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この作品、私のベストオブBLと言っていいほど大好きな大好きな作品です。
お友達に布教したくても、自分の家にあっていつでも読める状態じゃないと不安、、ということで二冊購入しました。
もう、ほんとに中性的で、敬語な攻めの英冥にキュンキュンしました。
正直、ラストはハッピーエンドのようなそうでないようななんとも言えないようなエンドでしたが、それがまた2人の関係をうまく表しているようで読み終わったあと不思議な余韻を残してくれました。
英冥が淋との行為中に我爱你【ウォーアイニー】と無理やり?言わせてるのもよかったです。
なんだか苦しくなるような愛のように感じます。
結局、淋が英冥の事を愛しているのかと問われれば速攻ではいとは言えないような愛です。愛の中に憎さもあって...
最初のシーンで、パイに血を含ませて食べるという少しグロテスクなシーンもあります。
私はグロテスクなシーンはほんとに苦手な方ですが、このシーンはこの作品になくてはならないものだろうと思います。
この事があったからこそ英冥と淋の関係が生まれて、淋の中に強烈な憎しみが生まれ、殺したいほど憎いのに、なぜか殺せなくて、それどころか好きだった人を裏切って..と心が痛くなるくらい切ないです。
本当に本当に好きな作品です。
病に伏した幼い淋を助けるために淋の兄と兄の親友の炎爪は上海黒社会の千翼幇の阿片を盗みます。
二人は取り押さえられ下された罰は斬首刑でした。
刑の執行の日、二人の命乞いをした淋の願いを聞いた千翼幇の棟梁の息子・英冥は、淋の兄の首を落とし、その血を吸わせた包を差出し、火爪に「死か親友を食すか」の選択をさせます。
ふたりは復讐を誓い、15年後…
千翼幇の棟梁・英冥×淋のお話です。
兄の仇への復讐と劣情の果てに淋が選んだ選択は…
命の終りを予感させる愛ですが、これでもこの二人にはハッピーエンドなのですね。
リンク作の上海散華は甘~い内容でしたが、こちらは一変して重いです。
上海散華→上海血華と読むのが良いと思いますが、この本だけでも楽しめます。
火爪の過去や火爪×晶羽の話が書かれていますので、散華を読まれた方はこちらもどうぞ。
発売直後に読んだときは「散華」の方が私の好みでしたが、今回レビュを書くにあたり再度読み直したら、こちらの「血華」の方が好きかも…と思いました。好みは変わるものですね。
小山田あみ先生のイラストが美麗です。
沙野風結子先生も小山田あみ先生も大好きです。
とても素敵な作品をありがとうございました、とお礼を言いたいくらいです。
─こんなに雌蕊を欲情させて、本当に私を殺せるのですか?
衝撃的(笑撃的?すみません笑)な帯に惹かれて購入した数年前。商業BL小説に手をつけたことがなかった私にその面白さを気づかせてくれた沙野風結子神、ありがとう!
受け攻め詳細少なすぎて笑いました。
英淋もっと広まらないかなあ〜。
☆こんなところが尊いよ英淋
1.淋(リン)の兄を殺し淋を犯す自分に向けられる殺意に生きていることを実感する攻め英冥(インミン)。べらぼうな美人。年上敬語攻め。いつ死んでも構わないと思っているかのような危うさ。アンタ気づいてないかもだけどめちゃくちゃ淋に執着してるよーー?!?と私は言いたい。
2.兄の仇なのに英冥の孤独さや危うさを知り、惹かれる自分に嫌悪する受け淋。相手を愛してしまったが故に手にかけることが困難になってしまうが、最後まで英冥を殺すという意思は変わらない。(←ココ大事)鶏ガラみたいな子供時代から体術を得意とするしなやかな身体に育った淋の健康的なエロさがたまらん。
3.誰がなんと言おうがハッピーエンド。ラストの描写に死ぬほど泣いた。これは読んでほしいから何も書きません。胸は痛むし涙は止まらないしで暫く心臓は使い物になりませんが、死なないので大丈夫です。
(4.蛇足)淋は最初、兄の親友だった炎爪(ヤンツァオ)に想いを寄せます。シリーズの上海散華で炎爪の相手役となる帝都の華珠と称される美貌の青年の晶羽も血華に出てきますが、淋好きの私としてはキーッッとなってしまうようなこともあり、未だに散華は読めてません。たぶん一生読めません。
沙野先生、小山田先生、素敵な作品本当にありがとうございます!英淋好きが増えることを願って──......!!
「上海散華」のスピンオフ作です。
散華と同じく、こちらも受キャラが非常に可愛く、萌えました。
こちらの主人公は散華で主人公・炎爪の腹心の部下として登場した、淋(受)。
名前が“さびしい”だなんて、そこからしてもう薄幸の香りがプンプンしますが、物語の内容も概ねその通りです。
攻はやはり散華に敵として登場した、英冥。
この英冥も淋も拳法の達人という設定で、英冥は淋の家族の仇なので、二人の間には常に殺伐としたものが漂います。
殺すか、殺されるか。
沙野作品には刹那的な雰囲気を持つ登場人物が多いですが、その中でも淋は飛びぬけて未来が見えない人物なのではないでしょうか?
復讐だけを生きる目的とする男と、そんな彼を生かそうとする男。
冷酷で殺伐とした雰囲気の漂う関係の中にも、英冥の深い情が見え隠れしています。
快感に慣れない淋の身体を少しずつほぐすだけで、毎日据え膳を我慢の子の英冥。
淋の世話していた孤児たちをさらってきて、彼の変わりに甲斐甲斐しく世話をやく英冥。
なんて不器用な愛情表現なんでしょうか。
そもそも憎しみから始まった関係性を描くというのは、恋愛小説としては非常に難しいはずなんです。
そこから気持ちのベクトルを愛情へと180度転換させて、なおかつ読者を納得させなければいけないので。
英冥に「愛している」と安易に言わせないことで、続者に二人の気持ちの動きを想像させる。
その辺り、沙野先生は本当に上手いです。
ところで、今回一番萌えたシーンは、英冥が淋を初めて抱くシーン。
おしおきという名目で淋の嫌がる言葉「ウォアイニー」を連呼させてハァハァしている英冥が、非常~に可愛かったです(笑)
きゅんきゅんしましたよ。
復讐する者とされる者。
二人の決着がどういう形でつくのかは、ぜひ読んで確かめて欲しいです。
私は非常に納得のいくオチだと思いました。
満足です。
淋は最後まで、一本筋の通った男前でした。
強くて凛々しい受はとても、好感が持てますね。
上海散華と同時発売された“上海血華”。
こちらは散華で登場した英冥(攻め)と淋(受け)のお話になっています。
敵×敵の、気分が落ちすぎないほどよい切なさを感じました。
淋は、小さい時に英冥に兄を殺され、兄の親友であった炎爪も一緒に殺されそうになった過去があり、その為ずっとそのことを引きずり育った可哀想な子です。
炎爪が好きで、でも炎爪には晶羽というパートナーが出来てしまった…。
不憫だなあってすごく悲しくなりました…。
うーん…。
この作品、のめり込める要素をたっぷり持っているはずなのに、なぜか主役の二人には共感できませんでした。
英冥が憎いならさっさと殺せばいいのに!とも思いましたが、さすがにBLだからそれは出来ないのは分かっていたので、だからこそこの関係には無理があるのでは?と少し突っかかりを感じます。
お互いの気持ちもただの愛ばかりじゃなくもやもやしたものもあるし…
うーん…。
きらきらしたハッピーエンド、ではないと思いました。
でもバッドエンドでもないんです。
未だにすっきりしない。最後に余韻を残してくれた作品でした。
好きな人は好きなんだと思います。
ただハッピーエンド大好きっ子からすると、むずむずしちゃって…!
イラストは美麗ですよ~。小山田氏、ほんと大好き!
拘束するシーンもあるので結構Hは濃いめです。
炎爪と晶羽のその後も出てきますから、散華が好きな方は読んで損はないんじゃないかなと。
もし二作とも読むのであれば散華から読むことをおすすめします。
やっぱり二作で読むと深みが増しますね。