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この衝動と激情、なんと名付けるのか。
帯『この衝動と激情、なんと名付けるのか』
うーん、ちょっと内容の割にはですね、舞台のハコが大きすぎたかなあって感じがしました。
美貌の蓮見〔受〕は祠堂〔攻〕にスカウトされNASAの裏機関研究所「エリア・フィフティワン」の研究員となるのですが、そこで蓮見が発見開発したMXという物体が結果的には彼の手を離れ、付近の住民達を大勢死なせるちおう事態になってしまいますが、政府はそれを隠蔽します。
その事故で両親が死んだのが蓮見の短い間でしたが学友でもあった隼人。
彼はエリア・フィフティワンに対抗する組織の一員であり、そこから蓮見を救出するのですが、彼は己の意思で自分の研究に疑いを持ちながらも再びへと戻ります。
蓮見を巡って対立する男が、祠堂と隼人。彼らはどちらとも蓮見を才能的な意味でも恋愛的な意味でも欲しています。
しかし蓮見は祠堂を選ぶ事となります。
その辺の組織や政府軍をまじえてのやりとりがですね、ちょっとその規模の大きさの割にはしょぼい…といっては何ですが描写が物足りないのです。
あとアクション等のシーン、例えば拳銃で男を殺す時の描写が
>キュン
~~の額が綺麗に撃ち抜かれる。
(略)
ドサッ
~~息絶えていた。
とこんな感じです。効果音で改行されてるって部分がちょっとラノベっぽくてその為にアクションシーンが軽い感じがしちゃう。
いっそSFにしてしまうか、もっとハコを小さくした方が良かった気がします。
正直、文章力がこのハコの大きさについていってない気がしました。
↑帯のことばなのですが
2人にぴったりの表現だと思います
愛を知らない玲一と愛を信じない祠堂
桜が舞う中出会った2人は、箱庭の中で互いに恋い焦がれ執着していく
でも慣れない感情に戸惑い、苛立ち、誤解してすれ違ってしまう
こんなに好き合っているのに、自分の感情が(いまいち)わかっていない
2人とも不器用なんですよね
育ってきた環境が環境なだけに仕方ないですけど、2人の誤解がもどかしかったです
だけど最後、時間がかかったけど一緒になれてよかった
あとがきにも書いてある通りどんな立場に立たされても、寄り添い支え合い、2人で生きていってほしいと思います
あんまり好きになっていった過程が書かれていない所からして、互いに一目惚れだったのでしょうね
これも2人の「運命」
出会うべくして出会った…という訳です
ゆりのさんってこういう作品も書くんだぁ……と思ってしまいました。
たくさん読んでいるわけではないのですが、今まで読んだイメージがなんかすごいエッチを書く作者さんのイメージで。
この作品はわりと淡々としたイメージと内容なので、思わず同じ作者さんなのかと確認してしまいました(笑)
SFですね。
NASAで怪しい?ものを研究する部門の研究員。
それを守る軍人さん
昔のJUNEを彷彿とさせる感じがしました。
好きぃ~とか、愛してるぅ~みたいな世界ではなく、深く静かに思っている……みたいな世界です。
装丁の暗い感じが何とも言えず魅力的で(BL的でないという意味で)惹かれました。
受けの蓮見玲一(はすみれいいち)は、
バイオマス研究部門でリーダーを務める、若き天才研究者。階級は中佐。
攻めの祠堂龍(しどうりゅう)は、
優秀な軍人で玲一の護衛秘書官。階級は少佐。
この二人に加え、
蓮見の旧友の大槻隼人(おおつきはやと)が、
蓮見を軍から連れ去ろうとやってきて、
いい具合にかき乱してくれます。
やがて三人はステキな三角関係に……(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
でも舞台がNASAの研究所ですから、
受けも攻めもバリバリのエリートでして、
なかなか自分の本当の気持ちを出そうとしません。
そこがもどかしくもあり、好きなところ。
しかも、やっぱり舞台が舞台なだけに、
結構、研究の話題とか多くてお堅いです。
そういう、堅~い職種のクールな男同士が惹かれ合うお話なんでございます(*^_^*)
軍服とか白衣とか、美味しいポイントも満載なので、楽しめました。
ただちょっと残念だったのは、
私としてはラブシーンがもうちょっとあったら良かったかなぁ。
せっかく素敵なお洋服を着てるんだから、
勢い余って、というか我慢しきれずに、
白衣を破いちゃった!なんてことがあったらいいのに~(>_<)
って、それじゃ陵辱ものになっちゃうか……。