茅島氏の優雅な生活 1

kayashimashi no yuuga na seikatsu

茅島氏の優雅な生活 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神55
  • 萌×235
  • 萌16
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
25
得点
466
評価数
113
平均
4.2 / 5
神率
48.7%
著者
遠野春日 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
日高ショーコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
茅島氏の優雅な生活
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344816374

あらすじ

何不自由ない生活を送るはずの資産家・茅島氏の心を初めて捉えたのは庭師の青年!? 大人気シリーズ待望の文庫化!!
出版社より

表題作茅島氏の優雅な生活 1

その他の収録作品

  • 茅島氏の優雅な生活
  • 休暇の過ごし方
  • 春の嵐
  • 晩餐会と学友と奥庭
  • 続・休暇の過ごし方
  • くちびるの快感
  • あとがき

レビュー投稿数25

無垢だけど愛に貪欲な大富豪

作者さんの作品初読みでした。
このシリーズに関しても全く無知な状態で読みました。
茅島氏と"彼"という表現での第三者目線で書かれていて、彼がどういう関係なのか、2人はどんな人物なのかが不明のまま会話が続くという始まりなので、こういう書き出しに慣れてなかったので少々戸惑いがありました。

それと茅島氏が庶民には大抵想像つかないような生活環境にある上、氏の性格も世間知らず・無感情・浮世離れしているときていて、始めの方は没頭できる感じではなかったかも知れません。

ですが、茅島氏の中に眠っていた情熱がほとばしり始める時、普段の茅島氏からは予想できない言動をするのでどんどん引き込まれて、ストーリーにはまり込んでいきました。

意中の人を遠くから見ているだけだった茅島が、ひょんなことからおしかけ女房的な行動に走る過程がとても面白いです。
茅島氏にしかできない行動だなぁ、と思います。

「きっと将来別れなければならない関係」という部分に切なくなりながらもBLのこういう部分が大好物なので、3巻まであるのならこの設定、もうちょっと引っ張って欲しい気もしました。

エロに関してピュアだった茅島が欲望に忠実に、貪欲になっていくのも非常に良かったです。

最後まで庭師の名前が明かされず"彼"のままでした。
そういう部分も返ってミステリアスでいいのかも知れませんね。
続きも読むのが楽しみです。

1

・・・

漫画版の神評価が多いので、原作に興味を持ち、電子版を購読。

原作の方が、やっぱり面白味が深い。
これから、2-3巻を読み進みます。

1

此処が彼の原点・Ⅰ

遠野さんの小説を読んでいるとたまーに登場する神出鬼没な謎の紳士がこの人、茅島氏だ。
もうそろそろ肝心の彼のルーツを読まないとな、と長年積んでいたのをやっと読みました~。
(コミック版のほうはまだ読めていないけれど)
この新装版は2009年刊で、初版は1999年刊のリーフノベルズになる。

今までBLでセレブや貴族王族ものを多々読んできたが、この話を読んでみると茅島氏の唯一無二なキャラクターが際立っているね。
この人の周囲だけ空気の流れが違っていそうな雰囲気が漂っていそうと感じる事はなかなかない。
読み出して間もないうちから彼の浮世離れしている様子は充分に感じられたが、やんごとなき方々と同格の高貴さとは!!

もう一つ読んでみて意外だったのは、茅島氏が選んだ相手が常に側に居る執事でも見目麗しい秘書でもなく庭師の男だという点だった。
まぁ波多野氏は執事歴30年というベテランで主人・茅島氏を常に見守る立場が板についているし、秘書・小泉氏も立場を弁えているところからして相当有能なのが伺える。

ちなみに、1巻目の短編6本を通しての茅島氏の心は"恋するときめき"で占められている。
茅島氏の言う事やる事って大抵唐突だし、相手の空気を読まない一面もあるのに、KYだと不快な気分にならない不思議さがある。
いきなり庭師の家に乗り込んで告白したにも関わらず、まさか彼が茅島氏の想いに突き動かされて一夜を共にするとは…!!
しかも案外大胆な絡みに順応しているし(笑)

こうして庭師だけでなく、読んでいる側もあっという間に恋を知らなかった高貴な男に惹き込まれてしまったのだった。

0

原作も最高

リーフ出版のCDで大好きになり原作も読んでみました。
CD同様の感想です、とても最高…!!!

小説ならではな情報量の多さにも大満足です。
流れを知っていても、新たな魅力に惚れていく。

茅島氏はやっぱり可愛いなぁ。
かやしま すみと って流れるようなフルネームからしてもう全部素晴らしい。

感情の起伏が少ないかと思いきや庭師に見せる情熱的な愛には読者側もドキドキさせられます。
こんな大金持ちに好かれたら私だったら堕落しきってしまうと思うのに(笑)ストイックに付き合いを続けつつも庭師側がなだらかに妥協し二人の時間が増えていくのにはニコニコでした。
好かれた側の特権というか(笑)高貴な雇い主にも動じず主導権を握っている初期の庭師も凄く好きでした。
好きだとたくさん伝える主人に反してよくぞあそこまで…!

BLで見飽きた様な典型的なカップルにはならず、二人を眺める時間がとても楽しかったです。
早く次巻も読むぞー!!!

3

名前を~~~!

 日高ショーコ先生のイラストにつられて、1~3巻をまとめ買い。ストーリーにも期待していた以上に惹きこまれて、3巻まで一気読みできました。

 御曹司の茅島氏がとにかく健気で可愛い!最初の登場シーンはお高く止まった御曹司って雰囲気なのですが、話が進むにつれて、彼を包んでいた堅い伝統のあるお家柄の殻が剥がれ、素の茅島氏が見えてくると、攻め共々にイチコロでした。
 ただ一つ気になったのは…、何で攻めの名前が出てこないの!?ミステリアスさを演出する意図なのかもしれませんが、名前がわからないってこんなにもイライラモヤモヤするものなんだな、ということに気づきました。
 神評価にするか迷ったのですが、攻めの名前がなくてモヤモヤさせられた腹いせ(笑)で、萌2にさせて頂きました。

2

タイトルで敬遠しててゴメンナサイ

だいぶ前から存在は知っていたのに、タイトルで敬遠して長いこと読んでいませんでした。どうにも語感から坂田靖子先生の名作コミック「バジル氏の優雅な生活」のパクリ!? みたいに思ってしまって…。ですが、ある時ふと思い立って手に取ってみたら、これが存外面白く。
確かにタイトルは、「バジル氏〜」を意識しているのではないかな? とは思います。上流階級を舞台としていることからも。ですが、こちらはこちらとしてとても素敵な作品でした。よく知らずに長いこと敬遠してて本当にすみません。

舞台を日本に置きながら、浮世離れした人を登場させる設定と語り口が秀逸です。リアリティどうこうではありませんが、茅島氏の心を捉える庭師の名前が出てこないところとか含め、雰囲気を出すのがとても巧み。1巻目を読んだら、立て続けにシリーズを読破してしまいました。

よく知らずに評価しちゃうのはよくないですね、と自戒。

2

天然な茅島氏が面白い

茅島氏シリーズ1作目。

茅島氏の浮世離れした言動や、自分にも人にも嘘をつけない真直ぐさが可愛いです。
お坊ちゃまだけどそれを鼻にかけず、むしろ不器用なところに好感がもてます。

そして、お相手の庭師のツンデレな感じも大好きです。
二人になると雇い主と雇われ側の立場が逆転し、
茅島氏に対して上から目線の強気な口調になるのが最高です。
この二人いいコンビです。

そして茅島氏の優雅な生活は、羨ましくなる優雅さでした。
社交パーティーやら骨董収集やら、資産家たちの優雅な世界観も
読んでいて面白かったです。
続きが早く読みたい。

3

コミックでも小説でもいいものはいい!

ほんとです、読むタイミングってありますー
(すいません。前のお姐さまのレビューを受けて書いてしまいました)
私は違法行為(笑)ついコミックから入ってしまって。
麻々原先生の可愛いめ茅島様の印象がぬぐいきれず、しばし放置してました。
今回、ようやく読めましたー。

コミックは萌2でしたが、小説は神ー。
1.庭師を好きだという気持ちにじんわり気が付いて、行動にうつすまでの
  心情がとってもよく分かったから。
  コミックだと 今一つ好きになった理由がぴんとこず。
  今回じわじわじわーーーっと茅島さんの心情が伝わってきて、
  すっごくよかった!
2.庭師側の気持ちも、文字になるとじっくり伝わってきて
  コミックもいいけど、小説もいいじゃーーーーーーーーん と
  とても嬉しくなりました!
  「こんなに完敗していることには気づいていなかった」なんて
  もうメロメロじゃん!私も完敗ー
3.コミックでは出てこなかった聖司(きれいなお医者さん)が、
  どう関わっているのかがわかって、なんだか納得ー。
  このキレイなお医者さんで何か読みたいーーー
  茅島様とも不思議に絡んでて、なんだかうっとりしちゃいました。
  (同人誌に載せてたやつを大幅改稿して文庫化したそうです)

しかしまあ、今から思えば、コミック、すごい!
原作の雰囲気を忠実に忠実に再現しつつ、麻々原先生の味をちゃんと出し・・
恐るべし。

2

その不器用さがなんともかわいい。

一度手にしてみたけれど、イマイチ島氏のキャラに馴染めず数ページでリタイアしてしまい、長らくの間本棚のすみっこに…。
なんとなく気になり、再び読みはじめ…見本にハマる。
つくづく読むタイミングというものがあるんだなと思いました。

ジワジワ~っと染みてくる茅島氏の魅力。
コミュニケーションはとれない、言葉も足りない、偏屈で不器用で気難しい。
けれどおそろしいぐらい純粋で裏表がなく、取り繕うことをしない茅島氏。
潔いまでの自己中心的に、『こんな人間になってみたい』と憧れがあったりするのかもしれません。

茅島氏が悩み揺さぶられる、唯一の存在といっていいぐらいの存在、庭師。
けっこうクセモノだなぁ。
どう攻めてくるかわからない茅島氏に振り回されている姿が楽しいです。

完全ヒキコモリの茅島氏。
一日中屋敷にこもり、自発的に何かを求めたりしないそんな彼が、庭師のことになると行動的になり饒舌になる。
ちょっとずれていて、それでも一生懸命庭師を好きだと言う不器用で可愛い茅島氏にすっかりハマってしまいました。

4

コミカライズを先に読みました。

先にコミカライズを読んで大ハマりしてからの、原作です。
普通は順番逆ですよね。
コミカライズの言葉少なく斜め上思考のぼんやり澄人さんが好きなので、ちょっと原作に手を出すのはためらわれましたが、思いきって購入。
コミカライズ以外のエピソードが色々あり、大学に行く話とか、担当医師との馴れ初めとか、これはこれで楽しめました。しかし、この話をあれだけ簡素にまとめられていて、コミカライズにも色々感心。
でも矢張り、何考えてるか分からない澄人さんが好きなので、コミカライズの方が好みかなあ。いや、こっちが原作だから、そうなるとコミカライズが外れれている事になるんですかね??
日高さんの挿絵も美麗で、どっちもそれぞれいいなあという感想でした。
澄人さんは麻々原さんの方が本当に何考えてるか分からない感じで好みですが、庭師は日高さんの方が無口で無骨な感じがします。コミカライズの庭師さん、別に無口でも傲慢でもないですよね。普通にいい人。
そして、どちらも執事さんが好き。たまらんですね!

さて、2巻!

2

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