雀影
「37℃」の1.2の間の話と、「光さす道の途中で」の攻め視点からの後日談2編からなる同人誌。
商業番外話の同人誌って、基本的にエロ補完であることが多い
「37℃」はそれでもかなり描写が多い方だが、本編にそういうシーンがほとんど登場しないまま終わる事の多い杉原作品
これも、各話20P程だが、二人のいる場所がベッドの上で、それなりな濡れ場が繰り広げられたりもして、お約束通りではある。
でも、エロエロなだけってわけでもない。
むしろ静謐な心理描写で描かれているから、ちっともエロくない。
特に、「光…」番外の「曇りゆく窓の向こうに」は、高東が、真野との事後、外を見ながら妹の事を思い出す話なので、涙腺にくる。
本のデザインが、内容の雰囲気に合っていてる。
淡いグリーンの表紙に、クリーム色の小花の鉢の写真
タイトルは白抜きで手書き風の文字
商業誌の絵描きさんのセレクトもそうだけど、ブックデザインの趣味も、一々私好み。
そこが、この作者さんを、私がこんなに気に入った理由なんだろうな