肩ガ触レルホド

肩ガ触レルホド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.7 / 5
神率
33.3%
著者
中原一也 

作家さんの新作発表
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イラスト
岩崎陽子 
媒体
小説
出版社
ジェーシー出版
レーベル
GUY NOVELS
発売日
価格
¥838(税抜)  
ISBN
9784894652514

あらすじ

瀬田は左脚に障害を負っていた。
失ってしまった脚の機能を果たすように、傍には滝川という男がいつも身を潜ませている。
滝川の喧嘩にまきこまれ、障害を残したのが原因だったからだ。
瀬田は特別な位置を甘受していたが、同時に、いつまでもこの関係が続くことがないことも知っていた。
教え子から兄が姿を消したと相談を持ちかけられ、瀬田は滝川とともに行方を捜し、自らの想いも同時に追う。
珠玉のハードサスペンスロマン。

表題作肩ガ触レルホド

滝川総司 後輩
瀬田翠 先輩

その他の収録作品

  • そして、青年たちは・・・

レビュー投稿数1

大型ワンコ、しかもヘタレ

攻・滝川総司(20)
受・瀬田翠(21)

大学生。
出会いは高1と中3。

トラブルを引き寄せる体質の瀬田は、本人の意思とは無関係に「伝説」が出来てしまっていた。
その「伝説」に挑戦してきたのが、中学3年生の滝川でした。

瀬田よりもチビだった滝川を追い返したのですが、翌年、追いかけて同じ高校に入った滝川は…瀬田よりもデカく成長してました。
ウエイトが違うため試合はできないが、練習試合でいいからと食い下がる滝川。
「一日だって先輩を忘れたことなかった」と(試合相手、という意味です、この時点では)。

しかしその練習試合は結局実現しませんでした。
滝川のケンカに巻き込まれ左脚をサバイバルナイフで刺され、脚を引きずるようになってしまった瀬田。
それを自分のせいだと責めて、滝川は瀬田の足となってずっと付き従っていました。

瀬田は自分の脚の後遺症のことなど、あまり負担には思っていないんです。
でも、滝川の責任感に付け込んで自由を奪い縛り付けている事を、申し訳ないと思いつつも開放してやれないでいる。

滝川は瀬田の脚のケガは自分のせいだと言い張り、瀬田の側でずっと「アシ」として働けたらと思っています。
純粋に「瀬田先輩」の役に立つのが嬉しくてしょうがない。

そこに絡んでくるのが、瀬田の家庭教師先の家族の行方不明事件と、滝川の同級生の準ミス。
準ミスの策略で参加した飲み会で、滝川が好きなものって何?と尋ねられ、
「瀬田先輩」
と答えかけて自分の気持ちに気づく滝川。

ケガを理由にして、何時までも瀬田の側に居たかった理由をやっと自覚します。
そして不埒な妄想を振り払うように準ミスの誘いにのってしまう(←バカ)。

事件を一人で追う瀬田は失踪の謎を解くのですが、犯人に拉致られてしまいます。
瀬田の姉からカミソリ入りの手紙を見せられ、慌てて瀬田を探しに山に入った滝川。
暴行を受けた身体で倒れていた瀬田を発見して、やっと宝物を手に入れました。

「脚のケガ」を理由に、無意識にお互いがお互いを縛り付けていたわけです。
本当の感情を「責任感」や「義務感」といった言葉に置き換えてたあたりがじれったいし、滝川のワンコっぷりがたまらないです。


『そして、青年たちは・・・』では、準ミスにカミングアウト。

恋敵である彼女に「滝川を手放すつもりはないから」とハッキリ言った瀬田。
平手で思いっきり殴られます。

殴られたのは滝川を手に入れた特権だから、と準ミスを許してますが…瀬田さん、滝川を一発殴っときませんか?
そもそもは中途半端に準ミスに手を出した滝川が悪いんですから。

1

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