環境が変わっても
受様をあきらめきれない攻様は復縁を迫りますが、
根深い思いに囚われた受様は彼を受け入れません。
はたしてこの二人は本当に上手くまとまるのか?!
最後までハラハラな展開です。
子供の頃は大人は何でも出来ると思っていたものですが、
実際に大人になって自分の能力を知ると
世の中には自分にできる限界がある事、
全てが自分の思うようにはいかない事のほうが多いもの。
大人だからという理由で
全てに耐えられる訳ではないのだという事が全面にでた分、
心の中にざっくりと踏み込む痛い場面が多く、
人として大切な事は何なのかを考えさせられるお話です。
ココまで凝ったカップリングは難しいので(笑)
今回は臆病な受様を徐々に落していく受様という事で
柊平ハルモさんの『冷たい指先』をお薦めします。
信号三部作・最終巻は、こじれにこじれた10年愛の物語
痛い、切ない、じれったい
前2作で、お子様チームは、それぞれの試練を乗り越えて伴侶を得た
そして、いよいよ、自分の気持ちにも向き合わざるを得なくなった昭生
果たして彼は、掛け違えて、縺れて解けなくなってしまった伊勢との関係の、本当の芯にある物を取り出して見せることが出来るのか
トラブルメーカー喜屋武との因縁と、その結末もしっかりつけて、
滋の本当の思いも聞けて
これからの昭生は、少しずつでも前向きに生きていけるのだろうな
前々作・アオゾラのキモチ―ススメ―にも登場してたバー「コントラスト」のマスターのお話。
残念ながら、今の時点で前作・オレンジのココロは未読なんですが
多分、過去の2作品ではっきりしてなかったいろんな事が
この作品の中ではっきりしたのかな?と言う感じで
信号機シリーズを読んで来た人にとっては、すっきりしたんじゃないでしょうか。
でも、すべてを読んでなくても
この作品単独で充分神評価に相応しい作品だったと思います。
てか、崎谷さんの作品で
ここまで痛い思いをしたのは初めてでした。
(まだ読んでない作品もたくさんあるので、あくまでも私の読んで来た中では、ってことですが)
この作品に出てくる人たちはみんな
ある意味すごい大人で、とても相手のことを想っていて
それなのに、どこかでちょっとづつすれ違ってて
というか、大人だからこそ
相手の気持ちを思いやりすぎて我慢して
どんどんすれ違っていったんではないでしょうか。
みんなの気持ちが上手くリンクして行かないもどかしさは歯がゆいばかりでキツイです。
そんな中、唯一の救いは
昭生の甥・朗(あきら)の存在でした。
前々作・アオゾラ~でもかなりいい味出してましたが
そんな彼を作り出していたのが
彼を取り巻く環境だったんだな、というのが
この作品でよくわかりました。
この作品に出てくる大人たちはみんな不器用で
そして、じつは誰よりも子供だったりする中
朗が一番大人だったと思います。
まさに、タイトルの「ヒマワリ」は朗の事だったんでしょうね。
前作で色々あったみたいですが
それ以前から、自分の置かれた状況をちゃんと理解してて
大人にならざるを得なかったのかもしれませんね。
昭生の抱えていたもの、そんな昭生をまるごと受け入れようとした伊勢の苦悩が
オトナだからこそ、どうにもならないところまでこじれてて
八方塞りに見えて、途中何度も涙が止まらなくなりましたが
それを解いてくれた「ヒマワリ」に本当に救われました。
崎谷さんもあとがきで言ってますが
「大人のブラックボックス」を暴いたような、かなり心が痛い作品でしたが
だからこそ、大人に読んでもらいたい、と思いました。
これは…完全にジャケ買いです。
というかあたしはほぼジャケ買いが多いです。
挿絵にめちゃくちゃ左右されるので、
「このひとは本気でむり!」っていう絵柄の方だと
どんなに好きな作家さんでも読めません…
というか読んでみたことがあるけどやっぱり無理だったっていう…
まあそれはおいといて
この作品、シリーズというよりはスピンオフの3作目で、
それなのにこれしか読んだことないんですけど、なんでかっていうと
前2作は受けの子がかわいすぎてちょっと敬遠していたので、
「オトナ受きた!!!!」と即買いいたしました^^
あとあらすじの「徹底的に破局」っていう言葉にも興味が…^^^^どんなだよっていう
そしてよくあたくしの購入ボーダーになるのが、
「挿絵に受の泣き顔が入っているか」
になるので(おい)
確かこれは2枚くらい徹底的なぼろぼろっぷりのものがあったので
これはもう買うしかないと思いました^^
ネタバレにならない程度に感想を述べますと、
さすが崎谷せんせい、スピンオフでもちゃんとこれだけで読めますし、
ちょっと受が精神的にあやういところが本当に人間くさくてあたしは好きでした^^
攻もしっかり人間くさい弱さがあって、
ちゃんとそれにいたる背景もしっかり書かれているので、
すんなりと世界に入り込めます。
とにかく受がぼろぼろになるので、
感受性豊かな方はきついかもしれません…が、
あたしは久しぶりに感情移入しまくって泣きまくりましたけどね(笑)
人間が内包している弱さやずるさをちゃんと書き留めてくれるおはなしが好きなので、
そして崎谷せんせいはえろも濃厚なのでだいすきです^^^^^^
とりあえずこの作品に対する評価は、
これから何度も読み返す可能性大
になりますね^^
信号三部作・最終巻
『ヒマワリのコトバ ― チュウイ』は
かなり複雑な育ちの昭生は、
真面目な家庭で育った伊勢と
出合ったのは高2のクラス替えのときだった。
ある賭け事がきっかけで言葉を交わすようになり、
明るく積極的な伊勢に急激に懐かれ
初めて出来た友人に親友と呼べる程心を許す昭生・・・・・・
そして伊勢から告白し恋人同士になったが、
伊勢が昭生にとって自分は“誰かの身代わり”なのではと
疑った結果の浮気騒動に発展から徹底的に破局してしまう......
このことで昭生が別れようと言い出したが、
伊勢は別れようとしなかった。
伊勢ずっと想い続け、謝り続け、
そばに居続けた伊勢ってすごいですね!!と
大人の恋は少し濃密で臆病なのか!?
なぁ~っで(笑)
今作を見たのなら、前二作もおススメですよ!!
崎谷さんはとにかく文章が読みやすい、かなり文才のある小説家さんだと思います(BLという枠に限らず)。とくにBLにおける最重要ポイントであるえろす描写が素晴らしく、萌え~て感じで大好きなんですが、作品が萌え感を基本に特化していて、それほど心理描写で惹きつけられる深みはないかなというところで自分の中で最高においしいB級グルメって感じだったんですが。。。
でもこの作品は以上のような他作品とは一線を画す感じでまるで木原音瀬さんを彷彿とさせるような登場人物の内面に迫った心理描写(痛め)、また文章が上手いもんだから面白い推理小説のようにすらすら読める。素晴らしい。
崎谷さんこうゆう才能もあったんだなと新たな一面に驚かされました。元来の崎谷ファンの方からは賛否両論かも知れませんが、個人的にはこうゆう角度の作品もっと開拓してほしいです。とっても面白かったので。すごい幅の広い作家さんなのかもと思った一作。今まで崎谷さんにあまり興味がなく、わりと渋めの作家さんを好む方もこの作品は面白いんじゃないかなと思います。ぜひぜひお試しあれ
読んでいる間もやもやとして、ラストで晴らされるんですがその後もしばらくもやもやの消化に時間がかかり、今はすっかり賢者タイムに。そんな読後感のお話でした。
年少組よりも実は臆病でヘタレだった昭生のお話でした。これほどヘタレだとは思わなんだ・・・。かわいくていじめたくなる、弄びたくなるようなかわいさで、かなりな大物のツンデレ。
相馬家(というかほぼひかり)関連は本当に罪つくりですね。読んでいて朗だけでなく昭生の成育歴にも大きく影を落としていたのがわかって、ひかりが許せない気持ちになってしまいました。
元々の性格もあったんでしょうが、それにしても。ひかりは結局死ぬ死ぬ詐欺のようで、看病疲れする家族のことを本気で考えたことあるのかな?と思ってしまいました。その辺は昭生との会話と滋のセリフで多少フォローされていましたが、足りなかったです。
それとどうしても謎だったのが、昭生がひかりの容態が悪くなると情緒不安定になってしまう部分でした。「恋をして」という呪い以外にも実は何かの呪縛があるんじゃなかろうかと勘繰ってしまいました。
どうしてここまで?と思っていたし、成育歴として相馬家関連は本当にひどくて昭生がかわいそうでした。伊勢にももう昭生のことは許してあげたらいいのに、と思いました。
ひかりや滋の言葉は昭生には酷だと思いましたが、喜屋武のよう男にも救いを描く崎谷さんがどうして?と考えていて、もしかしたらと思い当たったのが「大人になったら自分の責任」ということでした。
どんなにひどい成育歴を過ごしてきたとしても、そのせいでつらい経験をしたとしても、必要なものをもらえなかったとしても、大人になったらその全部を含めて自分として、自分の足で立って生きていかなくてはならない、ということ。たくさんの武器と恵まれた能力を持っている人もいれば、頼りない武器だけで力もなく、それでも歩いていかなければいかない人もいる。公平なスタートでもなく千差万別だけれど、それでもその先の未来は等しく誰でも変えていくことができる。だからもう、育ちを理由に甘えることはできないよ、ということを言いたかったのかな?と。
昭生には少し厳しく思えるような伊勢の言動も、そんな考えからだったのかな?と思いました。
そう思って眺めてみると、信号機3部作で自立できた子から彼氏ができてるような気がして、素敵なパートナーシップのためには自立が必要だと暗に示唆されているような気がしました。
ヘタレな昭生も泣きべそかきながらも、やっと何とか頑張って幸せになるラストは本当にホッとしました。まだまだ臆病だから頼りないけれども、苦しみが長かった分、伊勢と幸せになってほしいと思います。
・・・伊勢の異常な粘着度には、困ることもあるだろうけどw
BLとして、というよりも昭生の人としてのお話にBLが深く関わって、考えさせられる作品でした。割と重いけれどそこに崎谷エッセンスが降りかかっていて、しっかり読ませる作品になっていたと思います。
読んですぐに思ったのが、
「これは後何回か読み直さないとな…」でした。
崎谷さんの作品はたくさんというほどではありませんが
そこそこ読んでいるほうだとは思います。
その中でもこの作品は一番内容が濃くて、深い。
実は前二作は読まずに「ミントのクチビル」って言う
シリーズ関係だけど、少し離れた本を最初に読んだあと
三作目のこれを読むという変な入り方をしたのですが
全然違和感ありませんね。
「ミント~」では昭生がかなり大人な印象があったのですが
店を構えてからでもあんなにも不安定だったとは意外でした。
そしてこんなにも裏切られて、裏切って、すれ違って…
って作品を読んだのは初めてです!!!
お互いいけないところがあると知りながらも
伊勢をあしらう昭生に「もっと素直になれよ!!!!」
って思ってもどかしかったです…
そして伊勢はすごいと言うしかないです。
こんなにも認めてもらおうとがんばって…
何回も泣きそうになりました。
昭生のお姉さん、ひかりの言葉に毎回唸るくらい
ひかりも大好きなキャラ。
その後前二作を読んだのですが、
もうだいぶタイプの違った話だな…と。
とにかく崎谷作品は素晴らしいです。
この本について、いろんな評価を見て回ったのですが、
「すっごくおもしろかった!」という人と、「重すぎて辛かった」の二つに分かれていました。
まあそれもそうかな、とは思うのですが、痛い・重い・暗い・辛い話が好きな私にとってはご褒美のようなお話でした。
ただ、読む人の好みに本当に左右されるかな、と思います。
これの前二つ「アオゾラ」と「オレンジ」はまあまあ色々な人が読めるかな?
あまり話の核心に触れないようにして話すのは難しいのですが、
やはりみなさんがおっしゃっている「相馬家の家族構成」がひとつのキーだと思います。
「理解できない家族構成」は、私もちょっと残念だなと。
ただ、そのことを感じさせないような心理描写・話の進行はさすが崎谷さん、といったところだと思います。
私が一番キュンと来たのは、終盤「しんどくても昭生がいいよ」と伊勢が言うところです。
「しんどくても」というのはなかなかないですよね。愛を感じます。
あと、昭生に伊勢の浮気がバレたときの、昭生の動揺っぷり。
ヒステリックになった昭生が可愛くて可愛くて、何度も読み返してしまいます。
重たい話が好きな人なら、すらすらと読める一冊です!
(話を全部理解するには前2作品を読むことをおすすめします)