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pineapple parade
初読・松前先生で、あらすじからそこら辺のBLと違うかも知れないと期待して、作画の高城先生は好きだし・・で、積本から出して読んでみました。
思った通り、普通ではなかったです。
偽装結婚の訳もそうだけど、はい待ってましたの離婚や、大人3人に守られて育った14才潤の簡単納得なのも、自分には枠外・想定外でした。
登場人物のそれぞれが、他の人にとって美味しい存在なんです。
この家族のイージーさと、主人公の景人のあれこれクドクドの温度差があり過ぎて、馴染めないままラストまで行っちゃいました。
優柔不断なのは、まぁ良い。でもブレ過ぎ。
それと、小道具のパイナップルのこだわりって、この小説に必要だったのか疑問。
周りはトゲトゲだけど中身は美味しい~攻めの直正をそう例える景人、
実は味も体にも美味しいけど、芯は食えない~景人を例える直正、
おかずにもデザートにもエプロンにもパイナップルパイナップル!
食べ過ぎは『胸やけ』したり『口が痛くなる』よ?
何でもほどほどが大切、そんな感じでした。
文章は読み易く、アクが無いイラストも好き(特に潤は可愛かったv)。
だけど、入ってこなかったなぁ。残念でした。
これは・・・松前さんの作品としてはかなり毛色が違いますね。ルチル文庫3冊目ですが、前の2冊にはそれほど感じなかった『松前さんのいつもの(ディアプラスの)とは違う』感が強かったように思います。でも結局は松前さんなんですが。
とにかく、CPの片方である景人(受)が偽装結婚してるんですよ。といっても、BLでよくあるゲイであることを隠す・世間を欺くための『偽装結婚』ではありません。未婚の母になろうとする先輩の子どもの父親になるために、(期間限定で)結婚することにしたわけです。景人の結婚後も、直正(攻)との恋愛関係はずっと続いてて、でもそこに15歳になった息子が直正を好きになってしまって・・・というのが絡んでくるんですね。
結果的にはハッピーエンドなんですが、ストーリーもキャラクターも、なんかあんまり好きになれなかったんですよね。松前さんが書くにはちょっと馴染まないって感じを受けました。
恋人が、偽装結婚して子育てするのを、15年以上見守りつつ関係を続けるお話。
揺るぎない愛過ぎて、むしろどん引き。
なんというか、いくら何でも、ファンタジーが過ぎる感じ?
とりあえず、冒頭から、一人称のモノローグと地の文とが混ざって、どれが誰だかつまづいて、なんだか状況を把握できないまま、場面はいきなり15年後へ。
景人と、偽装結婚の相手・美帆、この二人の息子として育てられた潤、そして景人の親友として3人の家庭に入り浸る直正、この4人の関係が…。
なんだか理解の範疇を超えていました。
まず景人、はっきり言って、考え無しの上に優柔不断で、読んでいても感情移入が出きず、イライラが募る。
直正の、美帆と別れる日を待ち続けて15年っていう揺るぎなさぶりも有り得ない感じ。
潤の15歳っていう年齢設定も、なんだかとっても絶妙すぎて落ち着かない。
それが最後、みんな、うまく収まるところに落ち着いて、ハッピーエンドでよかったよかった、って、、、。
ハッピーエンド過ぎて読後にモヤモヤが残ってしまいました。
BLには珍しく元々付き合ってる恋人同士の話。
少し世間離れしたところのある彫刻家の倉沢景人と役者の麻生直正は高校時代からの恋人同士。
美大在学中に、未婚のまま子供を産もうとしていた二人を巡り逢わせてくれた先輩・美帆を放っておけなかった景人は、美帆と契約結婚をすることを思いつく。
もちろん、直正は反対だったけれど、景人が言い出したら聞かないのを知っていたため、生まれてくる子供が事実を受け止められるようになるまで、という条件で、それを受け入れる。
そうして、美帆も二人の関係を認めた上で、生まれてきた息子・潤の父親役を任せることになる。
しかし、月日が流れ、中学生になった潤が、本当のことを知らないまま直正に恋心を抱き、それを知らされた景人は……?
というような話。
当初、直正が景人と潤の間をふらふらと揺れる話なのかな? と思わないこともなかったんですが、まったくそんなことはなく。
どちらかというと、景人が、今まで離れるなんて考えたことのない直正に対して、潤というライバルができたことによって、本当は自分が直正のことをどう思っているのか……と思い悩む話……でした。
ただ、ちょっとぼんやりさんなところがあるとはいえ、景人は基本的には素直なので、悩んでるとかわいそうな気がして胸が痛かったり、もどかしかったりもしましたが、まぁ景人の自業自得……といえば自業自得でしょうか……?
最後は元の通り、一番いい形で終わってくれてほっとする形。
「恋ってなんだろう?」と考える話で、ちょっとゆったりでした。
この作者さんの味の出てる話で、激しくないのがお好みの方にオススメだと思います。
意表をつかれたお話で、面白かったです。
主役カップルは約15年付き合ってるけど、片方は偽装結婚してます。
偽装結婚という言葉の響きから感じるあやしさは全然なくて、登場人物みんながそれをナチュラルに受け入れている(息子を除いては)。
こういう家族の形態もアリだなと思わされました。
息子にカミングアウトする時期を迎えて悩む大人たちが妙に可愛い。
「いい人だらけ」の小説って意外と難しいと思う。一歩間違うと寒くなるし。でもこの話はそれが大成功してたように思います。
ただ一点、息子の潤が両親を名前呼びしてるのは好きじゃなかったなぁ。
若いころなら「お洒落ー!」と思ったかもだけど。
ちなみに私はお料理にパイナップルは大好き派です。
酢豚のパイナップル、カレーのパイナップル、なんでもこい。
でも嫌いな人多いよね。美味しいのにさー。
嫌いな人にとったら大量にあるパイナップル料理の描写が苦痛かもw
最初、あらすじの意味がよくわかっていなかったんです。
ん?子供に好きになられる?って。
そしたら、引き合わせてくれた女性が未婚の母になることを決めたので、その子の父親になると受の景人が言い出したことから物語は始まるんですね。
それに付き合ってしまう攻の直正の忍耐に脱帽です。
景人は父親のいない家庭で育ったので、その子供にさびしい思いをさせたくなかったのです。
ある意味3人で育てることになるのですが、15になった息子の潤が直正を好きだと言い出すというなんとも言えないストーリーです。。。
ちょっと苦手な人には苦手なお話かもと思いました
だって、女性も絡んでくるし、その父親になってしまうんですもの。
結婚してしまうんですよ!!
たぶん、このお話はあらすじを読んで、買うのやめた人が多いと思う(笑)
しかし!それでも、さすが松前さん。
うまくまとめていきます。
嫌な人なんて一人も出てこない松前さんのお話。
みんなが思い合っているからこじれてしまうこともあるし、思いつめてしまう。
そんなところを丁寧に書かれていたように思います。
息子の潤が今まで父親をしてくれた景人に言うんです。
「景人が自分を大切にしないからだよ」と。
景人は、自分の大切な恋人を好きになってしまった息子にその恋人への恋心を打ち明けられ、どうしていいかわからなくなっていた時、どうにかしてみんな幸せになってほしいと思い、これまで自分が父親として潤にしてあげたことを間違っていたのかもしれないと思いつめていました。
松前さんの書かれるお話は一つ一つのエピソードがとても暖かくて、本当に心温まります。
潤が小学生の頃、熱を出して遠足に行けなかった時、彫刻家なのにたったひとつの絵本を作ってあげるんです。
そこには景人が好きなパイナップルのお話が書かれていて、絵だけなので景人が毎回違う色々なお話を聞かせてるんです。
そんな潤ですが応援してくれると思っていた父親が恋人だとわかった時は悲しみのあまり少し荒れましたが、息子に恋人を譲ろうと思った父に可愛い後押しをしてくれます。
最後は恋人の元へ自分の本当の気持ちを伝えに走る景人。
大団円です!
おお!おもしろかった!
同じ大学の女の先輩が妊娠したと知って、父親役を引き受けた主人公の話~(色々事情があるんだけど)
でも高校時代からずっと恋人がいて(今は人気俳優)、期間限定の家族ごっこが終わるのを一途に待ってるんですね。
で、その家族の子供が成長したら主人公の恋人を好きになって…
と、途中からあたしも何を言ってるのかわからないほど色々あるんです!
よくこんな話書けるなー!!!!
松前さんやっぱり好きだ(*´Д`*)
ルチルの既刊二冊出てますがどっちもオススメなんで、気になる方は読んでみてください♪
だいたい攻めが普段ちゃらんぽらん(だけど実は一途)で、切ない話が多いです。