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許されなくても。抱き潰して。縋らせたい。
息子攻めってわんこでガンガン当たって絆される。ってのが王道だと思うんですが、王道から大きく逸れた息子が誕生しました!!
これ本当に22歳?って思うくらい老獪な傲岸俺様攻め。
これはもうどう頑張っても逃げれないわぁー。って平伏したくなります。
お義父さんはダメな大人というか、弱い人と言うか。。
読者には嫌われがちなタイプ。
私は大好きなんですけどねー。ビッチ大好き
古き良き、今ではなかなか許されないタイプのお話だなぁ。と思うので、とても貴重な一冊です!
久しぶりの芹生氏の新作。ここのところどうしちゃったのかな?と思っていましたが、復活して下さって嬉しいです。
さて内容ですが、建築士・崇がずーっと片思いをしていた設計事務所の所長・桧山修一の息子・桂一と最終的には結ばれるっていうお話。
崇がとてつもないヘタレなので、片思いを告白することなく修一は事故死。残された妻と息子を守りたいが為に、実家を勘当されてまで桧山家へ婿入り。薄幸な妻は間もなく病死。息子の桂一に所長の面影を見つけてはドキドキするし、桂一からは迫られるしという二人暮らしをしながらも、後ろめたさが先にたち自分の気持ちに向き合うこともできないという現状。
そんな関係を外堀から責めていく桂一のほうが一枚も二枚も上手なので、第三者の横槍が入りつつも着実に義父を落としていくところが面白い部分かな。
で、何が情けないって、一貫して崇がヘタレなところです。息子だからという理由で、桂一をなんとか遠ざけようとしてその部分に関しては頑固一徹な割に、押し倒されれば気持ちよくなっちゃうし、いつもベソベソしているし。堤さん(あまりにいい人過ぎて却って謎な存在)に逃げちゃうし。
そんな崇を長年見ているものだから、桂一は外堀から攻略しなくちゃダメだと思ったんでしょうね。
登場人物はこれだけでなく、幅広く奥深くなっております。脇役の皆さんがどういう役目を負っているのかも読んでほしいところです。
それにしても、堤さんが一番いい人(イラストもバッチリ)なのに、一生二人を見守って過ごすの?いっそのこと三人で・・・すみません・・・