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ついにぷっつんしたマクシミリアンが、飛を連れて本土へと出かけてしまった……。
読んでる側としてはそれだけのことなんですが、街の中の人にとってはそうはいかない。
領主である『白龍』が、白昼堂々花路の頭を拉致した……ということになってしまい、街は騒然とする。
羅漢と葉林の二人の大兄は、白龍屋敷に真意をただそうとするが、煮え切らない返事ばかり。
それもそのはず、マクシミリアンの思惑を、白龍屋敷の誰も、測りかねていたのだ。
そのことから、花路の中から『白龍』への不信感が渦巻き始め、また、動き出した東州茶房主人たちの企みにより、白龍屋敷と花路が不仲であるという噂が撒かれ始める。
一方、本土外人居留区へ連れて行かれた飛は、マクシミリアンによってついに己の出自の証拠を突きつけられた。
己の歩むべき道を定めかね、悩む飛だったが、マクシミリアンの次なる触書を目にして、四龍島へと帰らざるを得なくなる……というところまで。
相変わらず煮え切らない飛と、その煮え切らない飛を手放したくないのに天邪鬼なマクシミリアンとのやり取りがひどい。
そして、そんな二人が島を留守にしている間に、白龍はとんでもないことへと巻き込まれていってしまっていて……と。
人の口に戸は立てられないけれど、なんというか、きっとこれはみんながみんな自分に正直に生きない報いなんだろうなー……と思います。
つらいなー……。
早く幸せな話が読みたいです。