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理想の結婚相手探し
女系セレブ一家の末っ子・亜麻理と、ある日現れた完璧な理想の男性・英道のお話です。
この英道さんがまぁ本当に…ちょっとピロートークが昭和の香りがするかな?という以外は非の打ち所がない素敵な男性で。最後まで何かウラがあるんじゃないかと構えていましたがそんなこともなく、まさに理想の王子様でした。亜麻理もとても可愛く、末っ子長男らしい芯の強さもあって良い子でした。
ただ、こう困ったところのない二人のお話だと、容易にハッピーエンドが見えてしまうというか物語の起伏に欠けるというか。恋愛の部分はあまり印象に残らないかなと思いました。それよりも、亜麻理の長年の苦悩が徐々に解消されてく家族愛にほっこりしました。
亜麻理は良い子なので、夢と自信を持って幸せになって欲しいです。
五十宮家は臣籍降下した親王を祖とする元伯爵家の大財閥。そして他の財閥と一線を画しているのが“女系家族”ということで、長男だけど4番目の末っ子・亜麻理は、余計者・余り者として家族から冷たい視線を投げつけられ、その証拠が自分の名前だと思っていました。
わざと大学受験を失敗し、予備校で知り合ったゲイ友人と一緒にハッテン場に出かけた時に出会った理想の男性・英道。最後まではしなかったけれど、一夜を共にし、そして姉3人の婿候補として再会した時の衝撃たるや……。
というお話。
出会った瞬間に『理想の人』と感じたほど、英道のことを好きになってしまった亜麻理。それだけに、姉と結婚すると思うと心中穏やかではないだろうし、姉と親密に話をしている姿を見てしまったり、プロポーズの練習だと聞かされちゃったら、絶望しちゃうのも頷けます。
まぁ、BLの王道な展開になっちゃうわけですけどね。
意外だったのが、大人だと思っていた英道が、案外と真面目に亜麻理のことを思っていたこと。すご~く大事にしてるんですよ。大事にするあまり、亜麻理が焦れったくなっちゃうほど。
亜麻理も大事にするけれど、亜麻理の家族も大事にするんですよねぇ。この辺はさすが大人の男だなと。
自分の父親もきちんと説き伏せ、亜麻理の両親に「生涯を共にしたい」と打ち明け、プロポーズまでしちゃう展開は、結構珍しいかも。
それをちゃんと受け入れる亜麻理の両親も、亜麻理をちゃんと愛してたんですよねぇ。
いろんな愛が溢れているお話でした。