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コワモテかと思いきや、意外にヘタレな攻めと、世間知らずでウブなのに、意外と意地っ張りな受け。
受けに降りかかった問題は、最終的に全て攻めが解決してくれますが、どうも心配になるほどぼんやりさんの受けなので、もうちょっと努力を覚えてもよかったかもしれないww
もうかなり早い段階からラブラブに落ち着くんだろうな、が見える主人公カップルよりも、脇の、ホスト×元ホストのカプのその後の方が気になりました。
このカプのお話はないんでしょうか。
このカプの話が読みたいです。
「贖罪」と言いながら、強姦されても輪姦されても攻めを拒絶せず受け入れ続ける受けと、受けに裏切られたと思ってるらしいのに、毎日のように受けに会いに行き、時には強引に抱く、という事を繰り返している攻め。
この攻めが何を思って、強姦のみならず、受けを輪姦までさせたのかとか、そうまでしておいて、今、受けの勤めるバーにほぼ日参しては30分だけ滞在しているのは何故かとか、この二人の着地点はどこなんだろうとか、この脇カプがとにかく気になって気になってしかたなかったです。
●ヤクザ物と分類することはできませんが、作品からはヤクザの雰囲気が少し漂ってきます。
主人公の行く末がどうなっていくのかドキドキしながら読み進めました。
強面久住さんの無茶振りに恥ずかしいような、怖いような、萌えるような…
●元ホストのキャラクターが出てきますが、そっちも非常に気になります。
設定がしっかり決められていたキャラクターだけに、さらっと流されたような扱いで少し残念。
●全体的には非常に楽しむことができました。ですが狂犬というタイトルからイメージする激しさはあまりないように感じます。
ヤクザ以上にコワモテで腕の立つ色男と、純情で家族思いな大学生の話
父親が借金をしていて、母親と父親が病気で倒れて、とにかく緊急にお金が必要で、サラ金に手を出す羽目に。
親切に紹介状を書いてくれた友人と思っていたら、それは自分を売り飛ばすという内容だった。
事務所で出会った男に事情を話し、なんでもするからお金を貸して欲しいと頼むと、男同士のAVに出る覚悟はあるかと聞かれて……。
人に騙されやすくて純心で、家族思いな慎一がいじらしかったです。
男同士のAVに出すというのもただの脅しというか、覚悟を見る為の物で。
家族の為に必死な青年の健気さに最初の内はほだされていて、素直な青年を知るにつれて更に好きになってしまって、自分の思いを持てあましているかのように見えました。
調教というのに、そんなに冷たくもないです。
久住の不器用さ、ヘタレさが萌えでした。
最後まで、本当に助けてくれるのか、いつAVに出ることになるのか、なにもわからなくてジレジレさせられます。
最後が駆け足だったので、もう少しラブラブになってからのその後が読みたいという物足りない感じがあります。
2008年11月にこの本は出版されていて、小説b-boy12月号に、二人のその後の話が載っているとあとがきに書いてありました。
いま一つエピソード不足感があったので、その後の話もこの本に収録されていればよかったと思います。