条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
閉じ込めて離さない、私の可愛い番人
himitsu no hanazono
イギリス人と日本人のハーフである薔(16才)は、レスター伯爵家に父親ともども使える庭師。
幼い頃に母親を亡くし、その時なぐさめてくれた嫡男ウィリアムを敬愛している。(とは言ってもその時以来会う事はほとんどないのだけれど)
そのウィリアムの頼みで、別荘に幽閉されている次男ジュリアンの元へ庭の整備をしに行く事になるのだけれど、噂に聞くジュリアンはとても悪い人間に思えなくて、薔は少しずつウィリアムよりもジュリアンに惹かれていく――。
最初は、ウィリアムを信用し、ジュリアンに冷たい態度を取る薔ですが、想像していたよりも優しいジュリアンに少しずつ惹かれていくのですが、逆にジュリアンも薔の純粋で働き者の薔に惹かれていきます。
薔は敬愛するウィリアムとジュリアンの狭間に立って悩むのですが、実はそこには複雑な理由があって、ジュリアンも苦しい立場にいるわけです。
けれど、薔の一生懸命さはやはり報われます。
番外編は、その後の二人。
薔にプレゼントをして怒られるジュリアンの話です(笑)
ちょっと浮世離れした気分で読むと良いかも?しれません。
幼い頃、母親を亡くして1人泣いていたところを優しく慰められた薔。
「ウィリアム」と名乗った彼が掛けてくれたロザリオと共にその日の想い出は大切に薔の中にあって。
やがて、16歳になった薔はウィリアムの双子の弟であるジュリアンが暮らす邸の薔薇の面倒を見ることになるのだが…。
元々は想い出のこともあってウィリアム派の薔。
幽閉されているジュリアンはどこか頽廃的な香りを漂わせていて昼間から堕落した生活を送ってもいるし好きになれない。
しかし、同じ邸で暮らすうちにジュリアンの心根の優しさがどんどんと見えてきて。
庭師でしかない薔にも階級で差別することなく親身に接してくれる。
一方で、想い出にあったウィリアムはとても優しかったはずなのに、大きくなってから目にするようになったウィリアムの言動は自分の記憶とはくい違っていて。
ジュリアンは徐々に薔との距離を詰めてきて、愛情を隠そうともしない。
ジュリアンの優しさに触れて、薔もまたジュリアンのためになりたいと思うようになって…。
とにかくジュリアンがベタ惚れでした。
っていうか、過保護!
肩を打たれた薔を慮って食事を手ずから与えるんだけども「フォークの上下運動が肩に負担をかけるかもしれない」的なことまで言っちゃうんですよね。
思わず「そんなワケねーじゃん!!」とつっこみたくなるほど。
その後も、それほどの負傷ではないと思うのに薔を車いすにのせてみたり。
とにかくなんかかわいくて甘かったです。
お互いのことを「妖精」だとか「大天使」だとか「王子様」だとか「お姫様」だとか。
メルヘンな感じが好きなら楽しめるのかな。
帯『閉じ込めて離さない、私の可愛い番人』
庭師の薔が訪れた…花園という名の美しい牢獄。
可愛い庭師の少年と、彼が仕える伯爵様とのちょっとベタなロマンティックな恋愛話。
弓月さんのベタさ加減が自分は好きなんですが、これもそういう話でした。
金髪で若くて美しくてちょっと退廃的な伯爵に、健気で頑張り屋の日本人の庭師少年……これは良い組み合わせだと思います!!
薔[受]は幼い頃に一度だけとても優しくしてくれたウィリアム伯爵にずっと憧れ続けています。
その弟であるジュリアンにはあまり良い印象は持っていないんですが、傍で働く内に次第に彼の人となりを知り魅かれていきます。
ジュリアンも彼の生い立ちから退廃的な生活をおくっていたものの、薔という少年の素直さやその真っ直ぐな言動に魅かれそして愛おしさを感じ始めるのですねー。
実はウィリアムとジュリアンの兄弟の間には伯爵家に生まれた者としての確執があり、そのせいでジュリアンは幽閉された身となっていたんですが薔が意図せずきっかけになり、その確執に決着が付きます。
勘違いの展開は最初から読めてはいるんですがそれでもやはり真実が分かるシーンは読んでいて気持ちが良い~。
薔は黒髪短髪でちっこくて健気でなかなか自分好みの受少年でした。
外国が舞台の、使用人と貴族の身分差ラブストーリーです。
主人公は庭師として働く16歳の東洋系の少年・薔。
ずっと憧れていた貴族、ウィリアムのお屋敷に庭師としてやってきます。けれどそこで出会ったのは屋敷に軟禁されているウィリアムの双子の弟、ジュリアンで、薔はジュリアンと恋に落ちるというストーリー。
最初三角関係ものかと思ったのですが、当のウィリアムはほとんど出てこず、純粋に主人と使用人の身分差の恋という感じです。
ジュリアンには外交の場には出ないので華やかなセレブのお話というわけでもなく、わりと静かなお話でした。
ジュリアンが軟禁されているのは問題児だから、という理由からなのですが、そのへんはよくあるセレブものとちょっと変わった雰囲気でよかったかも。
しかし悲しいかな、最初のロザリオのくだりからすでにオチが読めてしまいます。
身分差、年の差の海外シンデレラストーリーとしては王道なので、好みの方には楽しめると思いますが、こういうのが好きで数を読んだ身としては、特出するところがなくサラサラ~と終わってしまったというちょっと物足りない感じもしました。
主人公がひたすら攻めに溺愛される甘々なお話です。
身分差がありながら、周りの使用人たちも薔に優しく、攻めもずっと主人公の見方ですので、甘いお話が読みたい時におすすめです。