オモチャになりたい

omocha ni naritai

オモチャになりたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×211
  • 萌14
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
17
得点
142
評価数
47
平均
3.3 / 5
神率
21.3%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784861343254

あらすじ

もうじき30だというのに顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。そんな世都の秘密…それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士だということ。杜和に厳しく、つれなくされ続け、世都はいつか愛想をつかされるのではとビクビクしていた。しかも『お仕置き』だという彼のエッチは、いつも死ぬ程ヤらしく気持ちよくて、世都はますます溺れてゆき――。
出版社より

表題作オモチャになりたい

高校教師
29歳・高校教師

その他の収録作品

  • オモチャにしてたい
  • あとがき(崎谷はるひ)
  • あとがき(明神翼)

レビュー投稿数17

閉塞感が凄い

セツセツセツ、俺の頭はセツでいっぱい。いつセックスしようか。

…このフレーズに引きました。ストーカーの言葉のはずなのに、「これを言っていいのは、実行していいのは自分だ」と世都を自分のものにするため、杜和は現在の職を捨て世都のいる学校に教師として再就職。

…果たしてこの作品の中で一番執着が濃く、恐ろしいのは誰なのかと考えてしまいます。
これって決してラブイチャエロバカがテーマの話じゃないよね…?どっちかっていうと、ほんのりブラックな作品だよね?と思ってしまいました…

世都は天然エロおばかというより、魔性めいた受けだよなぁと思いました。杜和も言っていましたが、世都の相手はよっぽど精神が強い男でないと無理だろうと感じました。
お仕置きだと言われても、杜和以外のモノで苛められても全て快楽に変えてしまう世都もなんか怖い…。本格的な調教もののBL作品より深いような気がします。

軽く読む分にはドMちゃんだ、ドS攻めだと言ってられますが、深く読むと…ハハ…と薄笑いしかできないような…

世都を抱いて溺れさせて甘やかしてドロドロにした杜和。杜和のこと意外考えられない頭の悪い生き物にされた世都。なんというか…凄く閉塞感のある関係だなと思います。
普通の恋人同士というものは、確かにそれをどこかで望んでいるかもしれないけれど、でもそれをしてしまったらダメだという意識が働くのでは…?

それを実行してしまった杜和と、それを受け入れてしまった世都。二人がそれでいいならいいのですが…やっぱりこの作品、怖かったです…。

そんな恐怖作品(笑)を、明るく軽く書いてしまえる崎谷氏の作家としての力に「神」評価をつけました。

6

オモチャ

思わずウホ☆と唸りをあげてしまいました(*´ω`*)
面白い。
始まりは高校生の時。
ずっと見ていた相手との出会い、別れ、再開。
受視点で進んでいくストーリー。
一途でずっと思い続ける様が、人によってはちょっと…と思ってしまうこともあるのかな…とも思いましたが、個人的には絶妙でした。
同じ職場で、つれなくされても。どうされても~
タイトルがちょっとヤベェよ(´∀`)と思ってましたが、そこまで弾けてもなかったですね(笑

逆に、最後の攻~の視点に思わぬ逆風いただきました。
『被害者に惚れられたストーカー』
ちょww
まさかのドンデン返しが面白かった。


気になったのは
恋愛証明書でもそうなんですが、作品の流れが似たり寄ったりなのはパターンなんでしょうか?
そこがちょっと気になったかな

1

いつもとは違う

 もうじき三十だというのに、顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。
 子どもっぽい見た目から生徒からの扱いも軽いものだし、「美術」という受験には何の関係もない教科の担当のせいで職員室にも居場所がない。
 そんな世都にも秘密が一つだけあった。
 それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士でしかも、同棲しているということだった。

 実は、世都と杜和は高校の先輩・後輩の間柄だったのだが、水球部のエースとして活躍している杜和を美術部に所属していた世都が一方的に見つめるだけの関係だった。
 言葉を交わしたのはたった一度、世都が他の水球部の連中に絡まれていたのを杜和が助けてくれたのだった。

 そんな時を経て、再び同僚として再会した世都と杜和だったが、世都が付きまとわれていたストーカー男に襲われたのをきっかけに、「放っておけないから」と世都は半ば無理やりに杜和の部屋に匿われることになる。
 そしてそのまま三ヶ月――。
 何度か荷物を取りに自宅へと帰ったけれども、その往復は杜和の車で杜和の護衛付きでの行き来で。
 ついには、家賃を二重に払うのが「もったいない」という理由で世都の済んでいた家を解約されてしまう。

 とんとん拍子に進む物事に、世都は困惑する。
 そして何よりも「どうして自分を抱くのか?」との問いに杜和に「そんなことどうでもいい」としか答えてもらえなかったことに、自信を喪失していて、杜和が傍にいてくれるのなら「何でもする」状態になってしまう。
 ましてや、自分のどんくささから、呆れたような返事しかしてもらえなくて、ますます世都は杜和の言いなりに……。
 そして何かと失敗をやらかす世都に対して杜和がする『お仕置き』はエッチなものが多くて、いつも死ぬほどヤらしくて、お仕置きなのについつい世都は感じてしまい、その行為に溺れてしまう――。

 という感じの話でした。
 実は杜和は世都のことを最初に会った時から気になっていて。
 世都がストーカー男と知り合ったSNSの管理をする会社に勤めていて。
 世都の居場所を知って、その仕事を辞めて世都の職場に再就職してくるくらい世都を独占したいと思っていて。
 無理やり同居を押し通したのも、杜和の独占欲の表れなんだけれど。
 ちょっと天然でぼけたところのある世都は気づかない。
 気づきそうになったら、杜和がエッチで陥落させちゃうから、いつも答えまでは行き着けない。
 そういう二人の関係で。
 杜和は自分でも自覚しているとおり、「対象に好かれたストーカー」。
 世都の泣き顔が好きという鬼畜っぷりで。
 それゆえ、世都を困らせたいから自分の気持ちをはっきり伝えようともしない。
 結局、最後までそういう甘い雰囲気になりませんでした。

 まぁ、内容についてはそんな感じなんですが、個人的にびっくりしたのはこの作者さん、こんな話も書けるんだ!? ということ。
 近頃この作者さんの話を読むことが多いんですが、大体が胸の苦しくなるような切ない系の話が多い作者さんのイメージだったんですが。
 今回のこれはやたらえっちなシーンが多い。
 普通に会話しているよりも、そっちのシーンの方が多いんじゃないか……と思うくらい。
 確かに、杜和に本当の気持ちを言ってもらえない世都の気持ちは切ないっちゃ切ないんだけど、でもやることはバンバンやってて……。

 かなりびっくりしました。

 いつものようなちょっぴり切ない系の話を期待するのであれば、オススメできませんが、個人的にはこれはこれで有りだと思うので、ちょっとえっちが濃くても大丈夫! という人にはオススメします。

1

変わったカップルだなあ

かなり変わった受け攻めだと思ったのですが、面白かったです。
ストーリー自体はあまり抑揚がないと思ったので、ストーリー部分がもう少ししっかりしていたら神評価をつけたかったです。
カップリングはとても気に入って、他にもこの二人のお話があるなら読みたい!と思ってしまいました。

ストーリーは、同じ高校で働く教師のカップルの日常生活を描いたもので、二人の同棲生活と、何故付き合うことになったのかの説明が受け視点で書かれています。
ほとんどこの二人の紹介のような中身で、イロイロあったりケンカばかりしてるけど結局バカップルなのでは…という感じのなのですが、それが非常に面白いです。

子供っぽくてお人よしで騙されやすい世都と、年下とは思えないほどクールで博識で意地悪な杜和。
ストーカーされていた世都を杜和がたまたま助けて、なし崩しに関係を持ってしまい、杜和が責任を取るといって同棲に至っています。そのため世都は仕方なしに杜和が付き合ってくれていると思い込んでいるのですが、ノーマルの人が男性相手に仕方なしにつき合ってあげて同棲するなんてそんなまさか^^;
なので、勿論クールに見える杜和は世都にベタボレでかなり独占欲が強いのですが、それもBLのお約束ですよね。しかし杜和はそれがかなり極端で、究極的です。

最後にちらっと杜和視点が入っていますが、そこまで読むとかなり面白いカップルだなあーと感じました。杜和は、自分がたまたまターゲットに好意を持ってもらったストーカーだと言っているのですが、その表現がまさにピッタリ!です。

そしてかなりえろい。何を言ってるか自分でもわからず、杜和の好きなように作り変えられていく様子がほんとにえろいです。
「頭がわるそうでえろい」という表現は聞き方によってはバカにされてるみたいだけど、杜和の愛を感じます。杜和の敬語とタメ口を使い分ける口調も楽しかったです。

カップリングとしては楽しくて楽しくて神評価をつけたいと思います。
ただ、酷い攻めであることに変わりはないので、Sな攻めが好きでなければ合わないかも。好みが別れそうな作品だと思いました。

1

実は両方天然??w

私にとっては大当たりでした。というか、いつもの崎谷クオリティにほっとした、というのが一番近いかもしれません。

崎谷作品定番のダメだけどかわいい受けとS傾向メガネイケメン攻め。展開も何の変哲もありません。だけど、これが安心する~。

面白かったのは、攻めが意外と天然なところ。受けに対して無意識に執着していて、その執着が尋常じゃないことに気づいているのかどうか(笑)ほかの男と会ってたと知ってムキになったり、ただSなだけじゃなくて可愛かったです。でも、無意識なので普段は非常にツン。・・・結局どちらも天然で、そこがまたほほえましく、萌え萌えでした。

0

頭悪い子=エロい子

設定が教師というのは必要かなと疑問が残りました。セツは高校教師なのに知的キャラじゃないという。ただのエロい子w
そういう受け様なのでドSのトワとのバランスいいカップルだと思いました。

素直に乱れる淫乱な受け様を楽しめます。

0

わたしは好き

好みが分かれる話だとは思いますが。
攻めも受けも執着してるのはお互い様なので問題無しです。
ダメダメな受けの事も攻めはまるごと愛でているし、受けも攻め以外の事はどーでもいー( ̄▽ ̄;)
ラブラブバカップルですね。

受けの世都浮気疑惑の場面では、攻めの杜和の嫉妬心をもう少し見たかった。
世都に送ったメール数件により、それまでには感じられなかった杜和の想いが垣間見れたシーンだったので。
ホントにただのオモチャ扱いかよっ!と心配してたんです、私。
なので更に、世都がマンションに帰って来るまでどんな風に煮え煮えになっていたか、とかの描写があったら私的には大満足だったろうと思います。

0

おとななハズなのにショタちっく(笑)

みためも中身もこどもっぽい受がうりうりされる話(笑)
受が美術教師として勤める高校に、中途で入って来た同僚が高校時代にずっと憬れていた後輩。で、これが攻。
が話はこの2人がもう出来上がったところから始まっていた。
受は高校時代からずっと攻に熱烈な片想いをしていて、美術部だった受と水球部だった攻はその当時も印象的な出会いをしているのに、同僚として高校に中途で入って来た攻は、その出会いのことを覚えていない。
がっかりしていた受だがさまざまな事件が重なって、棚ぼたてきに攻と付き合うことになった。
それだから、自分とエッチしてくれる攻がたまたま気まぐれに付き合ってくれているんだとずっと思いこみ、攻からいつ別れをきりだされるかつねにビクビクしている。
しかーしもちろん攻は高校時代から受が気になっていて、今は大好きで、うじうじする受を大いに楽しんでいるという話だ(笑)
その攻のSっぷりはなんて楽しいのか!
ツンツンツンデレといってもいい、この攻。わかりやすい愛情表現なんていっさいなくて、自分は愛されているのかと落ちこむ受を隣でほくそ笑んでいるような描写は、ニヤニヤがとまらなかった。
上で、~痛い~とつけたのは、この受へのシウチがすこし痛いと思ったせい(笑)
読んでいる側は攻が受をきちんと好きだって事はわかるし、そこまで追い詰めなくてもってくらい受をイジメル攻。受がすこしかわいそうと思ったが、しかし、それ以上に楽しかった!
そんな攻側の視点で書かれているのが、書き下ろし。
かわいい受をどー料理しようかと見ているのがわかって、転げるほど萌え!

2

オモチャでいいから

丁寧語陰険?眼鏡攻。
徹底して世都をこき下ろしている彼が実はかなり執着系といいますか、主人公を手に入れるために人生の色々を捨てて裏から画策しまくってるのには結構萌えます。
そういえば年下攻だなあ。微妙に。

主人公の世都がこんな成人男性いねえよというかかなりきゅるんでファンタジーなキャラに仕上がっています。
普段ならこういうキャラ苦手なんだけど、今回そんなに気にならなかったのは攻とのバランスのおかげなのかも?
基本リアリティ重視のワタクシですが、今回はいいんですそこに萌えがあればという気分。

お互いにお互いさえいればいいといいますが、感情的に二人ともがひとつ突き抜けちゃっている感はあるような気がする。
なんだかんだラブラブなはずなのに感情的に最後までかみ合ってない二人の距離感が好きでした。
(こういうことを言うからM認定されるんだろうか)

最初から最後まで始終エロ多めで、そういう意味でもお腹いっぱいになります

1

あたま悪そうでエロい、確かに~

ライトなエロ話ですねー、クールな顔してちょいS攻と不器用ちょいアホM受で教師同士。
年下攻ですが2歳差だし、攻がクール系で受が童顔なので年下攻って感じは全く無いです。

高校の元先輩後輩同士が同じ高校の教師で再会。
世教[受]はゲイで不器用でちょいアホ受で高校時代から杜和[攻]に恋してて、再会後にストーカーから助けられた事からなし崩しに杜和とセックスして同居しちゃいます。
作中に「あたま悪そうでエロい」っていう台詞があるんですが、確かにそんな感じのエロです。
鬼畜攻の部類に入るんだろうけど、受は羞恥心はあるけど淫乱っぽいので痛さはないのでエロエロしてる割にはライトな印象。
世教は学生時代、杜和をスケッチしてはその絵を見て自慰しまくってたりとか何気なく変態。
なんかやたらセックスしまくってる話って印象かなー。
「オモチャにしてたい」は杜和視点、これは杜和も世教を好きなんだよーって話でした。
結局君達、ラブラブバカップルでセックス大好きじゃーんってのが読み終えての感想。

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