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麺麭(パン)、牛酪(バタ)、オムレット……センセイのために、仏蘭西(フランス)を。
受けは天才大学生。若くしてニューロン研究の分野で名を馳せるエリートです。
一方の攻めも一応大学教授というインテリです。
だけど攻めは受けと比較すると、
大して成功もしていませんし、フラ文なのでかなり地味。
ルックス、性格的に見ても対照的な二人です。でもって年の差19歳!!
攻め受けは、お互い立場は違えど研究者なので、
最初はとっつきにくい話かもな?と少し心配しました。
まっ、それも私自身はエリート職好きなので構わないのですが、
その心配もどこへやら、
全然小難しい話ではなく、むしろお色気たっぷりでした~♪
この二人、どっちもインテリくんなのに、やってることはすごいエロいんですよ。
ニューロン研究もフラ文も話の中に結構出てきますが、
そんなことよりも何よりもインパクト強いのはエロです!
ちなみに、ネタバレしますが、
序盤にあるピンクロ○ターのシーンが長いやらエロイやらでまずビックリ……(^_^;)
いえ、もちろん、ボーイズラブを読んでいる以上、
読者的にもそれを期待している部分が少なからずあるので望むところです!
しかし、
こちらのレーベルはどちらかというとエロ控えめという先入観があったので驚きました。
それにしても、
真面目な方たちが普段真面目な生活をしながら、というのがいいですね~。
絶対エロくならなそうな人のエロくなっちゃってるシーンは萌える!
受けの先生がとても色っぽくて、おすすめです!
今回はニューロン分野にて天才児とまで言われる大学生と
森茉莉のエッセイが大好きなフランス文学の教授のお話です。
身体だけの関係から思いを自覚して恋人になるまで。
受様は森茉莉のエッセイが大好きな
フランス文学を学ぶ事が楽しくてたまらない大学教授。
対して攻様は高校生の時にニューロンの論文を発表して以来、
天才児としてあまたの大学や企業から引く手あまたの大学生です。
多くの企業や大学から様々な誘いをうけた攻様ですが、
高校の三年間、ニューロンの研究付けだった上、
卒業後の所属先までほぼ決まってるため、
大学時代は何か違うものをしたいと思い立ち、
自宅に近いというだけで文系よりの大学に入ります。
彼の大学在学中も彼への寄付金は後を絶たなかった為、
少子化の影響で台所事情の厳しい大学にとって攻様は正に金の卵様。
彼に逆らうなという暗黙の了解のもと、
在学中にニューロン関係の論文を書き上げてくれさえすれば
彼は講義に出ようと自由、試験も受けなくてもOKという
破格の条件の下入学した大学で攻様が興味を持ったのが
フランス文学を教える受様だったのです。
攻様よりも二十も年上でさえない文学者の受様には
まだ十代で研究者としての未来まで約束された攻様が
ナゼ自分を気に入ったのかが全くわかりません。
身体から始まった関係がもたらす未来とは?
相手を好き過ぎる攻様が
自分を嫌がる相手でも策を弄して関係を持つという展開は
森本さんのお話ではよくあるパターンですね。
こういうパターンの場合、
お相手が鈍すぎたり、
相手に嫌われていると思い込んでいる為に
素直に「好き」と言えなくて関係だけが深まっていくという
卵と鶏のような関係が崩れる瞬間が
お話のおもしろさを決定するように思います。
今回は攻様の渡英で受様が恋を自覚しますが、
この過程がお気に召さないと
今までのフリは何だったの?!と思わされます。
森本さんのお話は必ずしも
ボーイズラブで有る必要性が無い展開と言えなくもないので
お好みがかなり分かれる作家さんだと思うのですが、
受様と一緒に恋の過程を楽しみたい方には
楽しいお話かと思います。
同じく生徒&先生のシチュがお好きなら
藤崎都さんの『だからおしえて』はいかがでしょう?
こちらは大学の医務室の先生と学生のお話です。
幼馴染なのでほだされ系なとこも楽しい1作です。
文体が苦手でした。-て。止めを多用されるとイライラしてしまうタチなもので。。。
しかし、読み終わって、なかなかいいラストだったな、と思わせられた作品。
オヤジ受けが無理矢理、というたいへんおいしい設定。カラダの関係を迫りながらもべたべたにならないので気持ちが分からない。そして、ラストではっしと抱き合い愛を確認、みたいなお決まりの設定かと思いきや、映画のような余韻のある終わり方で、そこが感心させられました。ので、趣味じゃなかった割に★1個増やしました。