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勝手に飛をおいて、敵の総本山である青龍屋敷に行ってしまったマクシミリアンを追って、飛もまた青龍屋敷までやってくる。
しかし、客人として呼ばれた訳でもない飛が中に入るのは容易ではない。
中に入る方法をいろいろ考えた飛だったが、そこにちょうど現れたのが、酔って男たちにいためつけられる酔熊。飛は、酔熊を助けると、青龍屋敷への道案内を頼む。
どうやら、酔熊は青龍の色街の男につてがあったようで、なんとか飛は単身屋敷にのりこむことに成功する。
一方、青龍である麗杏に、マクシミリアンは表向きは客人としてもてなされる。
宴席で酔ったふりをしたマクシミリアンは、その場で寝入ってしまうふりをする。
そして、みんなが油断した隙に、麗杏の偏愛する姉の雪蘭の部屋に行き、雪蘭を誘惑する。
翌朝、それが麗杏にばれ、麗杏は仕返しとばかりに飛をとらえることを決意する。
そんな感じで、いよいよイカれた二市の龍の争いになってきました。
どっちの愛情も歪んでいて、どっちもねじまがってるから、物事がややこしくなっていく。
でも、マクシミリアンが飛に吐いた最後の一言は、本当に重いと思いました。
何もかも皮肉というオブラートに包んでいたマクシミリアンが唯一漏らした「本音」とも言えるもののような気がしました。
何もかも、公平に愛することができる飛が、きっとマクシミリアンはちょっとばっかし憎いんだろうね。そして、飛の心を揺らして、かき乱したくなるんだ。
愛情って複雑なものだと思います。
今までのただの皮肉の応酬から、ちょっとばっかしマクシミリアンの本音が見え隠れする巻でした。
そしてここから、飛の心は乱され続ける幕開け。