空色スピカ

sotairo spica

空色スピカ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神45
  • 萌×228
  • 萌22
  • 中立6
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
26
得点
409
評価数
104
平均
4 / 5
神率
43.3%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
空色スピカ
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773099454

あらすじ

こんなに愛しいと思うなんて想像もしなかった……

緑豊かな高原に立つ、半寮制の男子校・清泉学院。伝統あるお坊っちゃま学校だが、行事に女の子を招くため、歴代、美形の生徒会長を据えて来た。そんな強者達に並び、新たに任命されたのは華奢で物憂げな美少年・楠ノ瀬。見かけとは裏腹に体育会系な楠ノ瀬を、生徒会の面々は見たまんまの「ギムナジウム風美少年」としてプロデュースすることに。中身とのギャップに苦労しながら、敏腕な副会長・高科に支えられて愛校心と彼女欲しさにがんばる楠ノ瀬だったが、いつしか欲しいのは高科だと気がついて……。
出版社より

表題作空色スピカ

高科汐見,17歳,生徒会副会長
楠ノ瀬亮人,17歳,生徒会会長

その他の収録作品

  • Fly me to the moon

レビュー投稿数26

甘酸っぱい!!

学園もの!寮制!生徒会!
もうこれだけでキュン!!

なとこに、周辺女子を集客するために副会長×会長でBL風味を醸し出そうって!?

このノリが楽しい!!!
高科のちょいS王子様っぷりがすごく様になってて
演技じゃないとこも、特別感さらっと出してくるからクラっとくる。
雰囲気作りとしても「アキ」って名前呼びずるぬないですか?特別感すごい。

だんだんと距離が近くなり、気持ちがグルグルしてくるのが可愛くて可愛くてむず痒い!
爽やかで甘酸っぱさ全開で心洗われました…
手を繋ぐことがこんなに尊いとは!!!!!
キラッキラしてました。

学ランは学ランでもボタンが見えないタイプすっごい好きで、
その制服でミッション系、山中の星が綺麗なとことか、副会長×会長である意味バディもの、設定がツボツボツボまるけ!!

前会長の峰先輩と副会長の衛守先輩にも只ならぬ雰囲気があり、
そこも気になるところ!それはそれで出てるようなので読もうと思います!

0

王道でファンタジー、やっぱりイイ!

BLソムリエをするたびに、オススメされていた作品。そこまで薦めるなら読みたい!と思い手に取りました。
私の好きな、男子高、学生寮が盛り込まれたさわやかなお話。
生徒会長に任命された楠ノ瀬。その補佐役副会長に抜擢された高科。二人ともノンケです。
でも、女子校の生徒を行事に呼び込む為、演技でデキてる雰囲気を醸し出す様にしているうちに、互いにに気になる存在へと気持ちが変化。
何となく自分の気持ちの変化には気付くけれど、すぐに行動ではなく、凄くゆっくり相手のいいところを知っていく感じや、時々接触するのがもどかしいけれど、それが凄く心地良い。
手を握ったとかから始まる恋って良いなぁと思います。
男子寮と言っても、同じ部屋になれても4人部屋で、そうそうイチャイチャも出来ない。
このままHまでいかなくても許せるなぁと思っていたら、ちゃんと最後には。。。

夢のような設定で、そうそうあり得ない所がファンタジーですが、時折このような、ほんわかな作品が読みたくなるんです。
癒やされたい時に読むといいですよ。

0

清泉学院シリーズ(1)

シリーズの記念すべき第一弾です。青春群像劇としては面白かったのですが…うーん、今いちハマりきれませんでした。

シリーズ最初の作品のためか、設定上の説明文がまぁ多かったです。これは私がシリーズの別作品を既読のせいも多分にあるでしょうが、それにしても総文字数の割に二人の恋愛にまつわるエピソードが少なく、代わりにこの世界観における学院や生徒会とそのメンバーのコンセプトみたいなものが何度も語られて、少々疲れてしまいました。読む順番が悪かったのかなー…。大好きな二作目の「流星シロップ」と比べると寮内での描写や二人きりの描写が少なく、これと言った事件も起こらないので、淡々としながらも生徒会役員として忙しく一年が過ぎてしまっただけのように感じました。

笑ったのが最初のイラスト。高科…体育館で学生靴履いてる!笑 体育館シューズ履かなきゃダメじゃん!ちゃんと本文中では靴を履き替えた記述があるのだし、関係者の皆さん、しっかりチェックして~~と思ってしまいました。

作中では楠ノ瀬と高科の一年上に当たる峰と衛守(「流星シロップ」の主人公カップル)が結構登場していて、そのリンクも楽しかったです。

2

王道おいしい

やっぱり王道が王道とされるのにはワケがあるのですねー。
そもそも高校生ものは好きです。自分も通ってきた、一度通過すればもう戻れない時期をキラキラ生きる少年たちに、ふと会いたくなるのです。

飄々とした攻め君はともかくとして、この作品の登場人物たちは行動の動機がほぼ「女子に会いたい」というなんともカワイイものであります。受け君は非常にノンケっぽく、ちょっと小綺麗な普通の男子という感じで、これはどうやったら甘くなっていくんだとワクワクで見守っていました。

事実、小さなエピソードを少しずつ積み上げて、だんだんと恋が始まっていきます。それはある意味リアルではあるのですが、せっかちな私めは、ええいっ何か二人の関係が進展しそうな大事件が起きんかいっと、 ちょっと焦れてしまいました。しかし、それだけこの清泉学院での学校生活を丁寧に追っていけます。丸々一冊かけて一年、体感できます!

たまーにアレっとなる長い文章は、慣れるまでは少し読みづらかったです。が、それは私がアフォだからかもしれません。個人的には、マリみての男子版のような感じで楽しめました。関連作、読むぞー。

2

初々しい!

丸ごと一冊、ひとつのストーリー。

久しぶりに、なにコレ!と叫びたくなるほどの
純情ワカモノ初恋物語、的なお話でした(笑)

いやもう、めっちゃ好きです、こういうの。

たくさん読んでいると、ドロドロしたものとか
どどどえっちぃのとか、色々あります。
もちろんそれらも大好き(笑)なのですが、
たまぁにこういうのを読むと、
ムズムズムズムズする感じで体をよじり、
終いには恥ずかしさと共に隠れてしまいたくなる感じがしますが
そういう感覚がまた楽しいですねw

普段はクールな生徒会副会長なんだけど、会長のコトとなると
なかなかに大胆になる高科くんがイイですね~。
初恋同然でオロオロしているくすのせ君も、
弱い受け・・・というタイプでは全然無いので
まさに「BL」らしさ満載の一冊で、とても良かったです♪

2

いいなぁ高校生

ひっさびさにガチで高校生モノを読みました。いや~面白かった!てゆーか、可愛いよ、ウン、楠ノ瀬、あんた可愛い。顔こそ物憂げな「天使さま」だけど、中身はチョー元気で明るい体育会系健全男子。部活のバレーも、突如祭り上げられた生徒会長の重責も、伝統校ならではのいちいちミョーにリキの入った行事の数々も、すべて全力投球、真っ向勝負。とっても単純明快で分かりやすいことこの上なしのキャラ。せっかく周りが1年かけて周到にプロデュースしてきた「ギムナジウム風美少年」の仮の姿も、体育祭の応援合戦でテンション上がりすぎて跳ぶわはねるわ、団員を「おまえらーっ」とあおるわでもう台無し。でも、ホントに楽しかったんだよね、エネルギーも余ってて、とてもおとなしくしてなんかいられないくらい。日頃沈着冷静を旨とする副会長の高科も最初はアワ食って、どうやってリカバーしようかと頭抱えつつも、結局あまりの楠ノ瀬の可愛さに「まいっか」と早々に降参しちゃうし。

 かわいいといえば、学園の生徒さん方総じて年の割にスレてなくておぼこい。さすがに半ば「陸の孤島」のような環境で俗世から隔絶されて育っただけのことはある。生徒会長に学年一見栄えのする男を据えるのも、やたら行事に熱を上げるのも、すべては「1人でも多くの女子に学園に足を運んでもらう」ためというのだから、たわいないというか、ホント罪がない。
 でもね、会長と副会長の間にわざとアヤシイ雰囲気を醸しだして、腐女子を引き寄せようという作戦はどうかと思うなあ。だってどんなに頭数集めたところで所詮腐女子は腐女子。キミたちと恋愛したいわけじゃない。あくまでキミたち同士で仲良く乳繰り合ってる姿を高みの見物してたいだけなんだもん。でもその不毛さに気づいてないとこがまた可愛いんだけどね。

 そしてもうひとつの誤算?は、会長副会長のアヤシイ関係のプロデュースが成功し過ぎて、マジで本物のカップルが出来あがっちゃったこと。女子を呼び込むための仕掛けに自分たちが見事にはまってちゃ世話ないだろ。まあ先代の峰&衛守も演出抜きでなにげにラブラブだったし(当然高科は気づいてる。楠ノ瀬は多分知らんけど・・・)熱くて直球の楠ノ瀬と、クールでこまやかなブレーン高科は確かによい組み合わせだと思います。それにしても学祭の舞台あいさつで、満場の観衆を前に堂々の「今夜高科君に抱かれたい宣言」・・・いくらなんでも直球すぎるだろ楠ノ瀬!!
 そしてさっそく2人して公約を「有言実行」した直後、身体を気遣う高科に「オレ、そんなヤワじゃないから、安心していいよ」・・・なんていうか、こう、いささか趣とか、風情とかに欠けるきらいはあるけれど、どこまでもタフで健全な若人の恋、全力で応援したくなりました。
 

3

可愛い❤︎

かわい有美子「空色スピカ」
あ〜〜可愛い!可愛いよー…何度目かの再読ですが、小椋ムクさんの絵とあいまってキュンキュンきます✨

本巻から始まる清泉学院寮シリーズは、それぞれに個性があって素敵ですが、このCPが一番好きです。
見た目は天使だけど中身は無邪気わんこな体育会系・楠ノ瀬と、楠ノ瀬のブレーンとして冷静に、でもきめ細やかにサポートする高科のバランスが最高に萌えます❤︎
攻の高科がクールな秀才眼鏡くんで、一見愛の言葉なんて囁きそうもないのに、幼い頃からピアノをしているせいか、はたまた高校生という年齢のせいか、情熱的でロマンティックな台詞を沢山言ってくれるので、作中の女子高生よろしく黄色い悲鳴をあげてしまいます(^ ^)

付属校ゆえ、大学に行っても2人は一緒にいられるらしいですが、この閉ざされた寮の中でず〜っといちゃいちゃしていてほしいなぁ、と思ってしまうくらい魅力的な設定でした♪

4

八ヶ岳の澄んだ空気と水のようなピュアな恋物語

書けないと思い込んでいた学園王道ものに挑戦した作品だと、作者自ら語っていらっしゃいます。

山の中の男子校で、いかにイベント事で女子を呼び込むかが命題の生徒会会長と副会長のコイバナです。
同性には全く興味のない二人が、だんだん惹かれあって行く様子がすごく自然でキュンとしました。
歴代の会長と&副会長は、近隣女子の好みそうな美形ぞろい。
王子様系だったりパワフルで派手めなイケメンだったり…
現会長が目をつけた会長候補は『ギムナジウムの薄倖系美少年』、あるいは『降臨した天使』路線の楠ノ瀬くん。けれど実像は元気な体育会系男子なんですけどね。
そして、副会長候補にはストイックな外見と実務を任せられる能力のある高科くん。
女子校へのお誘い訪問から体育祭、合唱、文化祭などの各イベントの企画やら当日の盛り上がりが、面白おかしく次々登場し学園もの好きにはたまらない魅力です。

しかし、この二人中々LOVEには発展しません。
顔ぐらいは知っている → 初対面で好印象 → いいやつじゃん → 気になる → 好き までが遠い遠い。
対外的な設定として二人が妖しい関係を匂わせることになっていて、本当の二人とは関係も性格も異なりギャップがあるからそんな演出も面白くて、実際に進展しない間柄に焦れ焦れしつつもついつい入り込んでしまいBLものであることを忘れてしまうくらいでしたが、すごく楽しめました。

寮生活でのドロドロとか変な事件は全くないので安心して楽しめます。
なので、BLらしくない、少女漫画チック、健全な寮生活というポイントで好き嫌いがわかれるかもしれません。

八ヶ岳の自然やレトロな校舎の描写など背景が美しく目に浮かびます。

また、ムクさんのイラストがいいです。
表紙のほんわかしたピュアな高校生の初恋というイメージ通りのストーリーです。
欲しいところにぴったりといい絵が入り作品の良さが倍増しました。

短編の『Fly me to the moon』での二人の初エッチが、初々しく若い二人のかわいいシーンでした。
楠 ノ瀬の「ギュッとして」が良かった。
ギュッとしたくなる可愛らしさです。

作品中気になるキャラの彼らの前任の生徒会長と副会長。
カリスマ性のある王子さまと軍用の訓練された大型犬のようなお二人には何か色々あったような…と思ったら、シリーズ2作目には彼らメインの過去編なんですね。
ぜひ読まねば!

2

きれいに作られたアルバム

 この『空色スピカ』は、『流星シロップ』『星屑シトロン』などの清泉学院シリーズの一作目にあたるのですが、どのシリーズもきれいに作られたアルバムを見ているような気がしました。
 
 清泉学院は私立の男子校で、その生徒会長は代々イケメンを起用するというルールが定着しています。それは、学園祭などの数少ないイベントの時に、他校の女子を呼び込むという、いかにも思春期男子が考えそうなことなのです。(笑)

 ともかく第一の目的が、女の子を呼び込むことなので、生徒会長になる楠ノ瀬は「ギムナジウム風美少年」という設定で売り込むことになるのです。

 初めはいい顔をしない福海中高科ですが、いつしか、楠ノ瀬のことを意識し出すようになります。
 楠ノ瀬の少年から凛々しい感じに成長していく過程、たとえこの恋が卒業と同時に終わってしまってもそれはそれで思い出になっていくんだなということが心に残りました。

 閉ざされた山の中にある男子寮、女子に見える色白の楠ノ瀬、自転車の二人乗り、手袋は半分ずつ…、何もかもがすごく純粋のなかで育まれていくところが危うくて、甘くて大好きです。

 生徒会執行部では、楠ノ瀬と高科合わせて「腐女子」狙いで売り出すとか、執行部会計のまるちゃんの天然ボケ、「白手袋っていいですよね」って言ってしまうあたりは素晴らしくて、つぼでした。

 切なくて時々笑えるこの物語には、10代の頃にあった危うさやキラキラしたもの、切ないほど痛い感情がいっぱい詰まっています。

2

寮物大好きです

遅ればせながら夏頃に初読みで「素敵すぎ」と身悶えした作品でした。
手持ち未読本がなくなった為再読いたしました。
二段組も受け攻めの両視点も大好きです!
別荘地に建つ私立男子高校とその寮、そして近隣(と言ってもかなり遠方)の女子校から行事ごとに女子を集客することが最大の義務である一風変わった生徒会の話が中心。
携帯も通じない山の中の、男の園ですからね。

攻めの高科は、千葉の同系列学院から編入の変わり種。ピアノを長く習ってきましたが己の限界を早々に悟り、今は趣味と実益を兼ねた練習をしている次期生徒会副会長で寮長。
しらっとなんでもうまく流し、冷静。腹黒い計算もお手の物。

受けである楠ノ瀬はバレー大好きだが部は弱小。
中身はガチャガチャした普通の高校生だが、見た目は茶色がかった髪に色素の薄いまるで天使様。
その容姿のために次期生徒会長に抜擢され、流されるままに今にいたります。

けっこう初めの方から高科は楠ノ瀬のビジュアルを「可愛い」と評しています。
素直で飾らない部分も自分にはない魅力なのでしょう。

今期生徒会会長の対外イメージは外国寄宿舎風。
いわゆるBL風味で責める作戦です。
女子校へ生徒会として訪ねて行った時の高科の台詞が!
「きゃーー!」わたし悶絶!
女子高生も悶絶!
キュンキュンします!
実際の男子が口にだしたらサブイボになりそうですが…

ノンケ同士の恋愛の場合気持ちの変化が性急だとなんだか読んでいるとシラケてきますが、かわいさんの作品はその辺りが自然です。
小椋ムクさんのイラストもとても素敵。
シリーズの中ではこの一作目が一番好きです。

3

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