お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
release
最初、教師に悪戯されてトラウマを背負った安西の接触恐怖症を乗り越えさせる…というようなストーリーだと思いながら読んでました。
時間はゆっくり流れて行くので、奥村と安西、喜多村と森、この四人のおりなす田舎の日常にゆっくりと安西の心も外へ出せるようになり…そして喜多村の森への感情とその背景を聞いて、根幹に自分と同じ自己否定を見つけます。
その背景は…コレまたややこしい事情で、それがために森とうまく行くことに否定的で。
喫茶店のお客さんに不意に触られたことで安西は怪我をする。そのきっかけで奥村から思わぬ話を聞くことに。そして安西も自己否定、自虐の元になった話を奥村にする。そこでの奥村の返しは萌。
良い男だな。。。
地球最後の日、は女子恋愛ですが、一応安西と喜多村が同じ立ち位置として出てきます。結婚と両親や家族、子供、というような絵に描いたような幸せをどう考えるのか、ってお話。将来よりも滅亡最後の日なら誰といたいのか?そういう気持ちは大切だよな、若い二人だし。。。
本来、読んで「つまらん~ハズレ」だったものはレビューを書かないのですが。
読んで気持ちがプラスの方向に動いたものしか書かないのですが、これはマジでムカついたので書きます。
ページの4分の1が男女のラブストーリーって何?
しかも「中絶手術に失敗して妊娠できなくなったから、あなたとは結婚できません」と言っている女を説き伏せてケッコーン!ハッピーエーンド!とかってなに?
誰がそんな話読みたいの?
少なくとも私はBLには夢を求めてるというか、たとえそれがどんなに現実的な話であっても、自分には決して起こりえない世界を読むわけですが!
なんで!金払ってまで!結婚を意識した男女のいかにも現実にゴロゴロ転がっているような生臭い話を書いてるんでしょうか!?
BL本に何でこんなモノをブッ込もうと思ったのでしょうか。ムカつきが止まらない~!
読みながら、どこからBLに切り替わるの??と思いながら、どこから?どこから?と思いながら最後まで読んじゃったわ!!むかつく!!
こんなジャンル違いをブッ込むならせめて背表紙に4分の1が「ノーマルラブストーリー」とか「男女」とか「適齢期女の話」とかでも書いといて!絶対に買わないから!
こういうご近所や友人が集う「自分のお店」というものが舞台のお話はとても好きです。
雰囲気がやわらかいのでほのぼのストーリーなのかと思えばなかなかせつないお話でした。
主人公の安西は頭はいいのに人生がやや不調気味な新人社員。
会社でうまくいってなかったところを、同窓会で再開した奥村に誘われ、奥村の経営するカフェに転職します。
いいなあ、私もカフェに転職したいなあと思ってしまう、雰囲気のよい作品。舞台にした街があるとのことですが、イラストもとてもよかったです。
同級生の女性が恋愛に絡んできますが、BLなのにやだなあということもなく、自然に読めました。この雰囲気と読みやすさは、この作者さんの持ち味だと思います。
安西は学生のころ、教師に不埒なまねをされてから潔癖になり、そのことを知る奥村に誘われたというよりは半ば脅されて転職します。
渋々やってきた体の安西と、何を考えてるかわからない奥村は、どのへんからも気持ちが通じ合う予兆が見えなくて、これってどうやってくっつくんだろう、て思うのですが、最後まで読むと納得です。
できれは、一番最後までのオチは知らないで読むことをオススメします。
後半に、途中で絡んできた同級生の女の子・喜多村と幼なじみの森の恋愛話が入っています。
女性視点でNLの恋愛もの。表題作組み込まず、BL本に女性の恋愛物を独立して入れたのはなぜか?と思ったのですが、(同じ花丸文庫刊のきみの処方箋にも女性の恋愛物が番外で入っていたと思いますが)かなりじんときてしまいました。
結局全員、大人であるのに、学生時代の気持ちを抱え込んだままでいるのですね。なんだかんだで学生のころの気持ちって純粋で切ない。
でもそれを、カバーできるのが大人になるということなのかと思います。
ですが、表題作の終わりがあっさりしすぎていたので、結ばれたあとの2人がどんな風になったのかを是非入れて欲しかったです。後半の番外でちらっと出てくるのですが、あれでは物足りない…。
後半の喜多村のお話はとてもよかったけど、これを入れるなら主人行2人の番外も別に入れてほしかったなぁと思いました。
そらいろのたね様、こんにちわ。
コメントをありがとうございます。
月村さんの作品で一番最初に読んだのは秋霖高校第二寮だったのですが、
Hシーンがないことに驚いた記憶があります。
この作品も、「また不幸ネタか」と思われるとあとがきに書かれていましたが、私はこういうのこそが月村さんの作品で好きだったりします。
月村さんの書く、受けが卑屈でネガティブなところも結構好きなんです。
このお話は喫茶店の雰囲気や外観がしっかりしていたので引き込まれました^^
作品の中には新装版が出ているものも多くありますが、絵は昔の作品でも雰囲気がよい、てものも多いですよね。
こにしそる様、こんにちは。
最近はそれなりにHシーンもお書きの月村さんですが、
以前朝チュンの月村といわれていた頃の作品ですね。
月村さんは作家買いする作家さんなのですが、
センシティブでやるせなくも優しい昔の作品群の中で
これは特に好きだった作品の一つです。
ちょっと物足りないのも、昔の月村作品に共通かも……w
舞台になった街に行ってみたいですよね!
月村奎さんの朝チュン小説きました!いや、朝チュンすら無いな、それ以前だ。
エロを売りにしないぞっていう月村作品、貫かれたこの姿勢、大好きです。
主人公は接触恐怖症のリーマンです。
中学時代にとある事件があり、そのトラウマのせいで、誰とも触れ合うことができない。
同窓会の二次会で、そのトラウマの原因となる事件を知るかつての同級生と再会します。
で、その同級生に脅されて、サラリーマンをやめ、その同級生の喫茶店で働くことになる。
ばりばりマイナス思考なのは相変わらずですが、焦れったさでイライラすることはありませんでした。
ゆっくり進む恋に、なかなか明らかにならない二人の本心に、最後までワクワクドキドキ切なくなりながら読むことができました。
優しくて切なくて…そして寸止めでw
接触恐怖症治ってエッチするとこまで読みたかったよー!と思いながらページを閉じました。この足りなさ加減も、月村作品の長所だと思いますw