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梅雪楼主人が注文し、青龍にある酒房街から送られてきた、花路の祝宴に使われるはずだった酒甕の中に、しびれ薬が混入されていた。
たまたまそれを飲んだ梅雪楼主人が被害に遭う。
同じ物がマクシミリアンの元にも送られており、花路全体を狙った物なのか、それとも、白龍か、花路を狙った物なのか? 飛は相手の狙いを探るために、孫を青龍へと向かわせることにする。
そんな時、敵であるはずの祥船屋敷から出てきたマクシミリアンを偶然、目撃してしまう。
不信を覚えた飛だったが、気まぐれなマクシミリアンのこと、深く追求せずにいた。
けれど、青龍へ旅立つ孫と燕を送り出した飛は、嫌な胸騒ぎを覚えて、マクシミリアンの部屋を訪ねる。ところが、マクシミリアンの姿はなかった。
なんとマクシミリアンは、祥船の船で青龍へと向かったというのである。
飛は、そんな気まぐれなマクシミリアンの後を追い、飛び乗った同じ船で、青龍へと赴くことになった。
一方、先に青龍へ向かっていた孫と燕は、怪しい男とのいざこざに巻き込まれて、孫が一味として捕らえられてしまう。
燕からそのことを知らされた飛は、なんとか孫を助け出そうとするが……
ご主人様の逆襲が始まりました。
朱龍に行くときに、飛に置き去りを食らわされたことをどうやら根に持っていたらしいマクシミリアンは、今度は敵の総本山に勝手に乗り込んで行くのに、飛を置き去りにしてしまうという仕返しを思いついたようです。
何、そのしょうもない仕返しw
結局、飛は、そんなマクシミリアンの協力も得ながら、なんとか孫を助け出すんですが。
無事に白龍市への帰途に着くと思われたマクシミリアンは、今度は、青龍のお屋敷に寄り道をするという始末。
まぁまぁまぁまぁ……。
なんてひどいご主人様!
どうやらマクシミリアンは思ったより飛が追いつくのが早かったことまで気に入らなかったようで、この巻では徹底的に置き去りにするようです。ひどい人……!
そして、置き去りにされたまま、次巻に突入。
続きがとっても気になる終わりです。
前巻までとは攻守が逆転した二人の話……とっても面白いです。