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前作で、樹林房へ直談判をしようと飛が向かった先は、女性領主を戴き、女性が商いを取り仕切る“女の街”である朱龍市。そこの材木商の樹林房を訪ねていった。
途中、足止めを食らった飛は一計を案じ、市街までの道案内をたまたま声をかけてきた男に頼むことにした。ところが、その男、悪質な木材商である材財房に雇われた男だった。
美貌を買われた飛は、いきなり屋敷の中へと閉じ込められる。
そこには、同じく捕らえられた少年・桃と、樹林房の身内である玲泉がいたのだった。
放っておけない飛は、二人を逃がそうと立ち回る。
首尾よく屋敷から逃げ出すことができたものの、追いかけてきた敵を、二人から引き離すために、飛は逃げ回るが、そこは地理に不慣れな朱龍で、飛は逃げ場を失いピンチを迎える。
そんな飛の窮地を救ったのは、白龍市にいるはずのマクシミリアンだった……
そんなわけで、離ればなれだった飛とマクシミリアンの再会編でした。
それとは別に、阿片窟の残党たちともまたまた再会。
今度は「花路」を名乗って、樹林房主人を殺してしまおうとしていたようです。
まぁ、そんなのは敵の数にも数えられやしないような雑魚なので、どうでもいいんですが。
なんとか樹林房主人を守って、商いの了解も得た飛だったけれど。
勝手に逃げ出したことを怒ったマクシミリアンに、せっかくもらっていた翡翠のピアスを投げ捨てられてしまう……まさに、夫婦の危機的状況。
そんな状態のままこの巻は終わります。
この二人に平和が来る日はくるのだろうか……? 多分、こないような気はしますが。