そんな表情、誰にでも見せるのか?

恋より微妙な関係

恋より微妙な関係
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
29
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
12.5%
著者
妃川螢 

作家さんの新作発表
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イラスト
実相寺紫子 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
シリーズ
恋がはじまる
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784862961211

あらすじ

敏腕秘書の杉原は、深手を負った男・犬飼と一匹の忠犬を匿う。謎が多く、危険な香りを放つ犬飼と、ペットと呼ぶには利口すぎるリッキー。彼らは、ひとりでも充分満たされていると嘯く杉原の生活に自然と浸透していく。「宿代」と称して大人の関係まで結んでしまった杉原だったが、犬飼は突然リッキーを残して姿を消し―!?身体の取引も厭わない美貌の秘書と、正体不明の獰猛な男が求めたのは快楽か、それとも…恋シリーズ第五弾。
出版社より

表題作恋より微妙な関係

犬飼敬篤,深手を負った男正体不明な男
杉原主視,敏腕秘書

その他の収録作品

  • 弟の事情
  • リッキーの朝はいろいろ大変

レビュー投稿数2

リッキー素敵スギマス。

恋シリーズ5作目は、大人風味が漂うsweetシリーズになっていました。
「これが恋というものだから」の攻め様の兄が主人公です。
クール美人で、仕事なら身体を提供する事も厭わないかなりドライな感覚の受け様。
何事にも動じないで、面倒事を回避する能力にたけた受け様が、怪我をした攻め様と
人間の言葉を全て理解しているようなジャーマンシェパードのリッキーを囲う事になる。

今までの受け様なら絶対関わり合いにならない所なのですが、賢いワンちゃんに
心動かされてらしくない事をしてしまう。
何者かに追われているようないわくつきの攻め様と、主のコマンドだけを遂行する
賢いワンちゃん、そして奇妙な同居生活が続いていく中で、肉体の関係も持つ。
恋愛感情の伴わない関係だった筈が、次第に誰かが家にいてくれる事に安らぎを覚え
いる事が当たり前になっていく。
しかし、この関係がいつまでも続くものでない事も解っていて・・・

受け様が、仕事上の付き合いで、身体を使った接待をした夜に、二人の関係が終わる。
攻め様に接待の事を、諭され、無理やりのように抱かれ、受け様は出て行けと・・・
そして目覚めた時、攻め様の姿は無く、ただ、リッキーが自分と同じように残されて、

本気の恋愛は面倒だと思いながらも、攻め様を忘れられない、そんな受け様の側に
いつもよりそうリッキーの姿がとても素敵なのです。
このリッキーの過去と攻め様の係る事件、それが受け様にも迫ってくることになる。
クールな受け様の意地っ張りな抵抗も、攻め様にかかったら子供のようで、
受け様にも甘えられる存在が出来たんだと思えるストーリーでした。
書下ろしにリッキー視点でのお話もあり、楽しめること請け合いです。
受け様の弟のブラコンの様子もうかがえる書下ろしもあり、2倍楽しめる。

2

恋シリーズ第5弾

動物病院を舞台にしたこのシリーズも、もう5作目となりました。
腹違いの弟(KMコントラクション社長)の秘書をしている杉原。接待帰り、誰かに追われているらしい男・犬飼と飼い犬・リッキーを拾い、自分の部屋に匿うことになります。
だんだんと二人と1匹の生活に馴染んできた頃、杉原にかかってきた電話の会話から、カラダで接待をしていることを察した犬飼は「宿代、払おうか」と言い、杉原と関係を持ってしまいます。

カラダから始まった関係ですけど、一緒に暮らしている間に、お互い憎からず思うようになっていったんでしょう。弟のため、会社のため、自分の欲求不満解消も多少あり、自分のカラダで有利に仕事を進めようとしていた杉原ですが、決していいことだとは思っていなかったはず。その証拠に、同居を始めてからは、カラダの接待はしていなかったようですから。

カラダの関係は出来ても、犬飼は自分のことを話そうとはしません。正体を明かしてくれないことで、この同居も遠くない未来に破綻することを薄々感じていた杉原ですが、とうとうその日がやってきます。なんの言葉もなく、でも、リッキーだけは残して。
そして、衝撃の再会!
この後の杉原の、犬飼に対する態度が男らしいと言うべきか、可愛いと言うべきか。
ツンデレ、女王様受けでしょうか。

最後の短編は、犬のリッキー視点。
元警察犬のリッキーは、躾じゃなく訓練を受けているから、とってもストイック。
だから、自分からエサをねだることなど絶対にしなかったんですが、杉原と同居を始めて、ようやく犬らしい生活が送れるようになったらしく、必死でエサをねだってます。
このおねだりは、どんなタイミングでしているのか。どうぞ笑ってください。

4

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